型銅品の生産体制強化

次世代技術の進化を担う

型銅品の生産体制強化

生産体制強化で
次世代技術を支える

自動車の電動化・電装化の進展や、通信規格5Gの普及などに伴い、車載端子や放熱用の電子部品など、銅加工品の需要が高まっています。

三菱マテリアルはそうした次世代技術の発展に貢献するため、中期経営戦略2030において「高機能素材・製品供給の強化」に取り組み、銅加工事業では、銅加工品の原料である「型銅品」の生産体制強化を進めています。

Casino銅鉱山プロジェクト
Casino銅鉱山プロジェクト

生産体制強化

三菱マテリアルにおける型銅品の主力製造拠点である堺工場では、その生産量を現行より増産することを目標に、鋳造設備の増強を進めてきました。しかしその目標は、設備の増強だけでは達成できません。増産体制を実現するには工場の人、機械、材料、方法の4要素の分析および改善と、他工場や他部署との連携、そして販売部門や2次加工を担う三宝製作所と呼吸を合わせて生産を進めることで、作業の効率化や在庫の適正化を図り、生産体制を強化する必要があるからです。

そこで堺工場では設備の増強を見越し、数年前から既存ラインの稼働率向上に向けた取り組みを進めるとともに、三宝製作所をはじめとする関係組織と密に協議を重ね、互いの作業手順を共有し、連携の強化に努めてきました。これにより既存ラインの稼働率が改善し、各拠点が最大限力を発揮できる体制を構築しています。

今後はDXの活用も検討し、より効率的な生産体制を築くことで、さらなる生産量拡大を実現していきます。

園畠 喬さん
園畠 喬さん

これまで培った
溶解・鋳造の技術で
高品質な銅を生み出す

高機能製品カンパニー
堺工場
製造部 型銅課
課長

園畠 喬

私が所属する堺工場には、長年培ってきた溶解・鋳造技術により、銅中の酸素濃度を極限まで低く保った無酸素銅を量産できるという強みがあります。一般的に、銅には水素を含む雰囲気中で加熱するともろくなる「水素脆化(すいそぜいか)」という現象が課題としてあり、無酸素銅はその解決策としても使用されてきました。

長年にわたり無酸素銅を製造してきた中で、技術関係者が試行錯誤を重ね、三菱マテリアルは「銅中の酸素濃度を極限まで下げ、それを安定させることができる技術」を確立しました。その技術を活用し、極めて酸化しやすいことから合金化が困難なマグネシウムの銅合金「MSPシリーズ」も量産しています。MSPシリーズは従来の銅合金よりも高い強度、曲げ加工性および耐応力緩和特性を有するため、車載用端子などの性能向上に貢献できます。

今後も堺工場で働く私たちは生産体制の強化を着実に実行するとともに、次世代技術の進展で豊かな社会の実現を目指していきます。

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