三菱マテリアル

品質問題再発防止策の実施状況

品質問題再発防止策の取組み

当社グループは、品質管理に係るガバナンス体制の強化のため、グループ全体で品質問題を共有し、「フロントローディングシステム(FLS)の浸透」、「品質管理部門の体制・権限の強化」、「品質教育の拡充」、「検査設備自動化の推進」、「品質監査の強化」及び「外部コンサルタントの活用」の各施策の実行・強化に取組みました。
今後も、これらの施策の継続及び検査設備の自動化を推進するとともに、中期経営戦略で掲げる「攻めの品質」による規格外品を発生させない仕組みづくりにも取り組んでまいります。

施策名 具体的取組 2018〜2019年度実績 効果/今後の取組

①フロントローディングシステムの(FLS)の浸透

  • FLSガイドラインの制定・周知
    FLSの運用状況監査
  • 品質監査、品質コンサルタント指導会でFLSの浸透を確認しながら運用
  • ・品質監査等時に運用状況を確認した結果、問題は発見されなかった
  • ・品質監査等で継続確認

②品質管理部門の体制・権限の強化

  • 品質保証機能の独立性確保確認
  • 品質保証部門の権限範囲・業務履行状況確認
  • 品質監査等で確認を実施

③品質教育の拡充

  • 国内外拠点の従業員への品質教育
  • ・品質ガイドライン、品質管理ハンドブックを制定、周知
  • ・品質教育実施:2年間で約40回実施
  • ・品質振り返りの日を制定
  • ・品質管理レベル、品質コンプライアンス意識が向上
  • ・品質教育の継続実施
  • ・「攻めの品質」に繋げるための品質データ活用教育を実施
  • 階層別教育の実施
  • 若手、中堅、管理職対象の階層別教育:2年間で11回実施
  • 専門的な品質管理スキル向上教育
  • 内部品質監査員教育:2年間で8回実施

④検査設備自動化の推進

  • 検査設備自動化
  • 対象とする検査自動化機器総数:2019年度末の計画約3,300式に対して、約2,800式の検査設備自動化を実施(3か年の計画約5,300式)
  • ・データ書き換え等防止、データ自動収集等に効果
  • ・新型コロナの影響等で一部遅れも、今年度でほぼ計画完了をめざす
  • ・「攻めの品質」に繋げるための品質データの有効活用

⑤品質監査の強化

  • 品質監査すべき全対象拠点への品質監査
  • 2年間で145拠点(国内外)実施
  • 継続実施

⑥外部コンサルタントの活用

  • 品質コンサルタント指導会
  • 2年間で54回実施
  • ・第3者の視点を諸施策に活かせた
  • ・今後は品質教育への活用
品質コンサルタント指導会の指導内容の情報共有
  • 品質担当者会議等で情報共有実施

外部コンサルタントの活用

製造・出荷の現場では不足しがちな「お客様目線」「第三者視点」を補うため、品質管理に精通した外部コンサルタントを招き、指導、助言等を受けております。当社グループの品質管理活動が独善に陥ることを防止し、実効性のある品質管理活動を確立していきます。

施策概要

  • 各拠点に対し品質コンサルタント指導会を実施する。
  • 外部コンサルタントによる第三者目線でのアドバイスを受ける。
  • 各社改善の進捗状況を確認、グループ内で情報共有し横展開する。

標準的スケジュール

  • 拠点トップおよび品質管理
    関連の部長職等と面談
    現在の取組み状況と弱いところや改善しなければならないと思われるところについてヒアリング。

    直近で取組むべき内容を絞り込む。
  • 現地訪問・現場確認
    資料の説明だけに頼らず、実際に現場を目で見て同じ目線で工程を把握。

    現場の工程・状況を詳細部分まで見過ごさないように確認。

    工程能力の把握が目的ではない。
  • 現場の管理職等と面談
    ・ヒアリング
    現場での考え方や意見などを改めて聴取。

    作業や品質向上の手法に関する疑問や相談に対する答申。

    実例を交えた効果的なアドバイス。
  • 確認会
    品質管理状況や定めたルールが正しく守られているかを確認。

    コンサルタントによる監査的な手法による改善の進捗確認。

    直近で取組むべき内容を絞り込む。

各拠点における指導会

再発防止のための具体的な手法や考え方について上層部から現場の管理者まで時間をかけ丁寧な説明や実践的なアドバイスを行っています。その後は得られた手法による改善進捗の状況確認やグループ内で情報共有し横展開を進めていきます。

品質コンサルタントによる指導会の様子 品質コンサルタントによる指導会の様子

品質コンサルタントによる指導会の様子

検査設備自動化の推進

製造工程内での検査から最終検査まで、製品に関わる検査データについて、データ取得の自動化等を進め、書き換え等の不正行為を防止するとともに、正確かつ迅速に確認できる体系を構築しています。
当初2018年度からの検査設備自動化3か年計画以降に実施を予定していた海外拠点においても可能な限り前倒しして自動化を推進し、2020年度末までの早期目標達成を目指します。

検査自動化の状況

新型コロナウイルス等の影響で一部遅れがあるが、2020年度計画の完了を目指しています。

自動化対応機器の推移(計画)
自動化・データ転送機能付加の対策例 自動化・データ転送機能付加の対策例

自動化・データ転送機能付加の対策例

「品質振り返りの日」制定

毎年11月1日を「品質振り返りの日」とし、当社グループ国内外拠点において製品・サービスの品質に問題がないかを改めて確認することで、品質問題の風化防止を図っています。

具体的な取り組み(2019年)

  • 品質問題に関するビデオの映写
  • 各人の職務上での品質について改めて職場で振り返る(小集団活動等)
  • 再発防止策に係る座談会
  • オフィス内に常設展示新設
座談会風景

座談会風景

社長メッセージビデオ上映

社長メッセージビデオ上映

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