プレスリリース

2022年12月23日

三菱マテリアル株式会社

小又川新発電所の営業運転開始
〜秋田県で69年ぶりとなる新水力発電所が稼働〜

三菱マテリアル株式会社は、本日より小又川新発電所の営業運転を開始しました。
小又川新発電所は森吉ダムを中心とした小又川水系の小又川第一、第二および第四発電所(*1)の効率的運用による電源増加を目的に建設計画された発電所です。これまで未利用エネルギーとして放出されていた水を効率的に取り込み、小又川水系の発電能力は2,860kW、年間発電量は約13,400MWhの増加となります。

(*1)
小又川新発電所の竣工に伴い、小又川第一、第二発電所は2022年10月に廃止となりました。

小又川新発電所は、森吉ダム直下の小又川第四発電所の放流口から直接取水(取水量13.0m3/s)し、導水路トンネルにより約8.5km下流に水を導き、有効落差約90mを確保して10,326kWの発電をします。発電された電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用して全量社会に供給します。河川環境を保全しながら、小又川水系の水力を利用した再生可能エネルギーを長期安定的に供給することで、効率的な水資源の活用が実現可能です。

発電所建設にあたっては、既存の水力発電所の電力(再生可能エネルギー)を使用することで、環境影響を最小に抑えました。なお、小又川新発電所操業によるCO2削減量(*2)はおよそ9,800tとなり、これは40年生のスギ人工林約1,100ha分のCO2吸収量(*3)に相当します。

(*2)
新発電所操業による年間のCO2削減量:「今村・長野(2010) 日本の発電技術のライフサイクルCO2排出評価 電力中央研究所報告、研究報告」中に記載のある2009年のデータを用いて、当社で算出。
(*3)
林野庁ホームページ情報をもとに当社で算出

当社の水力発電事業は百年を超える歴史があり、再生可能エネルギーのなかでも地域社会に欠かせないベース電源です。今後も環境にやさしい電源として、地域社会に安定した電力を供給し、循環型社会の構築に貢献してまいります。

小又川新発電所 全景小又川新発電所 全景
小又川新発電所 建屋内部(水車、発電機)小又川新発電所 建屋内部
(水車、発電機)

<小又川新発電所概要>

名称
小又川新発電所
所在地
秋田県北秋田市森吉字桐内沢外30国有林1048林班
河川名
米代川水系阿仁川支川小又川
方式
流れ込み式
使用水量
最大使用水量:13.0m3/s
常時使用水量:4.17m3/s
有効落差
91.50m
最大出力、発電量
10,326kW、約48,500MWh(年間)
水車
横軸フランシス水車、5,339kW(2台)
発電機
横軸三相同期発電機、6.6kV、600min-1
位置図 位置図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

【関連リリース】
2018年12月25日
「2019年5月、秋田県で66年ぶりに新たな水力発電所「小又川新発電所」を着工」
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2018/18-1225.html

以上

<本件に関するお問い合わせ>

戦略本社 経営戦略部
コーポレートコミュニケーション室:03-5252-5206

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