三菱マテリアル

プレスリリース

2014年8月 1日

電源回路向け、最小クラスのサージアブソーバを開発

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金:1,194億円)の電子材料事業カンパニーは、インバータ電源回路の保護用として、このたび電源回路向けにおける最小クラスのサージアブソーバ、「CDA70」および「CDA70L」の2シリーズを新たに開発しましたのでお知らせいたします。
現在、新興国を中心に需要が急増している白物家電や太陽光発電の電源をはじめとした各種産業機器などの各種インバータ電源回路は、より小型な部材を使用することで高機能化や多機能化、生産性の向上を図る設計が主流になりつつあります。サージアブソーバは、異常電圧から電気機器を保護する電子部品ですが、このような市場の傾向にあわせて小型化・低背化・高機能化が求められております。
このたび当社が開発した2シリーズのうち、「CDA70」シリーズは表面実装(SMD:Surface Mount Device)が可能な最小クラスのチップ製品で、「CDA70L」シリーズは自動実装が可能な低背・小型のラジアルリード製品です。
両シリーズは、表面実装からラジアル形状(5.0mm/7.5mmピッチ)まで様々な実装形態に対応するため、各種インバータ電源回路の小型化・高密度実装を可能にするものです。また、放電開始電圧は、2,700V、3,000V、3,600Vと三種類のラインナップを用意しております。
当社の電子材料事業カンパニーは、中期経営計画「Materials Premium 2016」における事業戦略として「ユニークで高付加価値戦略製品の短期開発と戦力化を実現するために、マーケティング主導による研究開発を推進」することを掲げておりますが、今後も市場ニーズを先取りした、ユニークで高付加価値な製品を開発し、お客様に提供してまいります。

1. 「CDA70」シリーズ
SMD品のCDA70シリーズは、長さ4.0mm、幅3.2mm、高さ2.4mmと小型でサージ耐量2000Aを有している電源回路用小型サージアブソーバです。
安全に関する認証規格の一つであるEN※1、及びUL1449※2を取得済みで既にタイ工場※3にて量産体制を確立しております。

2. 「CDA70L」シリーズ
CDA70Lシリーズは、「CDA70」シリーズ同様のサージ保護性能を有し、リード線ピッチ5.0mm/7.5mmのラジアル形状に対応した電源回路用小型サージアブソーバです。
当社製従来品(DB60)の体積比で約30%と実装面積の省スペース化を実現し、実装時の部品高さは約11mmと低背・小型化しているため自動実装にも対応しております。さらに、難燃性樹脂によるコートを施しているため、実装時に隣接する部品との絶縁も確保できます。安全に関する認証規格について、EN※1は取得済みですがUL1449※2は取得手続中です。サンプル提供は既に開始しており、当社タイ工場※3にて2014年9月より量産を予定しています。

※1...欧州規格(European Norm)
※2...米国保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.)に定められた規格
※3...当社連結子会社のMMC ELECTRONICS (THAILAND) LTD.

写真①:「CDA70」シリーズ 「CDA70」シリーズ L4.0mm×W3.2mm×H2.4mmの小型サイズ

写真②:「CDA70L」シリーズ 「CDA70L」シリーズ リード線ピッチ5mm幅のラジアル形状に対応。

写真③:「CDA70」シリーズと「CDA70L」シリーズ 「CDA70」シリーズと「CDA70L」シリーズ 実装面積の省スペース化を実現

以上

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