2013年7月 5日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金:1,194億円)は、AQM Copper Inc.(以下「AQM社」)が保有するMinera AQM Copper Peru S.A.C.(以下「AQM Peru社」)の持分40%を取得することについて、カナダ国ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市において、去る6月28日(現地時間)、AQM社及びAQM Peru社と株式引受契約に調印しましたので、お知らせいたします。
AQM Peru社は、ペルー共和国におけるZafranal銅鉱山開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)推進を目的として、AQM社が設立したペルー共和国の現地法人となります。
AQM Peru社は、カナダ国の資源会社であるTeck Resources Limited(以下「Teck社」)と共同で設立した合弁事業会社Compañia Minera Zafranal(以下「CMZ社」)を通じ、本プロジェクトを推進しており、AQM Peru社とTeck社が本プロジェクトの権益を、各々50%保有しております。
当社は、今次株式引受契約締結に伴い、AQM Peru社の増資を引き受ける形で22.6百万米ドルをAQM Peru社に拠出し、AQM Peru社の持分40%、すなわち本プロジェクトの権益20%見合を取得いたします。
さらに、上記株式引受完了後、AQM Peru社はさらに増資を実施し、当社は当該増資の40%分として、最大15.1百万米ドルを拠出することとしております。
当社の拠出金は、予備的事業化調査(Pre-Feasibility Study)及び事業化調査(Feasibility Study)の運営費用に充当される見込みです。
Zafranal銅鉱山は、ペルー南部の主要な銅鉱山が位置する銅鉱床地帯に属しており、標高が2,900mと低く海岸まで約80kmと恵まれた立地条件にある上に、整備されたインフラや低い剥土比(1.06)と、コスト競争力の高いものとなる見込みです。
当社は銅精鉱の安定確保を目的として、優良な銅鉱山権益の早期確保に取り組んでおりますが、本プロジェクトへの参画は、当社が調達する銅精鉱の自山鉱比率の向上や調達先の分散化に大きく寄与することになります。
以上
<ご参考>
山命計 | 銅精鉱 | 銅141万トン、金15トン |
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銅地金 | 銅12万トン | |
年平均 | 銅精鉱 | 銅9.4万トン、金1トン |
銅地金 | 銅0.9万トン |
【資本関係図】
当社出資前
当社出資後