プレスリリース

2015年1月 5日

三菱マテリアル(株)取締役社長 矢尾 宏

2015年社長年頭挨拶(要旨)

三菱マテリアル発足25周年を機に大いなる一歩を踏みしめる

昨年を振り返りますと、国内においてはアベノミクス効果により円安が進み、企業収益や雇用・所得環境の改善につながりましたが、個人消費が4月の消費税引き上げによる反動が見られるなど実体面では、停滞感が見受けられます。また、海外でも、アメリカの景気回復は確かなものですが、中国やインド等における経済成長の鈍化や、原油価格下落など新たな懸念も生まれており、当社グループを取り巻く事業環境は楽観できない状況が続くものと予想しております。

このような中、当社は本年、次の4つの課題に取り組んでまいります。

第1の課題は、「安全衛生・CSRの徹底」です。昨年1月9日、四日市工場で爆発火災事故が発生し、5名の尊い命が失われるという、当社グループ発足以来、最大の惨事となりました。この事故の教訓を風化させることなく、安全が文化として根付くよう、当社グループは一丸となって安全活動に取り組んでまいります。

四日市工場における事故発生後、当社は本社に専任部署として「安全衛生部」を設置するとともに、グループ会社も対象とした「全社ゼロ災プロジェクト」を発足させました。当社はグループ一丸となって、安全文化を醸成しゼロ災達成を目指してまいります。

また、咋年は当社が本格的なCSR活動を開始してからちょうど10年目でしたが、気持ちを新たにし、引き続き誠実に業務の遂行を通じ、「人と社会と地球のため」に貢献してまいります。

第2の課題は、中期経営計画「Materials Premium 2016」の着実な実行です。本計画では、「成長基盤の強化」、「グローバル競争力の強化」、「循環型ビジネスモデルの追求」の3つを全社成長戦略に掲げ、すでに米国三菱マテリアル社における金銀滓リサイクル事業部門の新設や、加工事業における大型M&A、ラオスにおけるサーミスタセンサの製造子会社設立など、着実に戦略を実行しています。当社グループは、それぞれの事業が描く在りたい姿を目指し、今後も着実に成長戦略を実行してまいります。

第3の課題は、「事業構造の変革と、環境変化への俊敏な対応」です。当社グループが、常に変化する事業環境において持続的に発展していくためには、環境変化に俊敏に対応していくことが不可欠です。限られた経営資源を効率的に活用するため、当社グループは、事業環境や将来性などを総合的に勘案した戦略を練り上げ、常に変革を恐れず、刻一刻と変わる事業環境に俊敏に対応することで、成長を実現してまいります。

第4の課題は、「多様な人材の活用」です。日本は今後、ますます労働人口が減少し、グローバル競争や環境変化に晒されていくことが予想されます。このような中で当社グループが持続的に発展していくため、女性や外国人をはじめ多種多様なバックグラウンドの人材を積極的に採用し、新たな視点や優れた能力を最大限活用できる労働環境を整備してまいります。

本年は中期経営計画2年目であり、目標に向かって計画を確実に実行し、成果につなぐ重要な年です。三菱マテリアルグループが一丸となって「No.1企業集団」となることを目指し、当社の発足25周年を機に大いなる一歩を踏みしめる、記念すべき年にしてまいります。

以上

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