風を、力にする

Wild Wind は三菱マテリアルの
新規事業創出ブランド “SU”の
活動の一環です

SUについて詳しくはこちら

Wild Wind 2025 三菱マテリアルアクセラレーションプログラム

3期目となるWild Windでは、今年度も新規事業の創出において、パートナーを募集します。

三菱マテリアル株式会社(MMC)は、様々な分野で独自の研究開発を行う日本有数の技術チームと開発設備、長年にわたる知見と研究データを保有しています。
今後事業化が期待できる分野の開発テーマについて、新規事業の共同開発を視野に社外の皆様との協創を加速するアクセラレーションプログラムを今年も実施します。

SU全体の活動としては領域や時間にこだわらず、奔放な好奇心と蓄積された技術のままに、テーマの起案、推進を行っていますが、Wild Windではテーマの募集領域や当社から起案するテーマを毎年更新しています。

今年度は、特に「資源循環」と「GHG削減」という2つの領域からのテーマを募集するとともに、当社からは「熱電EMS」と「アレルゲン検出」という2つのテーマを起案いたします。

それらの事業協創に意欲のある方たちをパートナーとして募集します。
皆さまのご応募をお待ちしています。

私たちが興味を抱いている領域

過去に取り組んできたテーマ、現在進行中のテーマや事業をマッピングしてみました。
三菱マテリアル株式会社としては、下記以外にも、モビリティ、ヘルスケア、半導体にも注力しています。

図の中の 詳細へMarker ボタンを押すと詳細をご覧いただけます。

当社起案テーマMarkerの2つのテーマは、Wild Wind 2025において、当社が起案し、協創パートナーを募集しているテーマです。

LIBリサイクル

リチウムイオン電池リサイクル技術の確立に向けたパイロットプラントの建設
~ブラックマスからのレアメタル精製事業化への次のステップへ~
※2023年12月6日 当社プレスリリースより

三菱マテリアル株式会社は、リチウムイオン電池(以下、「LIB」)リサイクル技術の確立に向けた次のステップとして、さらなる開発の為にパイロットプラントを建設します。

LIBの材料であるリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルは近い将来の供給不足が懸念され、産業界全体における成長戦略の重要な課題となっており、地下資源の開発に加え、材料のリサイクルや代替材料の開発などの対策が行われています。
当社においては、ブラックマス(*1)からリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルを回収・精製する事業化に向けて、これまで小規模試験による技術開発を行ってまいりました。このたび、一定の成果が得られたことから、次のステップとして、福島県いわき市の小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所の敷地内にパイロットプラントを建設して、ブラックマスからのレアメタルの高効率回収の事業化に向けた、さらなる技術開発に取り組みます。

(*1)LIBを放電・乾燥・破砕・選別したリチウム、コバルト、ニッケルの濃縮滓。

原料:LIB由来のブラックマス
原料:LIB由来のブラックマス
製品:左から炭酸リチウム、硫酸コバルト、硫酸ニッケル
製品:左から炭酸リチウム、硫酸コバルト、硫酸ニッケル

なお、本パイロットプラントの建設に伴う技術開発については、経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」の認定(供給確保計画認定番号:2023重要鉱物第1号-1)による助成を受け進めてまいります。
当社グループは「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを私たちの目指す姿と定めています。これからも当社のリサイクル技術を活用し、循環型社会の構築に貢献してまいります。

<パイロットプラント概要>

原料
LIB由来のブラックマス
生産物
電池グレードの炭酸リチウム、硫酸ニッケル、硫酸コバルト
稼働開始時期
2025年
場所
小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所敷地内

ニュースリリース『リチウムイオン電池リサイクル技術の確立に向けたパイロットプラントの建設』

銅線リサイクル

鉄道事業で発生する使用済みケーブルのリサイクルに関する研究開発を4月1日から開始
~銅と被覆材の循環により、廃棄物を減らす仕組みの確立を目指します~
※2025年3月17日 当社プレスリリースより

国立大学法人東北大学(以下、東北大学)、東急株式会社(以下、東急)、東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)、三菱マテリアル株式会社(以下、三菱マテリアル)の4者は、鉄道事業で発生する使用済みケーブルのリサイクルに関する研究開発(以下、本研究開発)を2025年4月1日(火)から開始します。なお本研究開発は、独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)の令和7(2025)年度環境研究総合推進費に採択され、2028年3月までの3年間実施するものです。

本研究開発では、現状廃棄されている東急電鉄の電気設備のケーブルや線路脇の信号ケーブルをモデルケーブルとして、東北大学が主導して三菱マテリアルと共に開発してきた湿式剥離法の剥離原理(溶媒膨潤+衝撃付与)を応用し、銅線と被覆材に剥離する新たな湿式剥離法(以下、本技術)を開発します。今回対象となるケーブルは、鉄道独自の外環境に耐えられるよう強度に優れている一方で、被覆線は細く、既存の被覆線処理技術では銅線と被覆材それぞれを高純度に選別することが困難なため、使用済みケーブルからのリサイクル可能な資源として回収できる素材は限定的です。東急電鉄では、このような使用済みケーブルが年間で平均約10t発生しています。本技術により回収した銅線と被覆材を使用して、東急電鉄をはじめとする、鉄道業界で使用する再生ケーブルとしてリサイクルすることを目指し、さらには、リサイクルによるCO2排出削減量および経済効果を定量化することで、将来の鉄道業界への波及効果を検証します。

本研究開発は、被覆線の湿式剥離法に関する研究・技術開発を先導してきた東北大学、脱炭素・循環型社会の実現に向け2022年3月に「環境ビジョン2030」を策定し、2030年までに廃棄物量10%削減を目指す東急、鉄道事業を通じて脱炭素・循環型社会の実現に向け、事業特性を活用した新たな価値創造・貢献などにより環境・社会課題の解決を目指す東急電鉄、銅をはじめとする非鉄金属の高度な製錬およびリサイクル技術を有する三菱マテリアルの、4者連携により実現しました。
本研究開発を通じて、鉄道事業のケーブルが再生ケーブルとしてリサイクル可能となり、将来的には鉄道業界、さらには他業界にも展開することで、可能な限り廃棄物を減らし、循環する仕組みの確立を目指します。

※湿式剥離法の剥離原理(溶媒膨潤+衝撃付与):有機溶媒にケーブルを浸漬すると被覆材が膨張(膨潤)します。その状態で金属などの小さなボールで衝撃を与えることで、銅線および被覆材を損傷させることなく、分離・剥離させることを「湿式剥離法」と呼んでいます。

湿式剥離法による剥離後の銅線と被覆材
湿式剥離法による剥離後の銅線と被覆材
線路脇に敷設されている信号ケーブル
線路脇に敷設されている信号ケーブル
有機溶媒によって膨潤した電線剥離の様子
有機溶媒によって膨潤した電線剥離の様子

ニュースリリース『鉄道事業で発生する使用済みケーブルのリサイクルに関する研究開発を4月1日から開始』

焼結型金属3Dプリンタ

高精細金属 3D 技術をアートに活かす
#3D プリンタ #金属 #焼結 #視覚効果

バインダージェット方式による金属3Dプリンタにより、非常に緻密で正確な造形が可能となる。今後は数理模型や自然、科学の視点からの造形物を金属で製作したいと思っている。

二重螺旋がフラクタルに連続する立体。肉眼でも楽しめるように細密度を緩めている。最高精度では、もはや肉眼では二重螺旋を感じることは出来ない。
二重螺旋構造を持つ建築として知られるのは、福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16. 5m、六角三層のお堂、会津さざえ堂。寛政8 年(1796)
正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」

引用:会津若松観光ナビ HP https://www.aizukanko.com/spot/138

詳細は、SU公式サイト『3DPart』紹介ページへ (動画あり)

電池関連ビジネス~電池劣化診断技術~

車載用リチウムイオン電池劣化度診断技術の実証試験を開始
※2019年8月29日 当社プレスリリースより

三菱マテリアル株式会社(執行役社長:小野 直樹、資本金:1,194億円)は、ゴイク電池株式会社(代表取締役:田畑 章、資本金:3,000万円、以下「ゴイク電池」)と共同で、車載用リチウムイオン電池を交換・廃棄する際の劣化度診断技術の実証試験を開始しましたので、お知らせいたします。

自動車の電動化によりリチウムイオン電池需要は、今後ますます拡大し、これに伴い車載用の廃リチウムイオン電池も増加の一途をたどるこ とが予想されております。当社では廃リチウムイオン電池のリサイクル事業を推進しておりますが、劣化度が小さいリチウムイオン電池は、 5G基地局や再エネ発電事業者用等の蓄電池として低コストで再利用することが可能であるため、今後リユース需要も大きく伸びていくことが 想定されます。

そこで当社は、短時間で正確に電池の劣化度を測定する画期的な電池診断技術を有しているゴイク電池と共同で、車載用廃リチウムイオン電 池の劣化度診断技術の検証を開始いたしました。廃リチウムイオン電池の劣化度を適切に診断することにより、再利用可能な電池とリサイク ルすべき電池を仕分けることが可能となり、電池及び資源の有効活用に繋げることができます。今後、事業化に向けた高効率な電池診断技術 の共同開発を推進してまいります。

当社グループは、長期経営方針において、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献 するリーディングカンパニー」となることを目指しております。リチウムイオン電池のリユース及びリサイクル事業を通じて、さらなる循環 型社会の実現に貢献してまいります。

リユース・リサイクルフロー
実証試験機外観
実証試験機外観

プレスリリース『車載用リチウムイオン電池劣化度診断技術の実証試験を開始』

CO2分解資源化

カーボンリサイクル技術がNEDOの研究開発委託事業として採択
~CO2の資源化に向けた新技術開発と実用化を加速~
※2021年10月15日 当社プレスリリースより

三菱マテリアル株式会社が研究開発を進めてきたカーボンリサイクルプロセスが、このたび、「二酸化炭素の化学的分解による炭素材料製造技術開発」として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」に採択されました。

当社は、カーボンニュートラルに向けた新事業の創出として、2017年より二酸化炭素(CO2)を分解し、炭素材料としてリサイクルする技術の研究開発に着手し、その後、試験を重ね、2018年にビーカースケール試験において、CO2を分解し、微粒子の炭素ナノ材料を回収することに成功しました。CO2の分解には、水素ガスと反応させ活性化した還元剤(粉末状の金属酸化物)を用い、活性化した還元剤とCO2を300℃程度で反応させることによりCO2を分解、還元剤に炭素が付着します。その後、還元剤と炭素を分離し、微粒子の炭素ナノ材料(有価物)として回収します。炭素ナノ材料は、カーボンブラック(タイヤの補強材)、電池材料(電極)、構造材料など、多様な用途への応用が期待されます。また、使用済還元剤についても再生利用が可能で、その再生過程において水素の製造が可能であり、CO2の再利用と水素製造を同時に実現できる画期的なプロセスです。

本委託事業は、2021年度から2025年度の5年間の予定で、要素技術の開発、プロセスの最適化、炭素の用途拡大、経済性検討などを行い、事業性について検討していきます。その後は、規模を拡大しての実証試験を経て、2030年頃の実用化を目指しています。

本委託事業における研究開発テーマのイメージ
本委託事業における研究開発テーマのイメージ
ベンチプラントの還元剤活性化およびCO2分解装置
ベンチプラントの還元剤活性化およびCO2分解装置
ベンチプラントの炭素分離および水素製造装置
ベンチプラントの炭素分離および水素製造装置
回収したナノ炭素の様子
回収したナノ炭素の様子

ニュースリリース『カーボンリサイクル技術がNEDOの研究開発委託事業として採択』

熱と電気を統合する新しいエネルギーマネジメントの仕組み(熱電EMS)

Wild Wind 2025において、当社が起案し、協創パートナーを募集しているテーマの一つです。

本サイト内『熱電EMS』詳細ページへ
(起案者によるテーマの紹介動画があります)

次世代電池材料

xEV用全固体電池向け材料の新たな製造技術開発に成功
※2023年12月21日 当社プレスリリースより

三菱マテリアル株式会社は、xEV用全固体電池の材料の一つである硫化物系固体電解質の量産性に優れる新たな製造技術開発に成功しました。将来の事業化に向けたプロセスの改善や品質の向上を進めてまいります。

硫化物系固体電解質は、全固体電池向けの固体電解質の中でもイオン伝導率が高く、その入出力性能の高さから自動車の航続距離の延長や充電時間の短縮が期待されており、xEV用全固体電池の有力材料とされています。しかしながら、量産性の低さと取り扱いの難しさから全固体電池への実用化に向け大きな障壁となってきました。
当社は、これまでのさまざまな非鉄金属材料に関する技術開発やノウハウを活かし、硫化物系固体電解質の新たな製造技術として、硫黄を含む原料を混合し、加熱炉で焼成するだけで目的物質を合成できるシンプルなプロセスの開発に成功しました。この新たなプロセスによって製造規模を大きくしやすくし、硫化物系固体電解質の事業化に向けた検討を進めます。現在、本プロセスで合成した硫化物系固体電解質を、特定のお客さまに対してサンプル提供し、事業化に向けた評価を進めています。

当社グループは、私たちの目指す姿を「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」と定めています。今後も、非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献してまいります。

次世代電池材料

ニュースリリース『xEV用全固体電池向け材料の新たな製造技術開発に成功』

「分けない」「混ぜない」「こぼさない」次世代食品検査キット(アレルゲン検出)

Wild Wind 2025において、当社が起案し、協創パートナーを募集しているテーマの一つです。

本サイト内『アレルゲン検出』詳細ページへ
(起案者によるテーマの紹介動画があります)

植物発電

植物の生育環境から得られる微弱な電気を活用した
#自然の可視化 #植物発電 #自然との繋がり

自然とのつながりを可視化するモニタリング設備
自然とのつながりを可視化するモニタリング設備

イノベーションセンターでアイディアを生み出し、発電量を可視化できるシステムを構築した。発電量を示す表示器が付く看板は、社有林「マテリアルの森」手稲山林のミズナラの木を用い、素材を生かしたデザインとし、自然とのつながりを目で見て感じられるような作りとしている。現時点では、まだ微小な電力しか発電できないが、条件を試行錯誤し、徐々に改善する取り組みを行う。この取り組みが多くの方々の関心を引き、様々なアイディアが生まれ、実現に向けて進むことや新たな発想につながればと思い、自然とのつながり、人とのつながりが生まれ続ければという願いを込めている。

電源も発電システムもない、炭とマグネシウムと植物だけで自発的に発電する。植物が自ら発電した光によって光合成を行い成長する、というループを目標にする。

詳細は、SU公式サイト『植物発電』紹介ページへ

気化熱発電

温度差による電圧差を発電へと変える
#気化熱 #紙 #水 #カーボンナノチューブ

気化熱による究極の環境低負荷発電

紙(繊維)の毛細管現象や加工のし易さを活かした発電モジュール。カーボンナノチューブの伝導性と、気化熱による温度 変化で発電する。紙を濡らしてはいけないという先入観を打破し、水に濡らすことで発電に成功。水が乾くというありふれた現象からエネルギーを得ることができる。カーボンナノチューブや複合させる繊維の特徴を活かしたセンサーへも展開。

発電の仕組み
カーボンナノチューブ製の紙を水に濡らし、染み込んだ水分が毛細管現象を通じて気化する際、発生する気化熱によって生じる温度変化を利用して発電を起こす仕組み。環境負荷を与えないシンプルな方法で確実性の高いエネルギーを得ることができる。

詳細は、SU公式サイト『気化熱発電』紹介ページへ

MophBlu

落葉由来顔料を混合した樹脂メディウム
#未利用バイオマス #3D プリンタ #落葉 #アースカラー

MophBlu は雑草や落葉などの未利用バイオマスの活用コンセプトである。夏の新緑や秋の紅葉の色は美しく、我々の目を楽 しませてくれるが、時期が過ぎればそのまま朽ちるか、あるいは刈り取られたり、落葉として集められて廃棄されてしまう。 これらの未利用バイオマスを枯れて色が失われる前に適切に乾燥を施し、粉末化することで、鮮やかなアースカラーの植物 性顔料として活用するアイディアである。

元々は北海道の社有林における笹の繁茂による樹木の育成被害を解決するために、笹を有効活用するアイディアとして始め たものだったが、紅葉や銀杏といった身近な落葉への活用検討も行った。 作成した顔料は色を保持するために、比較的低温で流動する生分解性樹脂に注目し、これと混合することで、3D プリンタの フィラメントとして、または型に流し込んで樹脂成型品を試作した。

街に落ちている葉を顔料として樹脂に混合し、色のイメージとしてクレヨンに見立てて成形した。同じ紅葉、同じ銀杏でも 落ちている場所、時期によって色が異なることが、そのままクレヨンの色に影響する。

北海道産の笹の粉末を混合して、フィラメントにした。笹の匂いは濃く残っていた。
北海道産の笹の粉末を混合して、フィラメントにした。笹の匂いは濃く残っていた。

詳細は、SU公式サイト『MophBlu』紹介ページへ

dental door

3D歯科健診

Concept

3次元デジタルスキャナでお口の中をデジタルデータ化する新しい歯科健診

dental door

Summary

  • 新規事業会社としてデンタルドア株式会社(当社出資率 100%)を設立し、健康保険の運営主体向けクラウド型歯科健診サービス「スマート歯科健診TM」を提供。職場単位など集団で行う歯科健診を対象に受診者の口の中をデジタルデータ化する。
  • 職場単位など集団で行う歯科健診が主な事業対象。
  • 当社にとってヘルスケア分野における初めての本格的な取り組み。
  • 歯科健診および歯科医院の受診率向上に寄与することで、豊かな社会の実現に貢献。

詳細は、SU公式サイト『dental door』紹介ページへ

寒冷地向け防災技術のための融雪センサおよびIoT機器

日本は面積の約半分が豪雪地帯であり、多くの雪害が発生していることから、 雪の解け具合を検知可能なセンサを開発しました(特許出願済)。

このセンサは、凍結状態・シャーベット状態・融解状態の幅広い範囲を判定することができます。
また、本センサから得られる値は、雪の中の氷と水の比率と高い相関性がありました。
これにより、手軽に取り扱えるハンディテスタ型の計測値を開発しました(特許出願済)。
そして、この原理を利用してIoT化することで、遠隔地から雪の状態を監視・記録できるサービスの開発を 進め、人命や財産を守る防災技術として、また、雪の利活用の技術としての事業化を進めています。

離れた場所の雪の状態が手元で分かる。そんな時代が近づいています。
断面観察
廃スキー場頂上より
雪山での検証
廃スキー場登山

バイオセンサ

当社では、主にバイオセンサ向けの電気化学計測用途に用いる薄膜くし型電極を開発し、(株)イーシーフロンティアを通じて販売しております。

カタログページへ(株式会社イーシーフロンティアサイト内)

金属ゴム

ゴム特性を有する金属素材

Concept

表面に柔軟性や接着性といったゴム特性が付与された金属材料

Summary

従来、工業材料は用途に適した特性を持つものが選択されてきたが、選択した材料の特性にトレードオフが生じることが課題となっていた。
そこで、当社では耐熱性と柔軟性を両立する新素材の開発に着手。生物模倣技術に着想を得て、金属材料の表面に微細加工を施すことで、有機材料に匹敵する柔軟性を発揮することに成功。金属材料が本来持つ高い耐熱性と、有機材料のような柔軟性や接着性を兼ね備えた素材として、航空宇宙、半導体、医療分野などへの用途開発が期待される。

金属ゴム

金属ゴムの技術サイト『ゴム特性を有する金属素材「金属ゴム®」を開発』 プレスリリース『ゴムの柔軟性を持つ画期的な新材料「金属ゴム」を開発』

K14

ケルビン14面体モチーフの家具
#ケルビン 14 面体 #皮膚細胞 #新陳代謝 #生産と廃棄

皮膚細胞は、様々な刺激に対するバリア性を維持しつつ、新旧細胞の世代交代を処理する。皮膚細胞が受ける様々なインプットに応答するために適した細胞形状が多面体(扁平なケルビン14面体)なのであろう。我々の無意識下に繰り返されるミクロスケールの新陳代謝では、細胞の生産と廃棄の均衡が肝要である。自然のプロセスでは大きな偏りは望ましくないことが多い。マクロスケールで新陳代謝を考えてみると、地球における物質循環やリサイクルといったキーワードが思い浮かぶのではないか。産業革命以降、人類は経済合理性の名のもとに、大量生産・大量消費・大量廃棄の価値観・行動を進め、結果的に自然界の均衡を乱している。これらの古い価値観・行動を新陳代謝させ、新たな社会を構築できる可能性を秘めた存在は、21世紀に生きる我々以外に存在しないだろう。

本作品では、身近に存在する新陳代謝の象徴として皮膚細胞に着目し、その形状であるケルビン14面体をモチーフとする椅子を製作した。本作品に触れ、自然界のエレガントなデザインを楽しむとともに、我々が行動する方向性を意識頂けたら幸いである。

合同な扁平ケルビン14面体のみを組み合わせて椅子をデザイン、製作。シート部分は、ケルビン14面体が身近に感じられる皮膚細胞に見立て、ウレタン製のケルビン14面体が3層に埋め込まれるようになっている。SH:400。実用にも耐えるよう、デザインされた。
合同な扁平ケルビン14面体のみを組み合わせて椅子をデザイン、製作。シート部分は、ケルビン14面体が身近に感じられる皮膚細胞に見立て、ウレタン製のケルビン14面体が3層に埋め込まれるようになっている。SH:400。実用にも耐えるよう、デザインされた。

詳細は、SU公式サイト『K14』紹介ページへ

WVAM

ローラブルな建築、編む建築を目論む
#Reconstruction #リコンストラクション #編み物 #巻物 #折り紙 #再生

WVAM

WVAM はReuse、Reduce、Recycle の発展した概念としてのReconstruction を表したコンセプトモデルである。

空き瓶などのReuse は同じ形にしか再生できない。また空き缶などのRecycle では熱という大きなエネルギーを使わなければいけない。一方でWVAM は編んで形作ったものを解いて、違う形を編み上げることで全く新しい形に再生できる。また解くときにはほとんどエネルギーを消費しない。このように様々な構造の元となり、なおかつ再利用にエネルギーをほとんど使わない素材は次の時代に必要とされるのではないだろうか。

WVAM は計算されたスリット構造であるLiving Hinge とOrigami の折り方で構成されており、Living Hinge の構造や折り方を最適化すれば樹脂だけでなく金属など、どのような材料にも適用できる。この特殊な構造を持ったWVAM はコンパクトな巻物(Roll) の状態から長い紐(String) の状態へ変化し、また元に戻ることが可能である。また紐の状態で編み上げることによって、家などの構造物(Structure)を作ることができ、この構造物は紐を解くことで紐、さらには巻物に戻すことができるため、必要な時・必要な場所で家を建てることができ、不必要な時はコンパクトにしまっておくことができる。つまり巻物(Roll)⇔長い紐(String)⇔構造物(Structure) を自由に行き来できる素材・コンセプトがReconstruction である。

ロール状に巻かれた端を引き出すと、自ら中空の筒状の紐へと変化する。その紐は編み込まれ、様々な形に変化した後、解かれ紐から元のロールへと戻すことができる。素材そのものではなく材料力学で柔らかさを実現させている。それにより、編むことが出来るほどに柔らかく、編んだ時に中空が潰れてしまうことなく構造としても機能できる可能性を残している。将来、建築できることを目論んだ。災害時に物資が不足し、輸送もままならない状況においてローラブルな建築物は無比に有効と考えている。自身のみが資材となり、その資材はローラブル(巻き取ることが出来る)でポータブル(持ち運べる)。また、その製作方法“編む”は極めてシンプルだ。

詳細は、SU公式サイト『WVAM』紹介ページへ (動画あり)

金属構造色

構造色を発する凹凸を刻んだ金属表面
#構造色 #金属 #生物模倣 #バイオミメティクス #バイオミミクリー

動植物が有する多様な能力に興味を持ち、その構造を模倣する取り組みを進めていた。
一方で、全ての物には「表面」が存在し、その表面へ生物を模倣した構造を複数付与することによって、過去に活躍した素材、あるいは使い方が制限されている素材へ新たな活躍の場を創出させる可能性を考え、表面への微細加工技術の探索も並行して行っていた。微細加工による機能発現を試す中で、加工する凹凸のサイズが光の波長に近くなるにつれて発色する構造色を見かけ、改めて色は物体が反射する光が眼に入り認知されていることを感じた。
名称自体から色を連想させる金属を付与対象とし、また世の中には色々な構造色の発色方法がある中から光の回折を制御する方法を選択した。銅表面へ付与した数百ナノメートルオーダーの凹凸構造から発色する金属光沢を含む各色を見て楽しんでもらいたい。
数百nm オーダーで銅表面に刻まれた凹凸から発色する構造色。凹凸の間隔により発色する色が決まる。金属光沢が重なって、構造色がより美しく映える。

ある程度硬質な素材を使用して、編むことが出来るぐらいの柔らかさと、筒状になったときの強度を実現するために、Living Hinge のデザインを幾度となく調整した。
構造色を発する凹凸を刻んだ、光が透過できる程度の厚み数十nm の金属箔を樹脂の中に積層した。
一つの光が樹脂に内包された各金属箔を透過しながら回折し、複数の金属レイヤーからそれぞれの構造色を発する。構造色の美しさが際立つプロダクトとなった。
表面に間隔dの周期的な凹凸構造がある場合、隣り合う凹凸間の光路差は「d・sinΘ」となり、 この光路差が波長の整数倍になると強めあう。 この凹凸構造の間隔dを光の波長と同程度のサイズにできると、間隔dによって 強め合う光の波長が制御でき、波長に応じた色が認識できる。

詳細は、SU公式サイト『金属構造色』紹介ページへ (動画あり)

Entry

2025年12月10日(水)23:59まで

Meetup

「プログラム説明交流会」
のご案内

2025年12月4日(木)18:00~

「プログラム説明交流会」がございます。
お気軽にご参加ください。

2つの募集枠

今年度は、2つの募集枠を用意いたしました。

1つは、特に「資源循環」と「GHG削減」という2つの領域において、新規事業テーマを提案いただけるパートナーの募集。
2つ目は、当社が起案しました「熱電EMS」と「アレルゲン検出」という2つのテーマの事業化に向けて協創していただけるパートナーの募集です。

それぞれに、検証期間等の日程に違いがあります。
以下に、それぞれの募集枠について詳しく内容をお知らせいたします。

1. 新規事業テーマを提案いただけるパートナー募集

特に「資源循環」と「GHG削減」という2つの領域において、新規事業テーマを提案いただけるパートナーを募集いたします。それら2つの領域そのものでなくても、それらに帰着すると思われるテーマについても、躊躇せずに応募いただきたいと思います。

募集領域の詳細なイメージは、“私たちが興味を抱いている領域” の “Wild Wind 2025” をご覧ください。

交流会においては、皆さまの考えているテーマを伺えるメンバーを揃えています。 Wild Windへの応募前に直接 Wild Wind 2025を推進しているメンバーと話しが出来る良い機会です。
プログラム説明交流会への参加もお待ちしております。

プログラム説明交流会の詳細はこちら

2.当社が起案するテーマの事業化に向けて協創していただけるパートナーの募集

当社が興味を抱いている領域のなかでも特に注力したい領域(資源循環、GHG削減)に位置するテーマである『熱電EMS』と、注力したい領域に繋がるテーマである『アレルゲン検出』という2つのテーマの事業化に向けて協創していただける、意欲的なパートナーを募集いたします。

両テーマの位置する領域のイメージは、“私たちが興味を抱いている領域” の “Wild Wind 2025” をご覧ください。

交流会においては、両テーマの起案者も参加します。
Wild Windへの応募前に直接起案者と話しが出来る良い機会です。
プログラム説明交流会への参加もお待ちしております。

プログラム説明交流会の詳細はこちら

熱と電気を統合する
新しいエネルギーマネジメントの仕組み(熱電EMS)
中木 裕章 Hiroaki Nakaki
ものづくり・R&D戦略部 新規事業室
「分けない」「混ぜない」「こぼさない」
  次世代食品検査キット(アレルゲン検出)
福田 真也 Shinya Fukuda 米澤 岳洋 Takehiro Yonezawa
イノベーションセンター

Entry

2025年12月10日(水)23:59まで

Meetup

「プログラム説明交流会」
のご案内

2025年12月4日(木)18:00~

「プログラム説明交流会」がございます。
お気軽にご参加ください。

Wild Wind 2025が提供できるアセット

PoC(実証実験)費用支援

PoC費用はMMCにて一部負担。数百万/テーマ程度まで負担可能。

MMCの事業開発チームと共に4か月~6か月間の検証期間で事業化検討を行う。

既存顧客・検証設備の提供

MMC の既存顧客との接点や検証設備について提供可能。

※既存事業との調整により提供できない場合もございます。

メンタリング

MMC と UNIDGE によるメンタリング伴走支援。

研究開発データ・技術・
設備CAE・分析支援

イノベーションセンターの材料およびその周辺技術に関するデータや知見 / 材料分析 / 解析設備を活用可能。

応募要項

応募期間

11月10日(月)~12月10日(水)

応募資格

登記された法人としての応募であれば、企業/NPO/学校などの所属は問いません。
ただし、最長26年1月中旬~26年8月末までの期間にて、検証活動に必要な一定以上の稼働ができることが条件となります。

※事業ステージ・本拠地・年齢・性別・国籍は不問です。

応募方法

本ページの「Entry」ボタンより応募フォームに遷移後、必要事項を入力の上提出をお願い致します。

審査の進め方

審査フロー:応募締め切り後、書類審査を実施し、1月上旬までに面談をさせていただきます。

審査結果通知: 書類及び面談結果は1月中旬までにご連絡致します。

※書類選考の審査内容に応じて、面談を行わない場合もございます。予めご了承ください。

※締切り前に申込した企業様には、優先して面談選考をさせていただく場合がございます。

その他

※面談選考を通過した場合、MMCと共同で事業案や実証実験の検討を行い、募集枠1については26年4月下旬、募集枠2については26年3月上旬の審査会にてプレゼンを行っていただき、中間審査を実施します。

※審査会に通過した企業は、実証実験を行い、26年8月末にDemo Day/最終ピッチを発表いただき、事業化検討に向けた審査をさせていただきます。

※一つの法人から複数のテーマにご応募可能です。

以下のような企画は対象外となります。

  • ギャンブル、政治、宗教、反社会的内容、その他公衆の良俗に反する内容。
  • 法律に違反する内容。

テーマ及びパートナーの選定基準

MMC とのシナジー、事業の特徴性、事業案において活用可能な技術領域、経験・実績、今後の事業実現性や計画性などを鑑みて総合的に判断します。

Entry

2025年12月10日(水)23:59まで

Meetup

「プログラム説明交流会」
のご案内

2025年12月4日(木)18:00~

「プログラム説明交流会」がございます。
お気軽にご参加ください。

よくあるご質問

審査員・メンター紹介

審査員

石井 利昇

石井 利昇

執行役常務CTO
長友 義幸

長友 義幸

ものづくり・R&D戦略部 部長
足立 美紀

足立 美紀

イノベーションセンター センター長
白井 孝典

白井 孝典

インキュベーションセンター センター長
桜井 英章

桜井 英章

ものづくり・R&D戦略部 新規事業室 室長
麻生 要一

麻生 要一

株式会社アルファドライブ
代表取締役社長兼CEO
古川 央士

古川 央士

株式会社アルファドライブ 取締役兼COO
土井 雄介

土井 雄介

株式会社ユニッジ Co-CEO

募集テーマ起案者

中木 裕章

中木 裕章

ものづくり・R&D戦略部 新規事業室
福田 真也 / 米澤 岳洋

福田 真也 / 米澤 岳洋

イノベーションセンター

メンター

若木 豪人

若木 豪人

株式会社ユニッジ
深谷 航

深谷 航

株式会社ユニッジ プロジェクトマネージャー

事務局

前野 洋平

前野 洋平

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ グループ長
鍋井 淳宏

鍋井 淳宏

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ
柳澤 光亮

柳澤 光亮

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ
藤井 順

藤井 順

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ

社内メンター

岩崎 航

岩崎 航

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ
飯原 智美

飯原 智美

ものづくり・R&D戦略部
新規事業室企画管理グループ

サポーター企業

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「プログラム説明交流会」がございます。
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