カナダの銅鉱山プロジェクトへ資本参加

天然資源の安定確保

カナダの銅鉱山プロジェクトへ
資本参加

海外銅鉱山への投資を続け
銅精鉱確保量50万tを目指す

金属資源を鉱山から確保し社会に届けるため、三菱マテリアルはクリーンな銅精鉱の安定調達を目的とした、海外銅鉱山への投資を展開しています。三菱マテリアルが権益を保有する操業中の鉱山は、カナダのカッパーマウンテン鉱山、チリのマントベルデ鉱山、ロス・ペランブレス鉱山、エスコンディーダ鉱山の4カ所で、その銅精鉱確保量は15万tほどです。

鉱山開発は古くから行われており、開発が容易な場所の多くは採掘が完了しているため、鉱山の生産コストが上昇していることが課題です。一方で、コバルトなどのレアメタルの需要は拡大しているため、需要に対して供給が不足しているのが現状です。そこで三菱マテリアルは、金属資源を安定的に供給するため、中規模銅鉱山への新規参画などに取り組み、銅精鉱確保量を現状の15万tから、2030年度には50万t以上に拡大することを目標としています。

継続的な鉱山投資で
天然資源の安定供給を推進

2023年4月、三菱マテリアルはカナダのWestern Copper and Gold Corporation社(WRN社)の株式約5%を取得しました。同社は、カナダ北西部ユーコン準州に位置するCasino銅鉱山プロジェクトを100%保有しており、2030年の生産開始を目指しています。

Casino銅鉱山は、資源量が豊富で、生産される銅精鉱は不純物が少ないクリーン鉱と見込まれ、2057年までの長期間にわたり銅資源の安定供給が期待されます。また、銅に加えて含まれる金品位(純度)が高いため、経済性が高いことも特長です。

今回の資本参加は、継続的な鉱山投資を通じて天然の資源である銅精鉱を安定的に確保するための施策の一つで、本プロジェクトを着実に進めることで、取り組みを前進させていきます。

Casino銅鉱山プロジェクト
Casino銅鉱山プロジェクト
高次 晃一郎さん
高次 晃一郎さん

鉱山で培った
技術を応用し、
シナジーを創出したい

金属事業カンパニー
開発部
鉱業技術研究所
所長補佐

高次 晃一郎

私が所属する鉱業技術研究所では、製錬所や鉱山の安定操業や技術課題の解決、新規事業の創業を目指したプロセス開発を行っています。
現在、私は資源技術開発のリーダーとして、若手研究員を取りまとめながら、操業する鉱山の品質の安定、必要な量の銅精鉱の確保に向け、現場と協力して抱えている課題の原因分析や評価、ソリューションの開発を進めています。

また、これまで鉱山で培ってきた採掘した鉱石の選鉱技術を製錬の各拠点で応用し、三菱マテリアルならではの技術シナジーの展開を試みています。

今後は中経2030達成に向けて、鉱石から必要な金属を効率的に取り出すためのプロセスの開発などに取り組み、操業鉱山の生産性向上につながる技術の開発を主軸に、稼働鉱山からの銅精鉱確保を目指します。また新規鉱山投資案件では、公開情報だけでは分からないような技術リスクの洗い出しを行います。

私はこれらの活動を通し、資源事業の付加価値向上に挑んでいきます。

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