非鉄金属の資源循環における
リーダーになる
あなたのそばの金属事業
銅は、人類ではじめて利用された金属であるにもかからず、現代社会でも幅広い製品に用いられています。特に、電気伝導性が高いことから、半導体素子の微細配線、プリント基板、ワイヤーハーネス、端子コネクターなどの電子部品に用いられており、最終的にパソコン、タブレット、薄型テレビ、スマートフォン、デジカメ、ゲーム機、自動車などの現代生活に欠かせない製品に組み込まれています。また一方で、電気伝導性を活かした送電線、トロリー線(電車に電力を供給する架線)、熱伝導性を活かした熱交換機、エコキュート、および抗菌性ドアノブ・手摺、養殖用魚網といった生活インフラの基礎素材としても利用されています。銅の用途範囲は、技術の進歩と共に今も広がり続けています。



数字で見る金属事業
-
海外鉱山の開発
鉱山部門では、クリーンな銅精鉱の安定確保と配当収益のため、4つの稼働中の海外鉱山に参画しています。今後も、カナダのカジノプロジェクト、ペルーのサフラナルプロジェクトをはじめとした新規鉱山の開発を推進します。
-
環境負荷の低い
「三菱連続製銅法」当社の直島製錬所は、業界No1の環境負荷低減を実現した「三菱連続製銅法」を強みに、E-Scrapの受入・処理の拡大を進め、リサイクルの推進と気候変動への対応の両立を目指しています。
-
「E-Scrap」の処理能力
当社では、電子機器類の廃基板(E-Scrap)を積極的に受入れ、その処理能力は世界最大規模の年間16万トンを誇ります。
-
資源循環
2023年度に当社関連5社6工場で回収された金属資源の一例です。
・鉄スクラップ:54,000t
・銅スクラップ:7,100t
・アルミスクラップ:3,900t

金属事業の将来
E-Scrapの処理拡大
過去数年でE-Scrapの受入サンプリングおよび処理設備を増強し、2018年にオランダのサンプリングセンター(MM Metal Recycling B.V社)が稼働したことによって、当社グループのE-Scrap処理能力は年間16万トンと世界最大規模となりました。
今後は、三菱連続製銅法の強みを活かし、グループ会社も含めてマテリアルフローの最適化を進め、E-Scrap中の有価金属を効率的に回収していきます。
クリーンな銅精鉱の安定調達
世界的に粗鉱銅品位の低下や不純物の増加が顕著になっており、クリーンな銅精鉱の確保が難しくなっています。このような状況下において、新規鉱山投資により銅精鉱を確保し、不純物除去のための技術開発等に取り組むことで、クリーンな製錬原料を安定的に製錬所へ供給する使命を果たしていきます。
資源循環事業領域の拡大
家電リサイクル事業の深化だけでなく、将来は、家電以外のリサイクルに発展していきます。具体的には、社会課題となることが確実視される太陽光パネルのリサイクル事業や、次世代自動車を含めた自動車リサイクル事業等、今後の循環型社会を実現するために、新規事業に挑めるチャレンジングな事業体です。

トピック
MEX(Mitsubishi Materials E-Scrap Exchange)の運用開始
当社はE-Scrapの受入・処理能力をさらに拡大し、2030年度末までに年間約20万トンとする計画としています。こうした中、顧客サービスの更なる向上を図るべく、2021年12月20日より、E-Scrap取引の新しいプラットフォーム「MEX」の運用を開始しました。当社の長年の経験と高い技術力を「MEX」を通してご提供することで国内外全てのお客様の身近なパートナーとなることを目指しています。

リサイクル技術開発
エアコン室外機コンプレッサ
回収装置の開発
家電リサイクル工場における重筋作業の一つに、エアコン室外機解体工程におけるコンプレッサ回収作業があり、作業の効率化、省力化が課題となっています。そこで当社は安全かつ効率的な解体作業を目指し、「エアコン室外機コンプレッサ回収装置」の開発を行っています。

社員の主な出身学科
材料・物質・金属系 | ◯ |
---|---|
化学・化学工学系 | ◯ |
物理・応用物理系 | ◯ |
機械系 | ◎ |
電気・電子系 | ◎ |
土木・建築系 | ◯ |
資源・地質系 | ◯ |
地球環境系 | ◯ |
数学・情報・経営工学系 | ◯ |
文系 | ◯ |
