財務ハイライト

2024年3月期の連結業績

2024年3月期連結業績 前年同期比
売上高 1兆5,406億42百万円 5.2%減
営業利益 232億76百万円 53.5%減
経常利益 541億2百万円 113.8%増
当期純利益 297億93百万円 46.5%増

当連結会計年度は、連結売上高は1兆5,406億42百万円(前年度比5.2%減)、連結営業利益は232億76百万円(同53.5%減)となりました。連結経常利益は、鉱山からの受取配当金が増加したことや持分法による投資利益を計上したことなどから、541億2百万円(同113.8%増)となりました。これにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、297億93百万円(同46.5%増)となりました。

セグメント別業績

金属事業

2024年3月期連結業績 前年同期比
売上高 1兆380億円 4.7%減
営業利益 98億円 65.1%減
経常利益 310億円 3.8%増

パラジウム価格の大幅な下落、電気銅や硫酸などの主要製品の市況悪化に加えて、2023年1月からインドネシア・カパー・スメルティング社が受託製錬に移行した影響等がありました。
以上により、前年度に比べて事業全体の売上高及び営業利益は減少しました。経常利益は、ロスペランブレス銅鉱山からの受取配当金が増加したことなどから、増加しました。

高機能製品

2024年3月期連結業績 前年同期比
売上高 4,887億円 7.2%減
営業利益 40億円 50.0%減
経常利益 18億円 74.7%減

銅加工事業において、自動車向け製品を中心に販売が減少した一方、価格改定や為替が円安基調で推移した影響がありました。また、電子材料事業において、半導体市況の悪化により半導体関連製品の販売が減少したほか、2023年3月に多結晶シリコン事業を譲渡した影響もありました。
以上により、前年度に比べて事業全体の売上高及び営業利益は減少しました。経常利益は、営業利益が減少したことに加えて、支払利息が増加したこと及び持分法による投資利益が減少したことなどから、減少しました。

加工事業

2024年3月期連結業績 前年同期比
売上高 1,400億円 1.1%減
営業利益 108億円 23.4%減
経常利益 122億円 15.5%減

主要製品である超硬製品において、為替が円安基調で推移した影響や値上げ効果があったものの、日本及びアジア地域において販売が減少しました。
以上により、前年度に比べて事業全体の売上高及び営業利益は減少しました。経常利益は、営業利益が減少したことから、減少しました。

再生可能エネルギー事業

2024年3月期連結業績 前年同期比
売上高 46億円 33.6%増
営業利益 8億円 271.3%増
経常利益 8億円 13.5%減

小又川新発電所(水力発電)が2022年12月に営業運転を開始したことに加えて、大沼地熱発電所において販売単価が上昇しました。
以上により、前年度に比べて事業全体の売上高及び営業利益は増加しました。経常利益は、持分法による投資利益が減少したことから、減少しました。

2024年3月期の地域別売上高
および構成比

2024年3月期の地域別売上高および構成比
地域 売上高 構成比
日本 7,290億77百万円 47%
米国 813億43百万円 5%
欧州 732億46百万円 5%
アジア 6,385億90百万円 41%
その他 183億83百万円 1%
合計 1兆5,406億42百万円 100%