三菱マテリアル

プレスリリース

2019年4月 1日

三菱マテリアル株式会社
取締役社長 小野 直樹

2019年度入社式挨拶(要旨)

本日、皆さんが晴れて当社に入社され、私たちの仲間に加わったことを大変嬉しく思い、心からお祝いを申し上げます。

当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念を掲げており、これは、様々な製品やサービスを提供する当社グループが、事業を通じてより豊かで、より良い社会の構築に貢献していくことを表しています。当社グループは、銅、貴金属、セメントなどの基礎素材や銅系合金、超硬合金、セラミックスなどの機能材料、更にそれらを活用した部品や加工品を製造し、これらを社会や様々な産業に供給することで豊かな社会の構築に貢献しています。またこれまでに培った高い技術力を活かして、銅製錬所やセメント工場における様々な廃棄物の再資源化、アルミ缶や家電、自動車などのリサイクル、そして、地熱や水力などの再生可能エネルギーの開発・利用も推進しています。地球温暖化や資源の枯渇への対応が地球規模で求められる中、私たちはこうした事業を通じて循環型社会の構築に貢献していくことを目指しています。

当社グループにおいて業務を遂行するうえでの判断の優先順位「SCQDE」があります。最初の「S」はSafetyのSで、「安全と健康」は全てに優先することを意味しています。皆さんの安全と健康なくしては、社員はもちろん、その家族の安定した生活や幸福は実現されませんし、会社の順調な事業運営、延いては発展もあり得ません。次の「C」はComplianceのCで、「ルールを守る」ということを意味します。社会だけでなく、会社、事業所にはそれぞれにルールがあります。私たちは、社会の一員、組織の一員として、そのルールを守ることが求められます。3番目の「Q」はQuality、品質です。品質は、工場で作る製品に限りません。これから皆さんが実習中に作成するレポートにもそれぞれ品質があります。皆さんが提供する製品やサービスの品質を高めていくことを心掛けて頂きたいと思います。4番目の「D」はDelivery、納期です。仕事には完成させる期限があります。お客様に限らず、約束した期限を守る、ということを意識して業務を遂行してください。そしてSCQを徹底し、Dを満たして生み出すのが5番目のEarningsの「E」、利益です。

2017年、当社グループでは品質問題が発生しました。お客様をはじめ、たくさんの関係者の方々にご迷惑、ご心配をお掛けすることとなりました。私たちは、二度と同じような問題を発生させないようグループ全体で対策に取り組んでいます。品質問題では、会社や部門といった組織の間で、また上司と部下や同僚との間でコミュニケーションが適切に取れていなかったという課題が指摘されました。つまり日頃から適切なコミュニケーションが取れていれば防ぐことができたこともあったと考えています。そのくらいコミュニケーションを取ることはとても大切なことです。コミュニケーションにはお互いを理解し、信頼できる関係が不可欠です。この関係を築くためには、一定のコミュニケーションの量が必要で、その上で、質の良いコミュニケーションを取ることが出来ます。そして、コミュニケーションには3つの「きくちから」が必要だと考えています。1つ目が、人の話を最後までよく聞くことが出来る「聞く」力。そして、2つ目が話の内容や意味することを理解する「聴く」力。最後の3つ目が、分からないことや知らないこと、知りたいことを尋ねる「訊く」力です。この3つの「きくちから」を身につけるためには、皆さん自身にも勉強すること、自己研鑽することが求められます。

皆さんは即戦力です。知らないこと、分からないことは職場で遠慮なく伝えて欲しいと思います。皆さんからの指摘が職場の同僚や先輩、上司の気づきに繋がり、どこの事業所であっても改善を促すことになります。そういった改善を積み上げることで、当社グループはより良い会社になれると確信しています。皆さんには、職場に新しい気づきを与える即戦力として大いに期待しています。

以上

(ご参考)
入社式日時・会場:4月1日9:30~、当社さいたまオフィス
新入社員数:194名

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