2021年10月26日
三菱マテリアル株式会社
三菱マテリアル株式会社は、このたび、E-Scrapビジネスにおける新しいプラットフォーム「MEX」(Mitsubishi Materials E-Scrap EXchange)を開発、その運用を12月20日に開始いたします。本件は、当社が進めるデジタル化戦略(MMDX:三菱マテリアル デジタル・ビジネストランスフォーメーション)における事業DX初の成果となります。
当社は、業界No.1の環境負荷低減を実現したユニークな銅製錬技術である三菱連続製銅法※を強みに、かねてよりE-Scrap(金・銀・銅・パラジウムなどの有価金属が高い濃度で含まれる各種電子機器類の廃基板など)の受入・処理を行っており、現在、E-Scrapの受入・処理能力は年間約16万トンと世界最大級となっております。また、E-Scrap市場は、今後も継続的な成長が見込まれることから、当社は、E-Scrapの受入・処理能力をさらに拡大し、2030年度末までに年間約20万トンとする計画としております。
こうしたなか、今般、顧客サービスの更なる向上を図るべく、2021年12月20日より、E-Scrap取引の新しいプラットフォーム「MEX」の運用を開始いたします。「MEX」は、MMDXの取り組みの一環として開発を開始、最新のデジタル技術を活用し、多数の機能を搭載しております。まず、お客様には、E-Scrap取引に必要なすべての情報を、24時間いつでもご確認いただけます。また、いつでもご質問をお寄せいただけるお問合せ機能も備え、頻度の多いご質問にはメールや開発中のチャットボットを通じて自動でお答えできるようするなど、双方向でのやり取りが可能となります。二段階認証機能の導入など、セキュリティ面の強化も図ります。こうした様々な改善により、海外のお客様をはじめ、従前は当社のプラットフォームのご利用が難しかったお客様にもご利用いただくことが可能となっております。更に、今後のアップデートを通じて、更なる機能追加も行う予定です。
当社は、長年の経験と高い技術力を「MEX」を通してご提供することで、国内外全てのお客様の身近なパートナーとなることを目指します。
当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしております。今後も、E-Scrapのリサイクルを一層推進することで、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。
※三菱連続製銅法
S炉(Smelting Furnace:熔錬炉)、CL炉(Slag Cleaning Furnace:錬かん炉)、C炉(Converting Furnace:製銅炉)、さらに精製炉を樋(とい)でつなぎ、一連のバッチ(回分)操業法を連続化した製銅法です。これにより、設備自体のコンパクト化が実現し、省エネルギー、低コストでの操業が可能です。また、亜硫酸ガスの漏煙が防止され、排ガス処理工場で効率よく処理される無公害のシステムを確立しています。
以上
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金属事業カンパニー製錬事業部リサイクル部:03-5252-5411 FAX:03-5252-5386