三菱マテリアル

金属・資源循環事業

金属事業カンパニー

金属・資源循環事業イメージ

金属材料の安定供給と金属資源の循環を使命として

当社の金属事業は、1873年(明治6年)に吉岡鉱山を買収したことに始まります。銅をはじめとする金属材料は多くの産業において不可欠です。当社は世紀を超えて、金属材料の供給によって日本の産業と社会の発展を支えてきました。現在ではその供給先はグローバルに広がっています。
また、都市鉱山とも呼ばれる廃電子基板などのスクラップ(E-Scrap)からのみならず、家電・自動車などの廃棄された製品を効率的に解体し製錬プロセスなどに投入することにより、金、銀、錫、鉛、ビスマスなどの金属資源を回収するリサイクルシステムをいっそう発展させています。

事業の概要

三菱連続製銅法三菱連続製銅法

 1kg金地金電気銅

鉱山部門

製錬の原料である銅鉱石の安定調達及び世界の銅需要の増大に対応するために、海外銅鉱山への投資を行っています。

製錬部門

高効率・無公害な製錬法である「三菱連続製銅法」を独自開発した高い技術力に基づき、鉱石やE-Scrap等の原料を製錬することにより、高品質の電気銅、金銀、PGM(白金、プラチナ、ロジウム等)、錫、鉛等の地金及び硫酸等の副産物を生産しています。

貴金属部門

個人向けに金・プラチナ・銀積立「マイ・ゴールドパートナー」を提供し、資産形成のお手伝いをしています。

資源循環部門

2023年度からは、当社の環境リサイクル事業部門を金属事業に統合し、家電・自動車などの廃棄された製品をいっそう効率的に金属資源として循環・活用できるよう体制を強化しました。

事業の目標と戦略

カッパーマウンテン銅鉱山(カナダ)カッパーマウンテン銅鉱山(カナダ)

鉱山部門では投資鉱山からのオフテイク調達量を拡大すべく、新規鉱山開発を進めます。
製錬、資源循環部門では処理能力世界No.1となったE-Scrapだけにとどまらず、リサイクル品の範囲と規模をさらに拡大すること、銅を中心とした当社バリューチェーンの連携を強化することによって資源循環ループの中心プレイヤーとなることを目指しています。

トピックス

世界最大規模のE-Scrap受入・処理能力

受入・処理しているE-Scrapの一例 受入・処理しているE-Scrapの一例

家電やパソコン、携帯電話やスマホ、ネットワーク機器など、各種電子機器類の廃基板はE-Scrapとも呼ばれ、金・銀・銅・パラジウムなどの有価金属を高濃度に含有することから、貴重な製錬原料の新たな供給元(都市鉱山)として近年注目を浴びています。
環境意識の高まりを背景とした世界各国における家電などのリサイクル率向上に伴い、こうしたE-Scrapの発生量は拡大基調にあります。
当社グループでは、業界No.1の環境負荷低減を実現したユニークな有価金属製錬技術である「三菱連続製銅法」を強みに、E-Scrapの受入・処理の拡大を進め、グループの小名浜製錬(株)と合わせた処理量の世界シェアNo.1実現を達成しています。

マテリアルフロー最適化の推進

当社は銅製錬の他に、グループ内で鉛製錬、錫製錬、貴金属製錬、PGM精製も持つ強みもあり、グループを一つの製錬システムとして生産拠点を横断したプロセスフローを構築し、様々な有価金属をより一層、効率的に回収する施策に取り組んでいます。
例えば、銅製錬所から発生する鉛含有副産物を鉛製錬所で効率的に処理、回収する、鉛製錬所から発生する錫含有副産物を錫製錬所で効率的に処理・回収する等、おのおのの生産拠点が得意とする分野を有機的に結び付けることで、外部環境の変化に影響され難い強固な事業の確立を目指しています。

マテリアルグリッド マテリアルグリッド

沿革

黎明期の直島製錬所 全景(1929年撮影)黎明期の直島製錬所 全景(1929年撮影)

現在の直島製錬所現在の直島製錬所

インドネシア・カパー・スメルティング社 グレシック製錬所インドネシア・カパー・スメルティング社
グレシック製錬所

当社の金属事業は、三菱の創始者・岩崎彌太郎が1873年に岡山県の吉岡鉱山を買収・稼行したことに始まります。その後1887年に尾去沢、1896年に生野、佐渡を加えた上に大阪製錬所の払い下げを受け製錬事業を本格的に開始しました。
1917年に三菱マテリアル社の前身である三菱合資会社の中央製錬所として直島製錬所を設立、1974年には同所にて三菱連続製銅法の商用使用を開始しました。
また2023年度に統合された資源循環部門は、創業以来当社の培ってきた技術を活用して世界に先駆けて家電リサイクル事業を立ち上げ、家電メーカーとの密接な協業体制のもと業界をけん引。非鉄金属の製錬プロセスとの連携を強化することで、さらなる資源循環を推進しています。

1873年 吉岡鉱山買収・稼行
1887年 尾去沢鉱山買収・稼行
1896年 生野鉱山、佐渡鉱山、大阪製錬所払い下げを受ける
1917年 直島製錬所設置
1934年 細倉鉱山を買収・稼行(現細倉金属鉱業(株))
1958年 秋田製錬所設置
1963年 小名浜製錬(株)設立
1970年 大手金属(株)(現マテリアルエコリファイン(株))設立
1985年 チリ・エスコンディーダ鉱山参画
1987年 細倉鉱山閉山
明延鉱山(生野)閉山、生野事業所は錫リサイクルに特化
1990年 大阪製錬所閉所 堺工場設置
1994年 細倉製錬(株)(現細倉金属鉱業(株))にて鉛蓄電池リサイクルを開始
1996年 インドネシア・カパー・スメルティング社設立
秋田製錬所における亜鉛製錬中止
1997年 チリ・ロスペランブレス鉱山参画
1999年 東日本リサイクルシステムズ(株)設立
2004年 中部エコテクノロジー(株)設立
2009年 カナダ・カッパーマウンテン鉱山参画
2013年 ペルー・サフラナルプロジェクト参画
2021年 チリ・マントベルデ鉱山参画

製品

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