三菱マテリアル

プレスリリース

2013年1月 7日

平成25年社長年頭挨拶(要旨)

成長戦略実行の年 ~環境変化に迅速にそして柔軟に~

三菱マテリアル(株)取締役社長 矢尾 宏

昨年を振り返りますと、海外においては、欧州の債務問題や新興国経済の成長減速など、不透明さが増すとともに、日本においても六重苦などの諸問題により内外ともに厳しい状況にありました。
しかしながら、このような事業環境においても、震災後の電力不足対策では様々な工夫や努力により、生産への影響を最小限にとどめるなど、当社グループは自力で困難の克服に努めてきました。逆風が吹き荒れる厳しい環境ではありますが、それぞれの立場において、苦境に打ち克つような方策が実施されることを期待しています。
本年の課題について、3項目申し述べます。
まず一つ目の課題は、中期経営計画の達成に向けた取組みについてです。成長戦略として掲げる「海外市場、特に新興国市場への展開」では、国内市場が縮小傾向にある一方で、海外には新興国を中心に今後も安定的な成長が見込める市場が存在しており、品質や技術力で世界で引けを取らない当社グループは、新興国において新規ビジネスを開拓し、その地域の人たちにとって必要な企業であると認められるような事業展開を積極的に展開していきたいと考えております。また、もう一つの成長戦略である「マテリアル・プレミアムの実現」では、ほかに類をみない複合事業体である当社グループだからこそなし得るシナジー効果を存分に発揮して、オンリーワン、ナンバーワンの製品や技術、サービスをスピーディーに、数多く市場に投入していくことが重要となります。
二つ目の課題は、長期ビジョンの策定です。我々を取巻く事業環境は、年々変化のスピードを加速させており、その分先行きも不透明さを増しています。このような中で、状況の変化に機敏に対応し、ブレのない事業運営を行うには、その軸となる長期ビジョンが必要であり、確実に目的地にたどり着くためにも、目的地と道筋を予め思い描ける長期ビジョンを策定する必要があります。
三つ目の課題は安全衛生及びCSRです。労働災害は、罹災者だけでなく、その家族をも苦しめ、また会社の大切な財産である人財を損なうことにもなりかねません。労働災害を絶対に避けるためにも、安全をすべてに優先させて、日々の業務に取組んで頂きたいと思います。CSRでは、セメント工場における震災廃棄物の受入れや福島県の除染事業への参画など、震災復興の面でも確実に貢献しており、当社グループは「人と社会と地球のために」という企業理念の実現に向け、引き続き努力していきたいと思います。
2013年は、中期経営計画の成果が試される年となります。高いハードルではありますが、断固たる決意をもち、戦略を実行に移し、目標を必ずや達成しましょう。

以上

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