2015年9月14日
三菱マテリアル株式会社(社長:竹内 章、資本金:1,194億円)は、全国31カ所に所有する山林(総面積約14,000ha)のうち、主要な9つの山林(総面積約11,452ha)について、9月1日付で一般社団法人 緑の循環認証会議(SGEC)による森林認証を一括取得しましたので、お知らせいたします。
SGECによる森林認証は、持続的森林経営や生物多様性の保全など適正に管理された森林について、第三者であるSGEC認証機関が7つの基準※に基づいて審査し、SGECが森林経営団体などに対し認証を付与する制度です。
SGECにより認証された森林から生産される木材(認証材)や認証材を使用する製品には、認証ロゴを付けることができるようになります。木材加工会社などのユーザーは、このような認証ロゴにより、自然環境に配慮した認証材の選択購買が可能となるため、間接的ながら環境保護の促進に貢献できます。
当社は、前身である三菱鉱業株式会社が炭鉱や鉱山で使用する坑木などのために所有していた社有林(全国31カ所、総面積約14,000ha)を継承する、日本国内有数の大規模森林所有者です。
森林が有する国土保全、水源涵養、CO2吸収による温室効果ガス低減など多様な役割に対する近年の社会的関心の高まりにあわせ、当社は従来「地球環境への貢献」というCSRの観点から社有林の適正管理に取り組み、2012年に当社初となるSGECによる森林認証を早来(はやきた)山林(所在:北海道勇払郡安平町および厚真町)において取得しました。
SGECは、現在34ヶ国が参加している国際的な森林認証制度Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes(PEFC)との相互承認への移行手続きを進め、本年4月1日付で認証基準を改正し、施行しているため、当社は早来山林を含む主要な山林について、今般SGECの新基準で森林認証を一括取得しました。
今後SGECとPEFCとの相互承認が成立した場合、当社が取得したSGECによる森林認証も自動的にPEFCの認証となるため、当社が持続可能な森林経営を行っていることが国際的にも認められることとなります。
当社は、「人と社会と地球のために」の企業理念のもと、自然の恵みである資源を有効利用し、社会に提供する事業を営んでおりますが、引き続き適切な社有林の管理・経営を通じ、森林へのCO2吸収・蓄積による温室効果ガス削減など、持続可能な自然環境の保全に貢献してまいります。
※...SGEC森林認証 7つの基準
一般社団法人 緑の循環認証会議WEBサイト
http://sgec-eco.org/aboutsgec/standards.html
森林認証を取得した社有林概要(所在地、登記面積)
手稲山林
9月10日に行われた授賞式
(左)当社島村執行役員総務部長 (右)福田理事長
以上
2012年10月リリース「三菱マテリアルの社有林ではじめての森林認証を取得」
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2012/12-1015a.html
CSR情報内特設ページ「次世代に豊かな自然を残すために」
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/csr/special/biodiversity.html
CSR情報内特設ページ「マテリアルの森」
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/csr/environment/forest/