当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「循環をデザインする」という新たなビジョンを掲げ、「持続可能な社会(豊かな社会、循環型社会、脱炭素社会)を実現する」ことをミッションとしました。この中経2030を通じて株式価値、企業価値の向上に努めてまいります。
中経2030の概要は次のとおりです。
当社は、株主に対する利益還元が経営の最重要目的の一つであるという認識のもと、利益配分については、期間収益、内部留保、財務体質等の経営全般にわたる諸要素を総合的に判断の上、決定する方針としております。
中経2030期間中の利益配分については、Phase1の2023年度から2025年度の期間において、配当性向30%を目途に利益還元を行います。また、Phase2の2026年度から2030年度の期間においても株主還元の充実を図ります。なお、自己株式取得については、キャッシュフローの状況、株価、およびネットD/Eレシオ等の財務規律を踏まえ、引き続き機動的に行うことを検討してまいります。
Phase1ではコスト削減・プロセス最適化などの施策を実施し、ROIC改善による収益性の向上を目指してまいります。Phase2では長期の先行投資を要する資源事業も含め全事業でROICと事業別WACCの差となるROICスプレッドがプラスとなり、投下資本を乗じたエコノミックプロフィット(=ROICスプレッド×投下資本、以下「EP」)の最大化を目指してまいります。
事業ポートフォリオ経営の方針は次のとおりです。
中経2030における事業別の目標および事業戦略は次のとおりです。
目標:非鉄金属の資源循環におけるリーダー
事業戦略 | 資源事業 |
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製錬・資源循環事業 |
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※SX-EW:Solvent extraction and electrowinning 溶媒抽出と電解採取の2段階からなる湿式製錬プロセス
目標:グローバル・ファースト・サプライヤー
事業戦略 | 銅加工事業 |
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電子材料事業 |
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目標:グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニー
事業戦略 | 加工事業 |
戦略市場で自律した事業展開を目指し、真のグローバル企業へ変革する <超硬工具事業>
<タングステン事業>
<ソリューション事業>
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目標:再エネ電力自給率100%に向けた再エネ発電の拡大
事業戦略 | 再生可能エネルギー事業 |
再生可能エネルギー事業を全社的な取り組みとして戦略本社に集約し、長期的な視野で事業の拡大を推進
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なお、当社は2023年4月1日付で、旧環境・エネルギー事業カンパニーが所管していた「環境リサイクル事業」を金属事業カンパニーに統合し、「再生可能エネルギー事業」を戦略本社に新設した「再生可能エネルギー事業部」に移管する組織変更を行いました。(これにより、同日付で環境・エネルギー事業カンパニーは廃止となりました。)
当社グループの温室効果ガス(以下「GHG」)排出量のうち、事業者自らによる直接排出であるScope1(資源循環の取り組みにより排出されるGHGを除いたGHG排出量)および供給されたエネルギー利用に伴う間接排出であるScope2を2030年度までに2020年度比で47%削減を目指し、資源循環の取り組みにより排出されるGHGを含めて2045年度までにカーボンニュートラル実現を目指します。また、Scope1とScope2以外の事業者の活動に関連する他社の排出であるScope3※1を2030年度までに2020年度比で22%削減を目指します。さらに、2050年度までに当社の再生可能エネルギー由来の電力自給率※2100%を目指します。(改正省エネ法及び温対法の運用変更により目標値を更新しています。2024.7.31リリース)
次のとおり、グループ共通の課題に対する取り組みを強化するとともに、経営基盤の強化も引き続き行い、企業価値向上を図ってまいります。
ものづくり戦略 |
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研究開発戦略 |
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人事戦略 |
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DX戦略 |
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IT戦略 |
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