三菱マテリアル

プレスリリース

2016年10月24日

切削工具の総合的なソリューションを提供する「中部テクニカルセンター」来春新設

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の加工事業カンパニーは、切削加工ユーザーの技術サポートを目的に、CAM/CAE解析・シミュレーション、切削試験、切削工具の選定とその利用技術の支援(以下、ツーリング支援)、教育研修といった切削工具の総合的なソリューションを提供する中部テクニカルセンターを、総投資額約15億円をかけて来春、岐阜製作所内に新設しますので、お知らせします。

当社は、切削加工ユーザーへの技術サポートの拠点として、国内ではさいたまオフィス内に加工技術センターを設置するとともに、海外でもアメリカ、スペイン、中国、タイにテクニカルセンターを展開しております。2010年に開設した加工技術センターでは、切削加工ユーザーに対し、当社が長年培ったノウハウ、技術を最新の工作機械、測定・分析機器、ソフトウェアを駆使して提供してきました。その経験を活かし、このたび自動車・航空宇宙産業の一大集積地として発展する中部圏及び西日本のお客様に向けて、国内第二の技術サポート拠点として中部テクニカルセンターを新設し、同地域における切削工具の総合的なソリューション提供力強化をさらに加速してまいります。

中部テクニカルセンターでは、高精度マシニングセンター、複合加工機、自動盤など、それぞれ仕様の異なる10数台の最新加工設備を導入します。切削加工ユーザーよりご相談いただいた部品の材質、形状およびご使用の工作機械を踏まえた切削加工のCAM/CAE解析・シミュレーションを行うことで、部品毎の加工方法を提案するとともに、要望に応じて加工条件を展開し、ユーザー立会いのもとで切削試験を実施することも可能です。また、標準工具だけでは解決できない加工や、よりユーザーニーズに適した加工を行うための工具開発・ツーリング支援も併せて実施することにより、最適かつタイムリーに製品・サービスを提供します。当社は、オープンラボとしての機能を併せもつ加工技術センターおよび中部テクニカルセンターを基点にユーザー視点に立った製品・サービスを提供するため、切削加工ユーザーとのオープンイノベーションを積極的に推進し、数年先を見据えた加工技術開発を進めてまいります。

また、加工技術センターでは、2016年6月より切削理論の基礎から応用、工具損傷改善、トラブルシューティング、各種装置使用によるライン改善など幅広い分野での技術の伝承を目的とした「切削アカデミー」を開催しております。中部テクニカルセンターでも、この「切削アカデミー」を展開し、最先端の技術、技能、ノウハウを切削工具ユーザーの技術者に体系的に伝承する人材育成の場も提供していく予定です。

当社は中期経営計画(Materials Premium (マテリアル・プレミアム)2016)における全社成長戦略の一つに「成長基盤の強化」を掲げております。当社加工事業カンパニーは、新たな価値を創出し続ける切削工具メーカーとして、これからもグローバルな製品供給と頼れるサービス提供により、ユーザーのニーズにお応えしてまいります。

【拠点概要】

  拠点名
中部テクニカルセンター
  所在地
岐阜県安八郡神戸町横井1528-1(岐阜製作所内)
  事業内容
CAM/CAE解析・シミュレーション、切削試験、ツーリング支援、教育研修
  保有設備
横型・縦型マシニングセンター、複合旋盤、5軸加工機、自動盤、NC旋盤、三次元測定機、マイクロスコープ、走査型電子顕微鏡(SEM)、他各種測定機

【関連リリース・お知らせ】

1.
2016年3月2日 技術の伝承を目的とした「切削アカデミー」受講者募集開始
http://carbide.mmc.co.jp/company/technical_center/machining_technology_center/news/201602_academy#201602_academy_re
2.
2015年12月15日 技術の伝承を目的とした「切削加工技術 ユーザー研修」を開催
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2015/15-1215.html
中部テクニカルセンター完成予想図 中部テクニカルセンター完成予想図 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
「切削アカデミー」の講義風景 「切削アカデミー」の講義風景 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

以上

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