2022年7月13日
三菱マテリアル株式会社
三菱マテリアル株式会社は、火炎に接しても燃えず、溶け落ちにくい耐火プラスチック(樹脂)の製品開発に着手しました。
樹脂材料は軽量化を目的に様々な製品で利用されており、火炎に耐えられる樹脂材料としては、現在、難燃性樹脂が広く市販されています。しかしながら、従来の難燃性樹脂では火力の高い火炎に対しては耐えることが難しく、安全性を重視する部品の材料には依然として金属が採用され、軽量化が進んでいない状況です。
こうした課題を解決するため、これまで培ってきた素材の配合技術を応用し、火炎に接しても燃えず、溶け落ちにくい耐火性能を得る樹脂技術を開発しました。今後は、この技術を活用し「耐火プラスチック」の製品化に取り組んでまいります。
当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、これからも、非鉄金属素材および付加価値の高い製品の開発・提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献してまいります。
火炎による評価の様子
評価結果イメージ
耐火プラスチック(プレート状)
リチウムイオンバッテリー(LIB)ケースの材料
1つのLIBセルが発火したとしても、隣接セルへの延焼を防止することが期待される。
EVのLIBの蓋に使用した場合、車体が火災に見舞われた際でも、LIBの発火や爆発の防止が期待できる。
以上
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戦略本社 経営戦略部 コーポレートコミュニケーション室:03-5252-5206