2022年12月23日
三菱マテリアル株式会社
三菱マテリアル株式会社は、本日より小又川新発電所の営業運転を開始しました。
小又川新発電所は森吉ダムを中心とした小又川水系の小又川第一、第二および第四発電所(*1)の効率的運用による電源増加を目的に建設計画された発電所です。これまで未利用エネルギーとして放出されていた水を効率的に取り込み、小又川水系の発電能力は2,860kW、年間発電量は約13,400MWhの増加となります。
小又川新発電所は、森吉ダム直下の小又川第四発電所の放流口から直接取水(取水量13.0m3/s)し、導水路トンネルにより約8.5km下流に水を導き、有効落差約90mを確保して10,326kWの発電をします。発電された電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用して全量社会に供給します。河川環境を保全しながら、小又川水系の水力を利用した再生可能エネルギーを長期安定的に供給することで、効率的な水資源の活用が実現可能です。
発電所建設にあたっては、既存の水力発電所の電力(再生可能エネルギー)を使用することで、環境影響を最小に抑えました。なお、小又川新発電所操業によるCO2削減量(*2)はおよそ9,800tとなり、これは40年生のスギ人工林約1,100ha分のCO2吸収量(*3)に相当します。
当社の水力発電事業は百年を超える歴史があり、再生可能エネルギーのなかでも地域社会に欠かせないベース電源です。今後も環境にやさしい電源として、地域社会に安定した電力を供給し、循環型社会の構築に貢献してまいります。
【関連リリース】
2018年12月25日
「2019年5月、秋田県で66年ぶりに新たな水力発電所「小又川新発電所」を着工」
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2018/18-1225.html
以上
戦略本社 経営戦略部
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