プレスリリース

三菱マテリアル株式会社は、日本原子力研究開発機構（JAEA）発のベンチャー企業である株式会社エマルションフローテクノロジーズ（以下「EFT社」）との間で、先進的な溶媒抽出法である「エマルションフロー法」を用いた金属リサイクル技術の共同研究を開始しました。

溶媒抽出法とは、水と油のように互いに混じり合わない二液間における溶質の分配を利用して目的成分を抽出するための技術で、金属成分を高精度に分離抽出する際に利用されています。

エマルションフロー法は溶媒抽出法の一つであり、液の混合状態を工夫することで、高効率な抽出と環境負荷の大幅な低減を可能とした革新的な手法です。従来の溶媒抽出法と比較して、装置の小型化や制御の自動化が容易であること、ランニングコストを低減できること、装置が密閉構造であるため無臭の作業環境が実現できること、油水分離能力が高く排水による環境負荷が小さいこと等がその特色として挙げられます。

本共同研究では、こうしたエマルションフロー法の特色を生かした条件最適化、プロセス設計や装置開発を進め、事業化を見据えながら高効率で環境負荷の低いリサイクルプロセスの構築に取り組んで参ります。

当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしております。今後も、環境負荷の低減に寄与するリサイクル技術の開発などを通じて、循環型社会の構築に貢献してまいります。

EFT社について