2016年7月28日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の電子材料事業カンパニーは、フラットパネルディスプレイや太陽電池等の基板の大型化に伴い、これに対応する円筒型、大型平板のスパッタリングターゲットの量産技術の開発およびその製造を加速するため、基幹工場である三田工場(兵庫県三田市)に「量産技術センター」を新設しましたので、お知らせいたします。
スパッタリングターゲットは、対象とする基板に原子レベルで合金や金属酸化物等の物質を付着させ、薄い膜を形成するための電子材料です。近年では60インチ(約1.5m)を超える大型テレビの普及が進み、大きな面積の対象基板に均質な膜を形成できるスパッタリングターゲットの需要が高まっています。これに対応するスパッタリングターゲットとして円筒型や大型平板がありますが、特に円筒型は大面積基板に対応できることに加え、利用効率が高いという特性を持っています。円筒型スパッタリングターゲットの市場規模は現在100億円以上と推定※1されており、今後もさらに拡大していくものと期待されています。
当社はディスプレイ用・太陽電池用の円筒型・大型平板スパッタリングターゲットの先発メーカーです。この分野では円筒型スパッタリングターゲットに対する需要が高まっており、当社に対するお客様の期待も大きくなっています。新設した「量産技術センター」に円筒型・大型平板スパッタリングターゲットの開発設備、生産設備を導入したことにより、お客様のニーズにタイムリーに対応する製品の開発・製造体制を強化してまいります。
当社は、長期経営方針において「ユニークな技術により、地球に新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するNo.1企業集団」となることを掲げております。電子材料事業カンパニーは、スパッタリングターゲットの製造、加工、リサイクルまでの一貫した事業を展開できる技術力を武器に、今後もユニークな電子材料製品をお客様に提供することにより、社会に貢献してまいります。
以上