2025年4月 1日
三菱マテリアル株式会社
執行役社長 田中徹也
本日は入社おめでとうございます。社員一同、皆さんを心より歓迎いたします。
当社グループの「私たちの目指す姿」は、「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」です。「人と社会と地球のために」が企業理念で、「循環をデザインし」の部分がビジョン、すなわち私たちのありたい姿になります。そして後半の「持続可能な社会を実現する」の部分がミッションすなわち、私たちの果たす使命となっています。
私たちの目指す姿には次のような思いが込められています。
限りある資源を大切に使うために、
使用済みの製品を資源として再生させる。
そこに新たな価値を付加し、再び社会に送り出す。
その循環のプラットフォームを構築し、
自らプレイヤーとして価値を創出する。
そして未来に向けて、持続可能な社会の実現に力強く貢献し、
循環の輪を広げていく。
という思いです。
そして私たちの目指す姿を実現するための行動の指針が「価値観」です。挑戦、変化、成長、称賛と感謝、より良い明日の5項目です。これら5項目の価値観は、「挑戦し、変化を起こし、ともに成長していく。その成長を称賛と感謝の言葉で後押しし、より良い明日をつくっていく。」というストーリーを構成しており、これを価値観が紡ぐストーリーとして位置づけています。
5項目の価値観には、それぞれサブフレーズをつけ、その内容がより具体的になるようにしています。
この価値観は昨年度、世界中で働く当社グループの従業員の皆さんと、ともに創り上げました。16,000人以上の方が投票に参加し、多くの皆さんが意見や思いを寄せてくれてできたものです。
皆さんも失敗を恐れず挑戦し、これまでにない発想で自ら行動し、変化を起こしていくことを期待しています。
会社がサステナブルであるために必要なこと、つまり会社を支える土台としての考え方として「行動規範」「大切にする3つのこと」があります。
「行動規範」には私たちが順守すべきルールとして・人権尊重・安全優先・法令順守・共存共栄・環境保全を掲げています。
「大切にする3つのこと」の1つ目は、「SCQDE」になります。
私たちが差し迫った状態になった場合、業務を行う上での判断の優先順位を示したものです。
SはSafety & Health
安全・健康最優先
CはCompliance & Environment
法令遵守、公正な活動、環境保全
QはQuality
「顧客」に提供する製品・サービス等の品質
DはDelivery
納期厳守
EはEarnings
適正利益
E(利益)はいうまでもなく企業価値を高めるためにとても大切なことです。
しかし、利益を求めるあまりに安全や法令、品質をおろそかにすることがあってはならないという意味であります。このSCQDEという言葉は世界中のどの拠点に行ってもすべての従業員が理解し、実践している事ですので、皆さんもぜひ頭に入れておいてください。
2つ目の「バッドニュースファースト」は、悪い知らせほど早く上司にあげてほしいという事です。悪いことが起こった時には一人で悩まずに早く情報をシェアすることによって、対策をなるべく早く打つことができるのです。報告してくれたら上司は「報告してくれてありがとう」という言葉を言ってくれますので、ためらわずにコミュニケーションをとってください。
3つ目の「自由闊達なコミュニケーション」は読んで字の通り、組織を構成する全員が、なんでも言いたいことを言える心理的安全性のある職場を目指しているという事です。
皆さんも今日からここに書かれたことを少しずつ実践していってほしいと思います。
当社は、これまで長年にわたり、業界をリードする企業として、安全・品質・環境への取り組みを軸に、持続可能な社会の実現に貢献してきました。そして今、私たちはさらなる成長と変革の時を迎えています。
皆さんのフレッシュな発想と情熱が、当社の未来をより良いものにしてくれることを期待しています。一緒に学び、成長し、未来を切り拓いていきましょう。
改めて、皆さんの入社を心から歓迎し、今後の活躍を期待しています。
以上
(ご参考)