「私たちの目指す姿」を実現していく従業員一人ひとりが、それぞれの力を最大限に発揮できる組織にするために。まず何よりも自由闊達なコミュニケーションが大切であると考え、タテ、ヨコのつながりを強化するさまざまな施策に取り組んでいます。
経営陣が経営方針や決算内容を社員に直接伝える場であり、組織全体の理解と連携を深める重要な機会です。質疑応答や意見交換を通じて、現場の声を経営に反映させるとともに、社員間で視点を共有し、相互理解を深める場にもなります。さらに、国内にとどまらずグローバルに情報を発信し、双方向のコミュニケーションを推進する点が大きな特徴です。
縦のコミュニケーション活性化を目指し、社長がパーソナリティを務める社内番組を定期配信しています。役員や社員をゲストに迎え、対話を通じて現場の声や想いを紹介するほか、社長が現場を訪問し社員と語り合う様子も展開しています。この番組は、公式な経営メッセージとは異なる和やかな雰囲気の中で、社長の率直な考えや人柄が伝わる場として親しまれています。
現場には、三菱マテリアルグループ社員の熱意や工夫、そして挑戦し続ける力強さがあります。その現場の最前線に田中徹也社長が足を運び、輝く取り組みや挑戦する社員の姿を自らの視点で紹介します。現場で生まれる工夫や、当社で定めている価値観セッションを通じて共有される多様な考えも取りあげます。社内向けに発信することで、他の現場を知るきっかけとなり、改善へのヒントや次の一歩につながることを目指しています。
当社では、複数拠点間のコミュニケーションを活性化し、必要な情報を確実に届ける仕組みづくりを進めています。その中核として、拠点間をつなぐ委員会を設置しました。「私たちの目指す姿」や価値観を定着させるため、情報共有と意見交換を通じて施策を企画・推進しています。また、他拠点の取り組みを横展開し、価値観の理解・共感・実践をさらに促進します。
若手社員がメンターとなり、経営層に対してデジタル技術や価値観、社会の変化などについて世代や立場を超えて視点を提供し、考えを共有する取り組みです。経営層にとっては、意識改革や情報収集に役立てられ、異なる世代の感性に触れることで視野を広げる機会となります。一方、若手社員にとっては、通常業務とは異なる環境で知識や考えを発信し、階層や組織の垣根を越えた自由闊達な議論を経験できる貴重な場となります。
部門やグループの垣根を越えて、お互いをよく知り、横のつながりを育むことを目的に、社員が他の職場の仕事を半日間体験できる取り組みを行っています。自由闊達なコミュニケーションをさらに盛んにするための施策であり、この体験を通じて組織風土の醸成を促すとともに、個人が自律的にキャリアを考えるきっかけとなることも目指しています。