2015年12月 9日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)は、家電向けおよびインフラ設備向け電源回路用保護素子として使用される最大20,000アンペアの高サージ耐量円筒型ガスアレスタを新たに開発し、来年4月を目途にサンプル出荷を開始しますので、お知らせいたします。
円筒型ガスアレスタはサージ保護素子の一種であり、各種のサージ(異常電圧)から電気機器を保護するための電子部品です。サージには、誘導雷サージ※1、静電気サージおよび電気の開閉によるサージ等がありますが、近年では異常気象および地球温暖化の影響から落雷が増える傾向にあり、落雷による瞬間的なサージによる設備被害が多発しております。冷蔵庫やエアコンといった家電製品では電気機器の高機能化、高性能化が進んだことや、太陽光発電所、風力発電所、鉄道用信号および上下水道施設等のインフラ設備では社会基盤として機器作動の一層の安定性が求められていることで、落雷による被害対策が今まで以上に重要となっております。
当社は、これまで主に電子機器や情報通信機器等を対象に、リングバリスタ、ガラス管式サージ保護素子、チップ型サージ保護素子といった各種サージから保護するための電子部品を提供してまいりました。このたび、かかる背景から高機能・高性能な電気機器やインフラ設備を対象とした高サージ耐量の保護素子の開発に取り組んできましたところ、円筒型ガスアレスタの開発に成功し、当社製品群に追加したものです。また、今後もサージ保護素子の技術を蓄積し、更なる新製品の開発を進めてまいります。
なお、今般開発した円筒型ガスアレスタの特徴は、以下の通りとなります。
当社では、40年以上にわたりサージ保護素子の製品提供を行っており、今後もさまざまな産業機器や電子機器のサージ保護を目的とした製品の開発・製造・販売に努めてまいります。
以上