

三菱マテリアルの資源事業は、鉱山投資を通じて当社銅製錬所の主要原料である銅精鉱の安定調達を担い、投資リターンで当社利益に貢献しています。
世界的に銅需要が拡大するなか、当社はチリをはじめとする海外有力鉱山への戦略的な投資を進めてきました。これにより、競争力のある優良資産ポートフォリオを形成し、長期的かつ安定的な銅精鉱調達体制を築いています。さらに、長年にわたって培った経験を活かし、投資先鉱山の操業支援や事業管理、新規鉱山開発プロジェクトへの参画評価を行っています。

資源事業は、高品質でクリーンな銅精鉱の安定調達に努めるとともに、投資鉱山への技術支援などを通じて既存権益の収益性向上を図り、その投資リターンによって当社の資源循環ビジネスへの転換を支えます。
併せて、当社製錬所における銅精鉱処理量に対する持分銅量比率を拡大することで、事業環境に左右されにくい収益基盤の強化を図ります。
また、鉱山開発の難度が高まるなか、開発費および操業費の増加抑制に資する技術開発を推進していきます。
当社は1980年代から一貫して、チリをはじめとした競争力の高い海外銅鉱山に参画してきました。チリのエスコンディーダ鉱山(1985年参画)やロスペランブレス鉱山(1997年参画)は、いずれも世界最大規模の銅生産量を誇る鉱山です。これら鉱山からの投資リターンは、長期にわたり当社利益に貢献しています。
当社は、2021年にチリ・マントベルデ銅鉱山プロジェクトに参画しました。
鉱床浅部の酸化鉱を対象として1995年にリーチングおよびSX-EW法を用いた電気銅の生産を開始し、操業を継続してきました。鉱床深部の硫化鉱開発プロジェクトを契機に、当社は権益の30%を取得する形で参画し、2024年6月から銅精鉱の生産を開始しました。
本鉱山は、不純物の少ない高品質な銅精鉱を産出するだけでなく、豊富な資源量が確認されています。既に進行している生産拡張計画に加え、将来的にはさらなる拡張も視野に入れています。また、銅以外にもコバルトなどのレアメタルの賦存が確認されています。
これらの点から、当社は本プロジェクトを今後の資源事業におけるコアアセットの一つと位置づけています。
三菱マテリアルの資源事業は、三菱の創始者・岩崎彌太郎が1873年に岡山県の吉岡鉱山を買収・稼行したことを契機に本格的に始まりました。その後、尾去沢鉱山、生野鉱山、佐渡鉱山など国内主要鉱山の取得を通じて、非鉄金属資源の供給基盤を築いてきました。1917年には直島製錬所を設立し、鉱山から製錬まで一体となった事業体制を確立しました。戦後の再編を経ながら、国内鉱山事業および製錬事業を継続してきました。
1980年代以降は、国内資源の枯渇を背景に海外展開を加速し、エスコンディーダ鉱山、ロスペランブレス鉱山、マントベルデ鉱山など、チリの有力銅鉱山へ参画しています。
| 1985年 | チリ・エスコンディーダ鉱山参画 |
|---|---|
| 1997年 | チリ・ロスペランブレス鉱山参画 |
| 2013年 | ペルー・サフラナルプロジェクト参画 |
| 2021年 | チリ・マントベルデ鉱山参画 |
| 2023年 | カナダ・カジノ銅鉱山プロジェクト親会社へ資本参加 |