全自動洗濯機には洗濯槽の回転を滑らかにする目的で塩水(飽和塩水)が使用されていますが、リサイクル機器への影響やトレースアビリティーの観点から、前処理工程において回収を行なっています。現在は多くの工場では専門処理事業者での適正処理を行っていますが、プラスチックの高効率回収を目的に重液選別での再使用を検討しています。
洗濯機は多くのプラスチック部品が使用されており、現在各工場では、平均6~7kg/台のプラスチックを人手分解によって回収しています。再商品化率向上に大きく貢献してきましたが、今後は機械化による効率化を図る検討を行なっていきます。
三菱マテリアルグループではプリント基板処理に注力しています。出資している家電リサイクル工場からの基板約2,400トン(2008年度実績)が非鉄製錬所で適正処理されてます。
プリント基板は銅に加えて、貴金属、レアメタルが使用されているため、有益な都市鉱山として注目されてもいますが、はんだに含まれる鉛など、環境への影響が心配される金属も含まれています。三菱マテリアルグループでは、リサイクル工場、銅製錬所および鉛製錬所の連携で、安全で効率的な回収をネットワークを構築しています。