中期経営戦略(19中経)

中期経営戦略(19中経)について説明します。
19中経:2017年度からの3カ年(2017年度〜2019年度)の中期経営戦略

19中経のテーマと取組みの考え方2017年5月

テーマ

  • 19中経のテーマは「成長への変革」です。
  • 前中期経営計画(2014年度〜2016年度)期間中、2015年4月からは組織風土改革により、当社グループの理念・組織・人材等に関わるソフトとハードの両面での変革を実施し、成長を支える土台作りを進めています。
  • ハードの面では、
    • 目指すべき姿を明確にするため「企業理念、行動規範等」を見直し、
    • グローバル市場を開拓する姿勢を示す「新・社名ロゴタイプ」を制定し、
    • 戦略や事業支援機能強化のため「コーポレート組織」を再編し、
    • 「人材育成指針」を明確化しました。
  • これらをもとに、テーマを成長への変革とし、諸施策を実行します。
中期経営戦略テーマ「成長への変革」 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

年1回、戦略を見直し

  • 外部環境の変化に柔軟に対応するため、成長戦略と投融資計画を1年毎に見直します。長期経営方針についても3年毎に必要に応じ見直します。
  • 財務計画よりも成長戦略に焦点をあて、その実行やチェックに重点を置きます。また、戦略策定にあたってはマーケティングを重視し、顧客ニーズを的確に把握していきます。
外部環境の変化に対応:中期経営戦略については、成長戦略と投融資計画について毎年3年分を見直す。長期経営方針については、3年毎に必要に応じて見直す。戦略重視の体制づくり:財務計画よりも成長戦略に焦点をあて、その実行やチェックに重点を置く。戦略策定にあたってはマーケティングを重視。 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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長期経営方針2017年5月

  • 当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するリーディングカンパニー」をビジョンとしています。
  • このビジョンの実現に向けて、中長期の目標(目指す姿)を「国内外の主要マーケットにおけるリーディングカンパニー」、「高い収益性・効率性の実現」、「市場成長率を上回る成長の実現」とします。
  • また、「事業ポートフォリオの最適化」、「事業競争力の徹底追求」、「新製品・新事業の創出」の3点を全社方針とします。
19中経概要イメージ (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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19中経の概要2017年5月

全社方針

事業ポートフォリオの最適化

  • 事業を3つのタイプに分け、それぞれの特性に適した方向性を定め、事業の選択と集中を推進し、資本効率の改善を図ります。
  • セメント、金属製錬、リサイクル及び再生可能エネルギーなどの「安定成長事業」では、コスト競争力の維持向上がキーポイントとなります。ROA(総資本利益率)を指標とし、資産効率を意識した経営を行います。
  • 銅加工事業と加工事業は「成長促進事業」として、グローバルな事業展開を図り、マーケットの成長を上回る成長を果たすことを目標とします。EBITDA成長率を高める事業経営を行います。
  • 電子材料事業、アルミ事業は「収益改善事業」として、同業各社とのROS(売上高利益率)比較をベンチマークとし収益改善の課題に迅速に取り組み、今後の成長の方向性を定めていきます。
『事業ポートフォリオの最適化』のイメージ図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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事業競争力の徹底追求

  • 各事業部門が現時点の「ものづくり」において、世の中の変化を先取りし、他社よりも一歩抜きんでた存在になる「別格化」や、新製品・新製造技術の開発等の「新展開」を図り、事業競争力を徹底追求していきます。
  • それを支えるのが本社コーポレートの新組織です。本社コーポレート部門を、シナジーを発揮できる可能性が高い組織を一括りとして「経営戦略本部」、「総務統括本部」、「技術統括本部」の3本部体制に再編しました。全社方針の「事業競争力の徹底追求」に関しては、技術統括本部がその主な役割を担います。
  • ものづくりから安全・環境まで多様な経験、知識を部門横断的に活用する「クロス・ファンクショナル・プロジェクト」を通じて、事業部門の各種課題についてワンストップで解決策を提案していきます。
『事業競争力の徹底追求』のイメージ図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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新製品・新事業の創出

  • 当社グループが捉えるべき社会ニーズは、「次世代自動車」、「IoT・AI」及び「持続可能な豊かな社会の構築」と考えます。
  • 「次世代自動車」及び「IoT・AI」については、銅・アルミ加工品、シール、耐摩工具及びセンサなどの事業領域を拡大させると共に、新たな製品・事業を検討していきます。
  • 「持続可能な豊かな社会の構築」については、リサイクル、再生可能エネルギー及び水素社会関連事業などの中から、新製品・新事業の創出を検討します。
『新製品・新事業の創出』のイメージ図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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重点戦略

  • 前に示した19中経の全社方針を実行するための重点戦略は以下の4つです。
    • 「イノベーションによる成長の実現」
    • 「循環型社会の構築を通じた価値の創造」
    • 「成長投資を通じた市場プレゼンスの拡大」
    • 「継続的な改善を通じた効率化の追求」
  • これら4つの重点戦略に対して、「顧客から優先されるパートナーとなる」、「オープンイノベーションの推進」、「生産・販売・サービス拠点の拡充によるグローバル拠点の拡充」などの施策を各事業に展開して実施していきます。
『重点戦略』のイメージ図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

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投資戦略と資本戦略

投資戦略

  • 3年間の投資戦略は以下のとおりで、営業キャッシュフローと資産売却収入を源泉に実施します。
    維持更新投資
    1,700億円
    成長戦略に係る投資
    1,100億円
    合計
    2,800億円
  • 但し、これ以外にも成長のための優良な大型投資案件があれば、ネットD/Eレシオ1.0倍以下の範囲内で積極的に実行します。

(単位:億円)

2017〜2019年度累計投資計画の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

資本戦略

  • 2017年度から2019年度までの配当金額は、当社業績の変動時においても安定的に配当することを重視し、年間、一株当たり80円とします。
  • 但し、外部要因などにより一時的に純利益が大きく増加し、連結配当性向が25%を下回る場合には、25%まで増配を行うか、自己株式の取得を行うこととします。

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各セグメントの重点戦略と主要な実施内容

セメント事業

セメント事業の中長期目標、事業方針、重点戦略の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 中長期の目標は、「効率性におけるセメント業界のリーディングカンパニー」及び「海外ではローカルエリアチャンピオン」の2点です。
  • この中から最も重要な施策の一部である「米国事業拡充」と「海外新規拠点の開拓」について説明します。
セメント事業の重点施策:米国事業拡充および新規拠点開拓のイメージ (画像をクリックして拡大イメージを表示)
米国事業拡充
  • 堅調な需要推移が見込まれる南カリフォルニア地区において、セメントから生コンまでの事業領域で垂直統合モデルを確立しています。引続き川上・川下双方の事業に関して施策を実施することで、バリューチェーン全体から収益最大化を図っていきます。具体的には、クッシェンベリー工場におけるリノベーションによる操業安定化、輸入ターミナルの拡充による供給体制の整備、生コン事業エリアの拡大などの川下事業を強化・拡充を行います。
海外新規拠点開拓
  • 米国のような垂直統合モデルの構築が図れる地域や国内工場とのシナジー効果が見込める輸入依存度の高い地域などをターゲットに、事業買収等の検討を進めていきます。新興国市場に対しては、製造技術等で現地資本と差別化が図れる川上事業を対象に、需給バランス変化に応じて、輸出可能な臨海立地条件を備えた拠点の開拓に取り組んでいきます。

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金属事業

金属事業の中長期目標、事業方針、重点戦略の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 中長期の目標は、「新規鉱山開発と製錬とのシナジー拡大」、「リサイクル事業の拡大・高収益化」及び「高ロールマージン利益率の構築」の3点です。
  • この中から最も重要な施策と考える「E-Scrapの処理拡大」と銅加工における「Luvata社とのシナジー」について説明します。
金属事業の重点施策:E-Scrap処理拡大のイメージ (画像をクリックして拡大イメージを表示)
E-Scrapの処理拡大
  • 直島製錬所、グループ企業である小名浜製錬株式会社で、受入サンプリング、処理設備を増強し、2018年度には年間16万トンのE-Scrap処理能力に増強する計画です。
  • 当社が取り扱うE-Scrapは、主に、金・銀・銅・パラジウムなどの有価金属を多く含有している各種電子機器類の廃基板です。直島製錬所とグループ企業である小名浜製錬株式会社の金銀滓受入・処理能力は、2016年度で年間約14万トンとなっており、世界シェアNo.1です。この処理量をさらに拡大するために、2016年度は、オランダにて受入サンプリングを行う新会社を設立しています。
金属事業の重点施策:Luvata社とのシナジーのイメージ (画像をクリックして拡大イメージを表示)
Luvata社とのシナジー
  • Luvata社については、販売網を相互活用した拡販、製造拠点を活用した生産体制の最適化等、地域面・製品面及び技術面でのシナジー効果や、当社グループ銅加工製品の拡販、共同購買等を通じてコスト削減を図ります。
  • Luvata社は、主に北米、欧州の世界7カ国を中心にグローバルな生産販売体制と、独自の低コスト製造技術を併せ持ち、世界トップクラスの銅加工事業を展開しています。

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加工事業

加工事業の中長期目標、事業方針、重点戦略の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 中長期の目標は、「高付加価値製品、サービス・ソリューションを提供できるグローバルプレーヤー」です。
  • この中から最も重要な施策と考える「産業別専門部隊によるソリューション提供力の強化」について説明します。
加工事業の重点施策:産業別専門部隊によるソリューション提供力の強化のイメージ (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 自動車、航空宇宙、医療、金型産業に関連する事業に経営資源を集中します。
航空宇宙産業
  • 航空宇宙産業は成長ステージにあり、ここで使用される難削材・新素材に関して技術的な優位性を発揮できることから最重要市場と捉えています。2016年10月に立ち上げた「航空宇宙部」にて、開発初期から新規案件へ参画することを目指します。
自動車産業
  • 自動車産業については、専門エンジニアリング部隊を編成し工作機械・工具ホルダーメーカーとの関係性を強化することで、販売網を拡げていきます。
医療産業
  • 医療産業については、生体補助機器の大手メーカーが集積する米国を軸に攻略活動を展開していきます。また、早期に市場での地位を高めていくため、M&Aや協業も視野に入れます。
金型産業
  • 金型産業は、当社と三菱日立ツール社間で戦略の共有、経営資源の最適化を図り、金型産業における世界シェアNo.1を目指します。

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電子材料事業

電子材料事業の中長期目標、事業方針、重点戦略の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 中長期の目標は、「成長市場が求めるマテリアルを機敏に提供し、事業環境に即応する高収益事業体」となることです。
  • 重点戦略は、ひとつは、アンテナモジュールやサーミスタセンサ等のIoT関連製品の市場展開と拡販、もうひとつは、絶縁放熱部品、車載センサ、熱線カット塗料等の次世代自動車対応製品の市場展開と拡販です。

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アルミ事業

アルミ事業の中長期目標、事業方針、重点戦略の図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • 中長期の目標は、圧延・加工分野で「自動車用熱交材のグローバル企業」、製缶分野で「アルミ缶国内シェアNo.1」と「海外事業展開」です。
  • 重点戦略は、圧延・加工での選択と集中(熱交換材へのシフト)と飲料ボトル缶での増産対応、次世代製品開発です。

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その他事業

その他事業の取り組みの図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
  • その他事業として、環境・エネルギー事業について説明します。
  • 環境リサイクルについては、素材産業としての特徴・機能を活用し、国内の各拠点において、家電リサイクル、自動車リサイクル及び飛灰処理などを引き続き進めます。
  • 再生可能エネルギーについては、水力、メガソーラー、地熱等の取り組みを行い、循環型社会構築および持続可能な社会の構築に貢献していきます。

(2017年5月)

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中期経営戦略の詳細および過去の中期経営計画

中期経営戦略の詳細および過去の中期経営計画は以下の資料をご参照ください。

2014-2016年度 中期経営計画(Materials Premium 2016 〜No.1 企業集団への挑戦〜)

2011-2013年度 中期経営計画(Materials Premium 2013 〜新たなる創造を目指して〜)

2007-2009年度 中期経営計画(Break-through 1000)

2005-2006年度 中期経営計画(We can do 600)

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