高機能製品カンパニー
銅は優れた電気伝導性、熱伝導性などの特長から、自動車、エレクトロニクス、各種産業機器の重要な基礎素材です。銅加工事業では、無酸素銅・合金の開発、製造技術を強みに、高性能かつ高品質な銅製品を提供しています。
今後もオンリーワン技術による優れた新製品の開発・供給を通じ、世界の産業と社会基盤の発展に貢献してまいります。
銅加工事業は、銅製錬で製造した電気銅を原料に、型銅、荒引線から条、板、棒といった伸銅品まで一貫して製造しており、伸銅品のシェアは国内トップです。幅広い特性の銅合金、様々な形状の製品をラインアップしており、お客様のニーズに合った製品を提供しています。
当社銅製品の性能、品質に満足いただき、世界中のお客様から最初に相談を受けるグローバル・ファーストサプライヤーを目指しています。現在、自動車産業でのCASEや、産業・電子機器の電子制御、IoT化など、様々な産業で大変革の時期を迎えており、お客様のニーズも高性能な銅製品へとシフトしています。私たちは新しいニーズに応える新製品や新事業を創生し、幅広い銅製品を提供してまいります。また、傘下のLuvata社の各国拠点も活用し、銅合金の世界的な販売拡大に取り組みます。
当社は自動車用小型端子向け銅合金「MSP®5」を開発いたしました。「MSP®5」は独自の合金設計手法である「高濃度Mgによる固溶強化」により高導電性・高耐応力緩和特性と優れた曲げ加工性を両立させた非常に優れた合金です。他にも鉛フリー銅合金の「エコブラス®」、耐変色抗菌材「クリーンブライト®」、漁網用合金線「UR30ST」などオンリーワン技術で差別化を図っています。
当社の金属事業は、三菱の創始者・岩崎彌太郎が1873年に岡山県の吉岡鉱山を買収・稼行したことに始まります。その後1887年に尾去沢、1896年に生野、佐渡を加えた上に大阪製錬所の払い下げを受け製錬事業を本格的に開始しました。
1873年 | 吉岡鉱山買収・稼行 |
---|---|
1887年 | 尾去沢鉱山買収・稼行 |
1896年 | 生野鉱山、佐渡鉱山、大阪製錬所払い下げを受ける |
1917年 | 直島製錬所設置 |
1934年 | 細倉鉱山を買収・稼行(現細倉金属鉱業(株)) |
1958年 | 秋田製錬所設置 |
1963年 | 小名浜製錬(株)設立 |
1970年 | 大手金属(株)(現マテリアルエコリファイン(株))設立 |
1990年 | 大阪製錬所閉所 堺工場設置 |
1992年 | 三宝メタル販売(株)設立 |
1996年 | インドネシア・カパー・スメルティング社設立 |
2004年 | (株)コベルコマテリアル銅管設立 |
2008年 | 三菱伸銅(株) 連結子会社化 |
2010年 | 三菱電線工業(株) 連結子会社化 |
2017年 | LUVATA社SPECIAL PRODUCTS部門を連結子会社化 |
2020年 | 三菱伸銅(株) 吸収合併、若松製作所・三宝製作所設置 |