三菱マテリアル

プレスリリース

2018年8月20日

日本磁力選鉱とコバルト、ニッケル等のリサイクル技術を共同開発
~ xEV(電動車両)用リチウムイオン電池からレアメタルを回収 ~

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:小野 直樹、資本金:1,194億円)は、日本磁力選鉱株式会社(代表取締役社長:原田 信、資本金:4.4億円、以下「日本磁力選鉱」)とともに、今後リサイクル需要の大幅な増加が見込まれるxEV(電動車両)用リチウムイオン電池等に含まれるコバルト、ニッケル等のリサイクル技術を共同開発しますので、お知らせいたします。

ハイブリッドを含む自動車のEV化によるリチウムイオン電池需要は今後ますます拡大していくと考えられる一方、主要な電池材料であるコバルト等のレアメタルは供給不足が懸念されています。そのため、当社と日本磁力選鉱は、経済産業省や環境省による実証事業を通じて、使用済みリチウムイオン電池の放電、解体、熱分解、輸送等に関するリチウムイオン電池リサイクルの研究開発に共同で取り組んできました。

このたびの日本磁力選鉱との共同開発では、これまでの実証事業での成果をもとに、当社のレアメタル湿式精錬技術も活用し、リチウムイオン電池リサイクルの早期事業化に向けた総合的な技術の開発に取り組むことといたしました。使用済みxEVに搭載されたリチウムイオン電池、および電池製造メーカーで発生する工程内不良品等を安全かつ適正に処理し、コバルト、ニッケル等を高効率に回収する総合的なリサイクル技術を確立することにより、リチウムイオン電池材料の安定供給とそのリサイクルシステムの構築に貢献いたします。

両社は、当社が開発したリチウムイオン電池の活物質からコバルト、ニッケルを回収する精製装置を日本磁力選鉱ひびき工場(所在地:福岡県北九州市若松区響町)の敷地内に設置する予定です。今後、熱分解からコバルト、ニッケル回収までを実施するリチウムイオン電池リサイクル設備を本年度内に稼働して実証試験を開始し、事業化に向けた本設備の技術的検証とその結果に基づく改良技術の共同開発を推進してまいります。

三菱マテリアルは、「人と社会と地球のために」という企業理念に基づいたビジョンとして「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するリーディングカンパニー」となることを掲げております。このビジョン実現のため、今年4月に新設したEV材料開発・リサイクル推進部では、自動車のEV化に対応した新製品・新事業の創出を推進しております。こうしたリチウムイオン電池のリサイクル技術開発を通じて、さらなる循環型社会の実現に貢献してまいります。

※xEV
電動車両の総称。ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)などが含まれる。
コバルト、ニッケル精製装置 コバルト、ニッケル精製装置 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

以上

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