プレスリリース

2014年1月29日

MMCスーパーアロイ株式会社の日立金属株式会社との合弁化について

今般、三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金1,194億円)は、加工事業カンパニー所管の連結子会社であるMMCスーパーアロイ株式会社(以下「MMCスーパーアロイ」)について、MMCスーパーアロイによる日立金属株式会社(執行役会長兼執行役社長:藤井博行、資本金263億円、以下「日立金属」)に対する第三者割当増資とともに、MMCスーパーアロイ発行済株式の一部を当社から日立金属へ譲渡することにより、MMCスーパーアロイの発行済株式総数の51%に相当する株式を日立金属が取得する取引を実施することを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結致しましたので、下記の通りお知らせ致します。
なお本取引後も、当社はMMCスーパーアロイの発行済み株式の49%を保有する株主として残り、当社と日立金属が一体となってMMCスーパーアロイを運営していく方針です。

  1. 本件の目的
    当社は旧桶川製作所(埼玉県桶川市)において、1944年以来ニッケル合金など世界でも類のない非鉄金属加工技術を育んでまいりました。2010年には機動的な事業運営を行うことを目的に旧桶川製作所をMMCスーパーアロイ株式会社として分社し、目まぐるしく変化する航空機・産業用ガスタービン・自動車産業等の基幹産業向けに、特殊耐熱・耐食・耐摩耗合金、特殊銅合金などの高機能製品を、新興国をはじめ世界規模で提供しております。
    一方、日立金属は「ヤスキハガネ」に代表される特殊鋼事業を中核に、時代のニーズに応える材料技術・開発力をベースとした高機能材料メーカーとして、自動車・エレクトロニクス・産業インフラの各分野でグローバルに事業を展開しています。同社の高い技術力は航空機・エネルギー分野へと裾野を拡げ、当該分野での中長期的成長を目指しています。
    こうした状況のもと、今後世界的に益々発展が見込まれる航空機・エネルギー分野の市場においてグローバル競争を勝ち抜き、さらなる中長期的成長を実現していくためには、MMCスーパーアロイが有する航空機部材の豊富な実績および技術力に加え、日立金属が永年培ってきた特殊鋼の強固な経営基盤を併せ持つことが不可欠、との判断に至りました。
    当社は今後、日立金属と一体となって、MMCスーパーアロイの事業運営を推進し、市場やお客様が期待する新たな製品やサービス、ソリューションを提供し顧客基盤を拡大することで、さらなる国際競争力の強化を図ってまいります。
  2. 当社の今後の戦略
    当社の加工事業カンパニーは、自動車や航空機の部品加工に必要不可欠なドリルやインサートを始めとした超硬製品、エンジンやトランスミッションなどに使われる焼結部品など、産業に不可欠な様々な製品を世界規模で提供しております。
    当社の加工事業カンパニーは今後、経営資源を更に集中させることで、新興国市場を中心にグローバルで伸長が見込まれる自動車向け需要を中心に獲得し、国際競争に勝ち抜いていきます。また、MMCスーパーアロイが有する航空機向けなどの需要についても、今次合弁化による事業拡大に伴うシナジーにより、販売を拡大してまいります。
    当社は現在取り組んでおります、中期経営計画「Materials Premium 2013」において、「海外市場、特に新興国市場への展開」、及び「“マテリアル・プレミアム”の実現」を軸に、成長戦略を推進しております。今後も「選択と集中」を進め、成長を加速させてまいります。
  3. MMCスーパーアロイの概要
    本社
    埼玉県桶川市
    設立
    2010年7月1日
    資本金
    2,000百万円
    売上高
    16,459百万円(2013年3月期決算)
    事業内容
    特殊耐熱・耐食・耐摩耗合金、特殊銅合金の製造、販売
    従業員数
    425名(2013年3月末時点。当社出向者含む。)
    大株主、及び持株比率
    三菱マテリアル株式会社 100%
  4. 日程
    株式譲渡契約締結日
    2014年1月29日
    本件取引実行日
    日本、中国、欧州における許認可取得後(2014年7月1日目途)

以上

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