プレスリリース

2019年1月 7日

三菱マテリアル株式会社 取締役社長 小野 直樹

2019年社長年頭挨拶要旨

三菱マテリアルグループの社員の皆さんにおかれましては、全国各地及び世界各国において、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

最初に、当社グループにおける品質問題についてふれておきます。グループ内で多くの品質問題が発生した事実を厳粛に受け止めており、再発防止のため、ガバナンス体制と品質管理体制の強化を迅速かつ確実に図ることによって、一日も早く社会からの信頼を回復するために全力を尽くしています。ガバナンス体制と品質管理体制の強化は着実に進んでおりますが、どのような施策を展開するにせよ、その根底にあるのはコミュニケーションの活性化です。上から下、下から上、組織内、組織間を問わず、あらゆる層での双方向コミュニケーションの改善に今後とも継続的、精力的に取り組んでまいります。皆さんも当社グループの一員として責任と誇りをもって行動していただきたくお願いします。昨年、グループガバナンスへの取組みのひとつとして、「SCQDE」を制定しました。これは業務遂行における判断の優先順位として『安全・健康Safety and Health/コンプライアンス・環境保全Compliance and Environment/品質Quality/納期Delivery/利益Earning 』を表す「SCQDE」を、グループの「行動規範を補足する指針」に位置付けたものです。「SCQDE」はいずれも重要な要素ですが、安全の「S」を最優先にするとともに、コンプライアンスの「C」と、品質の「Q」は、納期の「D」や収益の「E」よりも優先するものです。日常の業務遂行において、必ずこの「SCQDE」の順位を判断の基準とされるようお願いします。

次に、中期経営戦略について申し上げます。中期経営戦略は2019年度を最終年度として、中長期の目標として、当社グループならではのユニークな技術によってビジネスを強化し、リーディングカンパニーとなることを目指しております。その実現に向け、全社方針として「事業ポートフォリオの最適化」、「事業競争力の徹底追求」及び「新製品・新事業の創出」の3点を掲げております。

「事業ポートフォリオの最適化」に関しては、各事業についての十分な理解を共有化した上で、事業運営、経営資源の配分を行うこととしています。また、その対応の一環として、昨年10月に高機能製品カンパニーを設置しました。銅加工、電子材料及びアルミ事業を統合し、主要なお客様に対して部門横断的な商品企画力・マーケティング力・提案力の強化等を図り、お客様の顕在化したニーズへアプローチすること、および当社グループの保有技術を共有化することで新製品創出を図りお客様の潜在的なニーズへアプローチすることの両面を目指しています。「事業競争力の徹底追求」については、技術統括本部を中心に品質管理体制強化の一つである検査設備の自動化から生産プロセス高度化へ向かうべく精力的な取り組みを実行中であり、事業部門の各サプライチェーンの課題等の解決策を提案し、「ものづくり」の改善や革新を推進しています。「新製品・新事業の創出」については、当社グループが捉えるべき重要な社会ニーズを、「次世代自動車」、「IoT・AI」及び「持続可能な豊かな社会の構築」と定め、新規事業室の設置など具体的な事業計画や体制構築を進めています。

本年3月には、本社オフィスが「丸の内二重橋ビル」に移転します。新しいオフィスのコンセプトは「枠を超えて、つながるオフィス」です。新オフィスは、今まで以上に様々な部門の人々が直接会って、より一層のコミュニケーションを図る場となることを期待しています。

最後に、常日頃から申し上げている「身内の論理から抜け出し、リスクに敏感になり、備えよ」「正しいことをやりきる、即ち、やるべきことを全員で最後までやりきる」という2つのことを改めてお伝えして、私の挨拶とさせていただきます。

以上

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