プレスリリース

2021年3月26日

三菱マテリアル株式会社

工場から排出される二酸化炭素を回収・利用
~九州で実証試験を開始~

三菱マテリアル株式会社は、当社グループの工場から排出される二酸化炭素(CO2)を用いたCCU(Carbon capture and utilization)技術の開発を進めており、このたび、当社九州工場黒崎地区(所在地:福岡県北九州市八幡西区洞南町)において、実証試験を開始いたします。

当社は、会社の目指す姿の一つとして「脱炭素社会の構築に貢献」を掲げ、グループ全体の温室効果ガス(GHG)排出量について、2030年度までに17%削減(2013年度比)、2050年までにカーボンニュートラルを目指す中長期目標を設定しております。
こうしたなか、セメント焼成用キルンなどの高温加熱炉を用いた製造プロセスから排出されるCO2を分離・回収し、水素と化学反応させることでメタン等を合成する技術の開発を進めており、2021年7月より、当社九州工場黒崎地区において、その実証試験を開始する予定です。また、今後は得られたメタン等をセメント製造の熱エネルギーとして再利用するための技術開発にも取り組んでまいります。
こうした取り組み等により、従来の省エネ対策や電化では削減が難しい、セメント焼成用キルンなどの高温加熱炉を用いた製造プロセスから排出されるCO2を回収、利用することで、カーボンニュートラルな熱エネルギーによる石炭等の使用量の削減を図り、セメント工場からのCO2排出量の抑制を目指します。また、将来的には、メタン等以外の有価物への変換を含め、幅広い用途展開に向けた技術開発を進めてまいります。

当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしております。今回の技術開発を通じて得られた成果を当社グループに展開し、CO2排出量の削減を進めることで、脱炭素社会の構築に貢献してまいります。

工場排ガスのリサイクル概念図 工場排ガスのリサイクル概念図

以上

<本件に関するお問い合わせ>
コーポレートコミュニケーション部 広報室:03-5252-5206

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