2013年1月11日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金1,194億円)の連結子会社である株式会社ゴールデン佐渡(新潟県佐渡市)が所有する「史跡佐渡金山」の建造物が、このたび重要文化財に指定されましたので、お知らせいたします。本件は、昨年10月19日の文化審議会からの答申を受け、文部科学大臣が指定を決定したものです。
今回、重要文化財の指定を受けたのは『旧佐渡鉱山採鉱施設』のうち、次の7建造物となります。
【重要文化財指定を受けた旧佐渡鉱山採鉱施設】
(1)大立竪坑櫓(おおだてたてこうやぐら)
(2)大立竪坑巻揚機室(まきあげきしつ)
(3)道遊坑(どうゆうこう)
高任坑(たかとうこう)
(4)高任粗砕場(たかとうそさいば)
(5)高任貯鉱舎及びベルトコンベアヤード
(6)電車車庫(機械工場)
(7)間ノ山上橋(あいのやまかみばし)
間ノ山下橋(あいのやましもばし)
史跡佐渡金山では、江戸時代の坑道をそのまま再現した宗太夫坑(そうだゆうこう)コース、近代の主要運搬坑道である道遊坑(どうゆうこう)コースの坑道見学に加え、今回重要文化財に指定された大立竪坑櫓や巻揚室、高任粗砕場等を含む坑外の近代化産業遺産をご見学頂くことができます。また、本年4月頃を目途に、江戸時代の300mを超える並行した2本の手掘り探鉱坑道である大切山坑、1601年の佐渡金山発見の端緒となった小規模露天鉱脈抜き掘りである父の割戸(ててのわれと)、900mを超える江戸時代の手掘り排水坑道である南沢疎水坑(みなみざわそすいこう)を見学する新コース【江戸時代専門コース(仮称)】のオープンも予定しております。
【江戸時代専門コース(仮称)】
(1)大切山坑金銀山測量図(1695年(元禄8年)振矩師静野与右衛門による)
(2)父の割戸(ててのわれと)
(3)南沢疎水坑(みなみざわそすいこう)
今回重要文化財に指定された建造物を含む旧佐渡鉱山採鉱施設は、その重要性から新潟県および佐渡市が中心となって進める佐渡金銀山遺跡の世界遺産登録の構成要素として予定されております。今回の指定は、2015年(平成27年)の登録申請を目指している佐渡金銀山遺跡の世界遺産登録に向けた大きなステップとなりました。
史跡 佐渡金山に関するお問い合わせ:株式会社ゴールデン佐渡 0259-74-2389
以上