2020年10月26日
三菱マテリアル株式会社
三菱マテリアル株式会社は、本日、ベトナムを主な拠点としてタングステン事業等を展開するMasan High-Tech Materials Corporation(以下「MHT 社」)との間で、同社が行う第三者割当増資の引受(以下「出資」)についての最終契約書を締結いたしましたので、お知らせいたします。
出資額は90百万US$(約95億円)、現時点では2020年11月までに出資を完了する予定(※1)で、出資後の当社の株式持分比率は10%となる予定です。
MHT社は、ベトナムの生産設備とともに、2020年6月に買収したドイツのH.C.Starck GmbHのタングステン事業が有するドイツ、カナダ、中国の生産設備およびリサイクル設備を活用した競争力の高いタングステン事業の展開を進めております。
当社はMHT社への出資を通じて、MHT社との長期的な戦略提携関係を構築することで、MHT社グループのグローバル拠点を活用したタングステンリサイクル事業における共同事業の立ち上げ、高品質タングステン粉末製造に関する技術提携等を始めとしたタングステン中流域事業での協業について検討を進めてまいります。また、MHT 社は世界有数のタングステン埋蔵量を誇るヌイファオ鉱山(ベトナム、タイグエン省)の権益および鉱石から高付加価値タングステン化合物への製錬能力を有しており、超硬工具の原料であるタングステンの安定調達も図ってまいります。
当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしております。今後も、非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献してまいります。また、2020年3月に発表した2020年度から2022年度を対象期間とする中期経営戦略では、超硬リサイクルや高機能粉末といったタングステンに関する事業を成長の柱の一つとしており、MHT社との協業検討を含む諸施策の実施により、これらの事業の拡大を加速してまいります。
<(ご参考)Masan High-Tech Materials Corporation について>
以上
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コーポレートコミュニケーション部 広報室:03-5252-5206