プレスリリース

2018年3月19日

アンテナソリューションセンターをさいたまオフィス(埼玉県さいたま市)に開設
~無線通信の最適化ソリューションを提案~

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の電子材料事業カンパニーは、これまでセラミックス工場(埼玉県秩父郡)を拠点として、お取引実績のあるお客様を中心に無線通信に関する「アンテナ設計の最適ソリューション」をご提供してまいりましたが、昨年12月にさいたまオフィスに「アンテナソリューションセンター(以下、本センター)」を開設し、本日より一般企業や学術機関を含む幅広いお客様を対象に本ソリューションをご提供してまいりますので、お知らせいたします。

本センターは、首都圏からのアクセスのよいJRさいたま新都心駅から近いさいたまオフィス内に開設して以降、約3か月間で既に10件を超えるアンテナ設計のご依頼をいただきました。これに伴い、今後のIoT分野拡大によって増加するニーズに対応するため、より幅広いお客様からの多様なご相談をお受けできるよう体制を強化することといたしました。

近年、デバイス製品の小型化や部品点数の増加、使用材料の変更、高周波回路の省電力化等、無線通信性能に影響を及ぼす条件が煩雑化し、アンテナ設計に高度な技術や評価設備、設計ノウハウ等が必要になってきております。当社は、これまでも無線通信を活用した製品やサービスに取り組んでいるお客様のアンテナ設計に関する各種ニーズにお応えするため、お客様製品のトータル的な設計サポートと改善提案を実施してまいりました。

過去に寄せられた多くのご相談の中には、以下の様な事例がございます。

  • IoT分野へ進出したいが、ゼロからアンテナ設計を提案してほしい。
  • 小型機器において限定されたスペースしかないが、無線機能を付与したい(性能を改善したい)。
  • 製品で使用される金属やプラスチックなどの素材や、構造や部品レイアウトによる通信への悪影響を改善したい。

こうしたニーズにお応えするため、本センターはご相談件数が多いセルラー帯※1のアンテナ設計に寄与する測定・評価設備を備え、お客様の製品の構造や部品レイアウト、設置環境等の条件も踏まえた上で測定・評価・解析することにより、ご相談内容に即したアンテナ設計や最適な無線通信環境を提案してまいります。

本センターでは、セラミックス工場とも連携し、次の測定・評価サービスを提供いたします。

  1. リバブレーション・チャンバ※2による放射効率測定。
  2. 上記チャンバと無線機テスタの組み合わせによるセルラー帯アクティブ(OTA)測定評価(TRP/TIS測定)※3
  3. 電波暗室による2D/3D放射パターン評価。
  4. 3D CAD等の設計データを利用した電磁界シミュレーションの実施と評価。

400〜6,000MHz帯の通信全般のご相談にお応えいたしますが、対象となる代表的な製品は、スマートメータ類、テレメータ類、国内外の3G/LTEのセルラー機器、GPS、Bluetooth®、Wi-Fi®※4、これらのマルチバンド対応となります。

また、当社アンテナ設計の最適化ソリューションWEBサイトでは3月より内容を刷新し、アンテナ設計に関する各種ご要望に沿ったご提案内容を豊富な改善事例を交えてご紹介しておりますので、併せてご参考ください。

<アンテナ設計の最適化ソリューション WEBサイト>

日本語
http://www.mmc.co.jp/antenna/ja/index.html
英語
http://www.mmc.co.jp/antenna/en/index.html
中国語
http://www.mmc.co.jp/antenna/zh/index.html

当社は、企業理念に基づいた私たちのありたい姿、すなわちビジョンとして「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するリーディングカンパニー」となることを掲げております。電子材料事業カンパニーは、今後もユニークな電子材料製品とこれに関連するサービスをスピーディーにお客様に提供することにより、社会に貢献してまいります。

※1.
セルラー帯(セルラーバンド)
主に携帯電話サービスに用いられている周波数帯。対象通信は617〜3,950MHz帯。
※2.
リバブレーション・チャンバ
再現性のある実反射環境をつくることができる試験室。アンテナ性能(放射効率)の試験と測定を高速に行い、通信問題の改善に利用。
※3.
セルラー帯アクティブ測定(TRP/TIS)
アンテナ効率を評価する重要な指標の測定。TRP(Total Radiated Power)は総放射電力、TIS(Total Isotropic Sensitivity)は総等方性受信感度のこと。
※4.
Wi-Fi®・Bluetooth®
Wi-Fi®はWi-Fi Allianceの登録商標。Bluetooth®はBluetooth SIG, Inc. USAの登録商標。

【サービス拠点】

  1. 各種ご相談およびお立会いでの測定についての受付窓口
    部署名
    電子材料事業カンパニー 電子デバイス営業部
    所在地
    〒130-0015 東京都墨田区横網1-6-1 国際ファッションセンタービル8F
    連絡先
    TEL:03-5819-7322  E-mail:devsales@mmc.co.jp
  2. アンテナソリューションセンター
    所在地
    埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-600 当社さいたま総合事務所内
    ※さいたま新都心駅から徒歩約10分、さいたま新都心駅は首都圏、甲信越方面、
    東北方面からのアクセスも良好。
    事業内容
    セルラー帯を中心としたアンテナ設計/ソリューション提案、及び測定・評価サポート業務
    人員
    2名
    保有設備
    リバブレーション・チャンバ、人体ファントム、ネットワークアナライザ、基板加工機
    関連施設
    電波暗室(セラミックス工場内)

【関連リリース】

2017年1月30日
「アンテナ設計の最適化ソリューション」の提供を開始 〜無線通信の最適環境を実現〜
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2017/17-0130.html

2017年7月31日
全世界のセルラーバンドに対応した車載用通信機器向けマルチバンドアンテナを開発
〜車載用通信機器の世界レベルでの共通化に寄与〜
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2017/17-0731.html

さいたまオフィス さいたまオフィス (画像をクリックして拡大イメージを表示)
リバブレーション・チャンバ リバブレーション・チャンバ (画像をクリックして拡大イメージを表示)

以上

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