三菱連続製銅法

三菱連続製銅法

従来の銅製錬は、自熔炉や反射炉のような熔錬炉と、複数の転炉や精製炉を使ったバッチ(回分) 操業でした。また各炉間の熔体の移動は蓋のないレ―ドル(鍋)を用いていたため、熔体から発生するSO2ガスが漏煙していました。

一方、三菱連続製銅法は、熔体の移動にレ―ドルを使わず、各炉間を樋で連結したS炉、CL炉、C炉を用いることで連続的に粗銅を生産し、精製炉に送ることができる連続式の操業法です。樋は蓋で覆われているため、SO2ガスの漏煙が防止でき、無公害のシステムが確立しました。

また従来法よりも炉の数が少ないため、設備全体がコンパクトにできる他、連続式の操業になったことにより省エネルギー、低コストな操業が可能となりました。