プレスリリース

2020年1月 6日

三菱マテリアル株式会社 執行役社長 小野 直樹

2020年社長年頭挨拶要旨

三菱マテリアルグループの社員の皆さんにおかれましては、全国各地及び世界各国において、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

2020年は、令和として迎える初めての新年であり、夏には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本のみならず世界中が活気に満ちた一年になることを期待しています。また、本年は三菱創業150周年の節目の年であります。三菱グループでは150周年記念事業の一つとして、一般財団法人「三菱みらい育成財団」を設立し、次世代を担う人材の教育支援を行うこととしています。

三菱グループの起源は1870(明治3)年、土佐藩出身の岩崎彌太郎が海運事業を興したことに始まります。当社のルーツである炭鉱事業をはじめ、保険、金融、造船など事業を多角化し、三菱グループの基礎が築かれました。第四代社長の岩崎小彌太のスピーチをもとに1930年代に記された「三綱領」に掲げられた、所期奉公、処事光明、立業貿易の精神・価値観は、今日においても脈々と生きており、三菱グループの企業活動の指針となっています。

三綱領にも照らして足許の当社グループを取り巻く事業環境を考えると、米中の貿易摩擦や政治・地政学的な情勢をめぐる不透明感の増大などを受け世界経済が減速を続け、依然として厳しい状況が続いていますが、こうした中においても当社グループが存在する持続的な価値を示していくためには、社会的課題を認識し、その解決と企業競争力の強化を同時に実現させ、社会と企業の両方に価値を生み出すビジネスを目指していく必要があり、また、常にフェアプレーに徹していくべきであると考えます。

本年は新しい中期経営戦略を策定し実行していきます。2022中期経営戦略では「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、社会的価値と経済的価値の両立による企業価値向上を掲げたいと考えています。2022中期経営戦略は10~15年後のあるべき姿に対し2022年度末の到達地点を示すものと位置付け、現在、鋭意策定中ですが、現中期経営戦略の全社方針として掲げている「事業ポートフォリオの最適化」、「事業競争力の徹底追求」、「新製品・新事業の創出」の3点を掘り下げたうえで、方針を検討していく考えです。

最後に、常日頃から申し上げている2つのことを改めてお伝えします。1つ目は「身内の論理から抜け出し、リスクに敏感になり、備えよ」ということです。自分たちが「あたりまえ」だと思っていることや、三菱マテリアルグループの常識といった身内の論理が、世間の常識とは限らないことを念頭におくようにしてください。そして、リスクに対しては些細な変化にも反応する感度の高いアンテナを持ち、事前に備えるために日頃から上司・部下とのコミュニケーションを大切にしてください。2つ目は「正しいことをやりきる、即ち、やるべきことを全員で最後まできちんやりきる」ということです。結果を出すのは自分たちであるという自負・誇りを強く持つこと、自分たちの役割は何かということを常に意識すること、組織の壁を越えて協力し合うこと、継続する努力をすること、そして、新たな目標に向かってチャンレンジし続けていくということです。この2つのことを皆さんに改めてお願いし、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

以上

本件に関するお問い合わせ:三菱マテリアル㈱ 総務部広報室:03-5252-5206

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