2017年10月20日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の加工事業カンパニーは、中国国内の切削加工ユーザーに対する技術サポート強化を目的に、中国天津市の「天津テクニカルセンター」を移転し、設備を拡充の上、リニューアルオープンしましたので、お知らせいたします。10月19日に開所式を行い、同日より稼働しております。
中国政府は、製造業の高度化を目指した国家指針として、2015年5月に中国版インダストリー4.0「中国製造2025」を発表しており、同指針のもとで、今後も自動車産業をはじめとした製造業の更なる成長が予想されております。「天津テクニカルセンター」は2004年より稼働し、中国国内ユーザーに対して切削試験、切削工具の選定、教育研修といった各種サービスの提供を行ってまいりました。しかしながら、中国における製造業の高度化に伴い、従来にも増して高いレベルの技術サポートを中国国内ユーザーに対して提供することが必要となっていることから、このたび移転するとともに同センター内の設備を拡充し、日本で培ったCAM/CAE※1解析・シミュレーション、切削工具の利用技術の支援(以下「ツーリング支援」)といったサービスを含めた切削工具の総合的なソリューションを提供していくことといたしました。
「天津テクニカルセンター」では、マシニングセンターやNC旋盤、各種測定器を常設しており、ユーザーのご要望に応じた加工方法の提案を行うと共に、ワーク形状およびユーザーが使用する工作機械を踏まえた切削加工のCAM/CAE解析・シミュレーションを行うことで、部品毎の加工方法を提案します。また、要望に応じて加工条件を展開し、ユーザー立会いのもとで切削試験を実施することも可能です。
「天津テクニカルセンター」のリニューアルオープンにより、中国自動車メーカーをはじめとした高い技術力を持つユーザーのベストパートナーとなるべく、中国マーケットへのアプローチを強化してまいります。
当社は、切削加工ユーザーへの技術サポートの拠点として、国内外でテクニカルセンターを展開し、総合的なソリューションを提供する体制を整備しております。国内では、2017年6月に岐阜製作所内に「中部テクニカルセンター」を新設し、東日本テクニカルセンターと合わせて2拠点体制といたしました。また、海外では、今回リニューアルオープンした中国天津市のほかに、アメリカ、スペイン、タイでもテクニカルセンターを展開しております。
当社加工事業カンパニーは、中期経営戦略における中長期目標として「高付加価値製品、サービス・ソリューションを提供できるグローバルプレーヤー」を掲げております。顧客視点に立ったスピードと変革を常に求め、実現し続けることで、顧客より真のパートナーとして信頼を得る、活力溢れたワクワク※2する事業体を目指してまいります。
【拠点概要】
以上