健康経営の取り組み

健康経営の取り組み

当社グループは、事業活動上の優先順位を示す指針として、「SCQDE※」を定め、従業員の安全と健康(=S)は、最優先事項に位置付け、かねてより全社・各グループ会社において様々な取り組みを行ってまいりました。
※S:安全と健康、C:法令遵守・環境保全、Q:製品・サービスの品質、D:納期厳守、E:適正利益

しかしながら、我が国における従業員の健康を取り巻く状況は、少子高齢化を背景とした高年齢労働者が安心して働ける職場環境づくりや健康づくりをはじめ、メンタルヘルス対策の推進、治療と仕事の両立への対応など、様々な課題を有しています。

そこで当社では、従業員の健康管理を経営課題として捉え、戦略的に取り組む「健康経営」に全社的に取り組むこととし、社員とその家族の心と身体の健康づくりに向けての対策を三菱マテリアル健康保険組合との連携のもとで展開をしていきます。
健康経営の活動を通じ、従業員がより健康でいきいきと働ける職場を形成していくことで、労働生産性の向上や、ひいては企業価値の向上に繋げていくことが期待されます。
また何よりも、健康増進によって従業員とその家族が幸せを感じながら会社生活を送ることができる、まさに会社と従業員の双方にとって実りの多い活動となるよう、取り組んでまいります。

三菱マテリアルグループ
健康経営宣言

三菱マテリアルグループは「人と社会と地球のために」を企業理念とし、その行動規範に「安全と健康をすべてに優先させる」を掲げ、労働災害の防止や労働衛生の確保、社員の健康管理に最大限の努力を払い継続的改善を行っていきます。
具体的には、働き方改革の取組みや社員とその家族の心と身体の健康づくりに向けての対策を健康保険組合との連携のもと展開していきます。
また、世界的感染症等新たな疾病対応についても、社員と家族のための感染予防・健康づくりに努めていきます。

2020年10月1日
執行役社長 小野 直樹

当社グループで取り組む健康経営活動

当社では、従業員の健康管理を経営課題と捉え、2020年10月に「三菱マテリアルグループ健康経営宣言」の制定を行い、執行役社長を最高責任者とする健康経営推進体制の整備、基本方針の策定など、三菱マテリアル健康保険組合と連携し、健康経営の推進を図ってまいりました。


2023年度からは、従業員の健康リテラシー向上を目指し、重点実施項目として①高血圧 ②糖尿病 ③喫煙 ④メンタルヘルスについて中期的な数値目標を定め、全社的な展開を行い、計画的にその向上に取り組んでいます。


また、女性特有の健康課題や高年齢層従業員向け健康セミナーなど、健康に対する意識や感度を向上させると共に健康保持に必要な基礎知識を付与するため、各種教育研修を展開。
その他、ウォーキングイベントの開催による運動機会の提供をはじめとした全社的な活動と事業所毎の活動を組み合わせ、健康増進に関する多彩な取り組みを推進しています。


こうした中、これまで外部の顕彰制度において以下の認定を得ることができ、当社の健康経営活動の成果を可視化することができました。
今後も当社の行動規範である「安全と健康をすべてに優先させる」のもと、従業員一人ひとりの健康意識をさらに高めていくとともに、いきいきと働きやすい職場づくりや多様な健康経営施策等を通して、当社グループの企業価値向上に取り組んでまいります。

健康経営関連のトピックス

2020年10月
「三菱マテリアルグループ健康経営宣言」の制定
サステナブル経営推進本部(現SCQ推進本部)内に「健康経営推進部会」を設置
2021年 4月
全社にて健康経営推進活動を開始
2022年 3月
健康経営優良法人2022(大規模法人部門)認定
2022年 6月
健康優良企業(銀の認定)認定
2023年 2月
スポーツエールカンパニー2023に認定
2023年 3月
健康経営優良法人2023(大規模法人部門)に2年連続認定
2023年 9月
健康優良企業(金の認定)認定
2023年12月
東京都スポーツ推進企業 認定
2024年 1月
スポーツエールカンパニー2024に2年連続認定
2024年 3月
健康経営優良法人2024(大規模法人部門「ホワイト500」)に認定

健康優良企業(金の認定)
健康経営優良法人2024(大規模法人部門)ホワイト500
東京都スポーツ推進企業
スポーツエールカンパニー2024

健康経営推進体制

健康経営推進体制図

当社健康経営の主な活動方針等
(2023~2025年度)

健康経営推進活動方針

  • 従業員とその家族の継続的な健康水準向上
  • 従業員自らが健康保持・増進に努める意識の醸成、サポート
  • 「健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500」の取得

活動における重点実施項目

  • 健康高リスク要因への対応(高血圧&糖尿病ハイリスク者、喫煙)
  • メンタルヘルス関連取組みの継続実施
  • 健康意識の醸成と基礎的な知識付与を目的とした研修の実施

中期的な取組み数値目標の設定

当社グループの中期経営戦略と連動し、健康経営においても中期的な目標を設定
死亡リスクを高める要因の高血圧、糖尿病、喫煙、ならびにメンタルヘルスに関する指標である各拠点の「健康いきいき度」について、中期的な数値目標を定め、各拠点と共に計画的に取り組んでいく

当社健康経営の戦略マップ

全社活動実績一覧

活動事項および施策 プロセス指標
項目 2021年度 2022年度 2023年度
重点実施事項 1.健康教育の展開
  • 健康教育の実施(全社的施策に基づく研修)
健康セミナー受講率 78.1% 85.5%
2.高血圧、糖尿病ハイリスク者低減施策
  • 健診事後対応の徹底
  • メタボリック症候群 特定保健指導対象者
    (特定保健指導プログラムへの参加勧奨)
  • 未受診者ゼロに向けたプランの策定・実行
定期健康診断受診率 100% 100% 100%
精密検査受診率
(高血圧・糖尿病以外の項目も含む)
63.0% 77.0% 75.2%
高血圧・糖尿病ハイリスク者受診率 高血圧 60%
糖尿病 79%
高血圧 67%
糖尿病 80%
3.「禁煙率向上」への取組み
  • ポスターの掲示などを通じた啓蒙活動の実施
  • オンライン禁煙外来への受診勧奨
  • 禁煙啓蒙動画の作成・配信
喫煙率 25.5% 24.4% 23.5%
オンライン禁煙外来参加人数 6名 実施見送り 9名
4.「メンタル休業者・休業日数削減」への取組み
  • 心の健康づくり計画等の策定と周知
  • メンタルヘルス研修の実施
  • ストレスチェックの実施(全社一斉実施)と結果の活用
  • 職場の「いきいき度」向上に向けた取組みの推進
  • 健康相談窓口の活用促進に向けた周知
心の健康づくり計画拠点策定率(50人超) 100% 100% 100%
メンタルヘルス研修受講率 セルフケア研修 90% 87.7% 85.5%
ラインケア研修 98.8% 95.2% 94.7%
ストレスチェック受検率 96.3% 96.0% 96.3%
「いきいき度」 102 101 104
健康保持・増進に向けた取組み 5.健康づくりの為の環境整備
  • 健康測定機器の活用
  • 「kencom」への登録促進に向けた周知、働きかけ
健康測定器具設置率 100% 100% 100%
kencom登録率(被保険者、4月時点) 38.6% 43.3% 46.8%
6.「食」への取組み
  • 栄養成分表示ポスターの掲示、各拠点独自の施策を実施
食への取り組み拠点 100% 100% 100%
7.「運動」への取組み
  • 始業前後体操の実施
  • 歩行習慣につながる運動機会の提供
    (「kencom」を活用したウォーキングイベントや、
    事業所内階段の利用促進等)
歩行または同程度の運動を
1日1時間以上行っている
40.1% 40.5% 集計中
kencomウォーキングイベント参加者数 580名 914名 1,046名
健康損失リスク低減に向けた取組み 8.健診機会の積極的な活用(定期健康診断100%受診を含む)
  • 従業員への周知、未受診者フォローによる定期健康診断受診率
    100%実現
定期健康診断受診率 100% 100% 100%
9.家族の健康づくり
  • 家族(40歳以上の被扶養者)に対する特定健診受診への周知啓発
  • 特定保健指導対象者(被扶養者)への指導実施に向けた周知啓発
被扶養者の特定健診受診率 59.0% 60.3% 59.5%
10.感染症予防対策
  • 消毒薬の設置およびマスクの常備
  • 全社新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン策定・運用
消毒用アルコールおよび
マスク設置率
100% 100% 100%
11.「過重労働防止」への取組み
  • 過重労働防止対策計画等の策定と周知
  • 面接指導該当者への対応継続実施
平均残業時間 17.1H/月 17.8H/月 14.0H/月
12.「年次有給休暇取得促進」への取組み
  • 各拠点の健康面での課題検討と解決に向けた取組み
年次有給休暇取得率 81.1% 87.3% 83.9%
13.適正な健康経営活動の運営維持に向けた取組み
  • 各拠点の健康面での課題検討と解決に向けた取組み
各拠点における諸施策立案・実行率 100% 100% 100%

健康経営活動取組みの一例

◆所内オリンピック
<那珂エネルギー開発研究所>

4種目=パターゴルフ、トランプ、卓球的なもの、ダーツ

◆健康増進行事<本社>

骨密度測定、体組成測定、乳がんモデル設置 等

健康増進行事参加者の声
  • 骨密度は運動する気力にもなるので、ぜひ来年もやってほしい
  • 毎年自分のチェックに活用しております。来年もよろしくお願いします
  • 骨密度は普段測る機会が無いので、とても参考になりました
  • 乳がん触診体験は、女性にとって重要なので興味深かったです

◆私の安全・健康宣言<若松製作所>

全従業員の宣言を食堂に掲示

◆地域清掃ウォーキング<東北電力所>

◆ベジチェック測定会イベント<本社>

取引先への健康経営活動の紹介

当社は健康経営の考えに賛同し、「より多くの企業の皆さまに、健康経営を知って頂きたい」との思いから、当社の取り組み事例を含む健康経営に関する情報をリーフレットにまとめ、取引先や各事業所の協力会社など、サプライチェーン各位に配布させていただき、健康経営活動をご紹介しています。

健康経営活動における重点的取り組み、および主な実績推移

高血圧・糖尿病に関する施策

2023年度~2025年度までの中期的な数値目標を設定。
血圧、HbA1c(直近1~2ヶ月の血糖平均を表す指標)が「要至急受診」レベル以上の者(治療中の者、及び血圧については家庭での血圧が概ね正常の者を除く)の医療機関受診率を2025年度末までに100%とするため、判定区分ごとに管理目標を設定。

検査項目 判定区分
要再検査 要精密検査 要至急受診 就業措置検討
収縮期血圧(mmHg) 150〜159 160〜179 180〜
拡張期血圧(mmHg) 95〜99 100〜109 110〜
HbA1c(%) 6.0〜6.4 6.5〜6.9 7.0〜8.9 9.0〜

参考)MMCにおける健康診断判定区分一覧(高血圧・糖尿病のみ抜粋)

生活習慣病ハイリスク保有率の経年推移

年度 2017 2018 2019 2020 2021 2022
血圧 31.3% 31.2% 29.6% 32.0% 33.7% 27.8%
血糖 31.8% 39.4% 37.7% 32.1% 25.6% 28.7%

禁煙率向上への取組み

2023年度~2025年度までの中期的な数値目標を設定

喫煙率低減
2021年度実績25.3% → 2025年度末に22.0%へ
※2030年には2019年全国成人喫煙率の16.7%へ

<主な施策>

  • 健康保険組合の「禁煙サポート事業」コラボヘルスを全社展開
    1. 禁煙ポスターの掲示
    2. 事業所ごとの喫煙ランキングを公表
    3. 「禁煙補助薬(ニコチンガム)」購入補助
    4. ICTを活用した「オンライン禁煙プログラム」の実施
  • 全拠点において、実情に合わせた様々な独自の取組みを展開
    (事業所内全面禁煙、就業時間内禁煙、喫煙所撤去 等)

【例】所内喫煙率と共に禁煙啓蒙ポスターの掲示(若松製作所)

所内喫煙率と共に禁煙啓蒙ポスターの掲示(若松製作所)

所内の様子

喫煙率

年度 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
喫煙率 31.0
28.3
28.2
27.0
26.2
25.5
24.3
23.4

メンタルヘルス対策

2023年度~2025年度までの中期的な数値目標を設定

「健康いきいき職場」該当拠点:2021年度実績57%(15/26拠点)→ 「健康いきいき職場」該当拠点を2025年度までに80%へ

<主な施策>

  • ストレスチェック集団分析結果の活用
    (役員会報告、各人事管理区分HRBPへの個別説明、各拠点への説明会開催、職場環境改善活動施策立案 等)
  • ストレスチェックにおいて、法令で定められた「医師による面接指導」に加え、その前段として、産業保健スタッフによる「補助面談」を実施し、高ストレス者への個別フォローを継続実施
  • 「心の健康づくり計画」の策定と実行(全拠点)
  • 臨床心理士による入社3年目面談実施
  • 各種メンタルヘルス研修実施
    • セルフケア研修(全従業員対象、7月)、ラインケア研修(全管理職対象、10月)
    • 新入社員研修(4月)、新入社員中間研修(9月)、経験者採用研修(適宜)、拠点向け個別研修(適宜)
    • MMCコア研修(全管理職対象)、組織長向け人材マネジメント基礎講座(全管理職対象)

<各拠点における職場改善活動の支援>

  • 各拠点向けの「職場環境改善説明会」を開催。※グループ会社含む
    ストレスチェック実施委託先より講師を招き、ストレスチェック集団分析結果の見方の他、今後の改善活動におけるポイントや注意点、社内外の好事例等について解説
  • 改善活動に活用できるマニュアルや資料類を各拠点担当者向けに配信
  • 拠点において計画された職場環境改善活動は、次年度の「こころの健康づくり計画」に反映させ、各拠点において活動を実施、展開
  • 各拠点での活動内容進捗状況については、年2回の健康経営拠点ヒアリング等を通じて、本社にて状況を把握し、好事例については横展開。必要に応じて本社による個別サポートを実施

<拠点における職場改善活動の例>

◆若松製作所「方針管理へ人材育成の風土づくりを設定」「WIN活動」「私の健康宣言にいきいき度を追加」
◆明石製作所「所内フリースロー大会」「地元自治会夏祭り模擬店の出店」(コミュニケーション施策)

※補足説明「いきいき度」(働きがいの指標)

補足説明「いきいき度」(働きがいの指標)

(従業員活性度の評価)

アブセンティーズム
疾病休業者数・日数「疾病休業開始後、有給休暇を除き、暦30日以上の疾病休業の者」
プレゼンティーズム
Wfun (Work Functioning Impairment Scale) による測定

プレゼンティーズムとは、健康問題による労働機能障害、つまり何らかの体調不良を感じながら勤務している状態のことであり、当社では2021年より産業医科大学で開発されたWfun(Work Functioning Impairment Scale)調査票による調査を実施しています。

プレゼンティーズム調査結果の推移

プレゼンティーズム調査結果の推移

判定基準

  1. 問題なし(13点以下)の従業員が50%以上である
  2. 中等度と高度を合わせて(21~35点)、20%以下である
  3. 高度(28点以上)が10%以下である
A判定 上記のすべてを満たす 職場全体が、元気に仕事に取組めている状態。
B判定 上記のうち2つを満たす 職場全体が、比較的元気に仕事に取組めているが、仕事に困難を感じている従業員もやや多い状態。
C判定 上記のうち1つを満たす 体調によって仕事に困っている従業員が多くいる状態。それによる仕事のパフォーマンスへの影響も大きいと考えられる。
D判定 上記すべてに該当しない 体調によって仕事に困っている従業員が多く、深刻な状況。就業措置や治療等の医学的な対応が必要と考えられる従業員もいることが窺われる。
メンタルヘルス不調による休業率/休業者数推移(1ヶ月以上)

メンタルヘルス不調による休業率/休業者数推移
(1ヶ月以上)

フィジカル疾患による休業者数/休業率推移

フィジカル疾患による休業者数/休業率推移

メンタル・フィジカル休業者数/休業率推移

メンタル・フィジカル休業者数/休業率推移

ストレスチェック結果概要(当社単体全社)

年度 2021 2022 2023 良好
基準※
受検者数 6,691名 5,814名 5,516名
受検率 96.3% 96.0% 96.4% 78%
以上
高ストレス者比率 10.3% 10.3% 10.5% 12.1%
未満
総合健康リスク※1 86 83 82 100
未満
いきいき度※2 102 101 104 100
以上
ワークエンゲージメント 2.44 2.44 2.46 1~4点で数値が高いほど良い

※参考基準であって目標ではない

働きがいの向上

Well-being推進を通じた働きがいの醸成を実現するため、従業員のエンゲージメント向上に取り組んでいます。
関連リンク:https://mmc.disclosure.site/ja/themes/111

エンゲージメントサーベイ結果指標

年度 2021 2022 2023
エンゲージメントサーベイ (全設問における肯定的回答率) 71% 73%

※目標指標:2025年度75%、2030年度80%

関連データ

離職率

年度 2020 2021 2022 2023
離職率 4.5% 3.8% 2.9% 2.9%

医療費

年度 2020 2021 2022 2023
医療費 149,559円 157,598円 160,664円 166,531円

平均勤続年数(単体)

年度 2018 2019 2020 2021 2022
男性 17.5年 17.7年 18.0年 18.2年 18.4年
女性 14.4年 14.3年 14.4年 14.1年 14.1年
全体 17.2年 17.3年 17.6年 17.7年 17.8年

定期健康診断受診率

年度 2018 2019 2020 2021 2022 2023
受診率 99.5% 99.8% 100% 100% 100% 100%

特定保健指導初回面談受診率

年度 2018 2019 2020 2021 2022 2023
受診率 87.1% 87.0% 90.0% 91.4% 88.6% 91.4%

特定保健指導完了率

年度 2018 2019 2020 2021 2022 2023
完了率 88.3% 85.9% 87.1% 86.9% 87.2% 実施中

社員および家族のヘルスリテラシーの向上

家族健診の実施

配偶者、家族の健康保持・増進のため、家族健診および扶養者の特定保健指導の実施を推進しています。また大腸がん検診や家族の婦人科健診についても健保組合の費用補助を活用し、受診を推進しています。

感染症予防対策

インフルエンザおよび麻疹(はしか)予防接種については、三菱マテリアル健康保険組合と連携の上、費用補助を行っています。
また新型コロナウイルス感染防止施策においては、新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、社内方針や対応ガイドライン・マニュアルを作成等、フェーズに応じた機敏な対応を行いました。(対策本部は2023年5月をもって解散)

各種健康教育の実施

従業員のヘルスリテラシー向上のため、メンタルヘルスや生活習慣病の予防に関する内容、熱中症対策や女性特有の健康課題、高年齢従業員に関する内容を取り上げ、社内教育システムを通じて毎年実施。スマホ端末からも受講できる環境を整備し、工場勤務者や交替勤務者も受講しやすい環境を整えています。
また、2023年度からは安全管理部門と連携し、社内外のデータに基づいた腰痛予防や熱中症対策に関する教育コンテンツを共同作成し、全グループを対象として健康教育を進めています。
各教育受講後は全てアンケート調査を実施。女性従業員を受講対象とした「女性特有の健康課題」においては、「Kenko企業会」(社外組織)と連携したアンケートを実施、当社女性従業員の健康課題把握や健康経営施策に活用しています。
※Kenko企業会:https://note.com/kenko_kigyo/n/nf72539e74c46
当社は2022年よりkenko企業会に参加しています。

2023年度研修受講実績

セミナー名 受講者数(人)
セルフケア研修 5,401
ラインケア研修 1,541
女性特有の健康課題 417
加齢に伴う健康課題 616
喫煙 305
健康セミナーの感想

健康セミナーの感想

「保健だより」の発行について

ヘルスリテラシーの向上を目的として、毎月、本社産業保健スタッフ(保健師・臨床心理士)が作成した「保健だより」を全グループへ配信しています。
(テーマ...熱中症対策、禁煙、メンタル、フィジカル等、トレンドを踏まえて年間計画策定)

2024年テーマ
1月
インフルエンザ
2月
花粉症
3月
睡眠
4月
片頭痛・頭痛
5月
熱中症
6月
歯の健康
7月
メンタルヘルス(アクセプタンス&コミットメント・セラピー関連)
8月
野菜の日
9月
転倒予防(体力測定・ロコモチェック・転倒リスクセルフチェック含む)
10月
目の健康
11月
がんの予防
12月
飲酒

運動に関する施策

従業員の運動習慣向上のため、全社で毎日の体操を実施しています。また三菱マテリアル健康保険組合と連携し、アプリを用いたウォーキングイベントを年2回定例開催しています。
2024年度の全国労働衛生週間健康増進行事として、「東京都スポーツ推進企業」プログラムを活用し、元オリンピック陸上選手を招いた運動イベントを、集合型とオンラインのハイブリッド形式で開催し、当社のみならずグループ展開しました。

運動習慣(1回30分ほどの運動を週2日以上)

年度 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
全年齢 23.6
24.1
25.0
24.3
25.5
28.2
27.9
集計中
40歳以上 25.1
25.5
24.7
26.3
29.4
27.9
集計中

全社におけるウォーキングイベント参加者の年次推移

年度 2020秋 2021春 2021秋 2022春 2022秋 2023春 2023秋 2024春
チーム数 25 105 136 132 131 149 159 193
参加者 195 580 934 914 927 1,046 1,206 1,293
平均歩数 9,862 8,647 9,202 8,951 8,827 8,605 8,171 8,044
ウォーキングイベント参加者推移(全社)

ウォーキングイベント参加者推移(全社)

ウォーキングイベントアンケート結果

今後もウォーキングを継続するか

今後もウォーキングを継続するか

チーム内のコミュニケーション向上に役立ったか

チーム内のコミュニケーション向上に
役立ったか

kencomウォーキングイベント
参加者の声
  • 日頃、歩数はほとんど意識していなかったのですが、具体的な数値が出ることによって、もっと頑張ろうといったやる気が生まれました。
  • もう少し歩くよう、心掛ける良いきっかけになりました。みんなも頑張っていると思うと、自分も歩こうと思えます。
  • 日によって差があり平均歩数は増えなかったのですが、この期間は歩くことを意識できるので毎回ありがたいです!
健康支援アプリ「kencom」の導入・活用

三菱マテリアル健康保険組合と連携し、2019年からkencomアプリを導入しています。ウォーキングイベント開催の他、健康診断結果を経年で閲覧できる機能や、自身の血圧や体重、歩数など体調管理への活用も可能で、健康に関する各種情報が取得可能となっています。各種健診受診や健保保健事業の参加に応じインセンティブが付与される等、福利厚生の一環としても活用しています。

kencom登録率推移

kencom登録率推移(各年4月時点)

一人当たり事業所インセンティブ推移(単位:千円)

年度 2020 2021 2022 2023 2024
金額 9,656 10,757 12,297 15,524 18,187
一人当たりインセンティブ 1.4 1.5 2.0 2.6 3.1
一人当たり事業所インセンティブ推移

一人当たり事業所インセンティブ推移

食に関する施策

「野菜摂取強化月間の新設」
2024年度より、8月31日(やさいの日)にちなんで、8月を野菜摂取強化月間と設定し、健康経営活動「食への取り組み」を推進しています。
各拠点で社外業者様とも連携し、野菜摂取量の測定イベントや、食堂で野菜を多く摂り入れたメニューを特に紹介する等の取組みを行っています。

◆野菜摂取量測定イベント案内(本社)

当社グループにおける健康経営の展開・推進

2024年度より健康経営のトレンドや各社取組み状況の共有、課題解決の場を設け、当社グループにおける健康経営活動の推進を加速。

◆活動推進例
  • 「グループ会社健康経営情報共有会」の定例開催(年2回)
  • グループ会社における健康経営宣言発出と健康経営推進体制構築
    (グループとしての健康経営推進体制の基盤づくり)
  • 外部顕彰制度(健康経営度調査等)への参加を指標として設定(3ヶ年計画)
  • 当社で実施する各種健康教育をグループ展開
  • 当社で毎月作成・配信する「保健だより」をグループ展開 等
  • 「MMCグループ総務責任者会議」(グループ会社も参加、年2回)において、健康経営活動情報を共有
  • 当社健康経営推進部会議事録や各種情報をグループ会社へ毎月配信し情報共有を図る

【グループ会社等の健康経営取り組み実績】

健康経営優良法人 大規模法人
部門
  • 三菱マテリアルテクノ株式会社
  • 三菱電線工業株式会社
健康経営優良法人 大規模法人部門 2023
中小規模法人
部門
  • 株式会社後藤製作所
  • 三菱マテリアルITソリューションズ株式会社
  • 細倉金属鉱業株式会社
  • マテリアルエコリファイン株式会社
  • エムエムシーツーリング株式会社
健康経営優良法人 中小規模部門 2023
健康企業宣言 金の認定
取得
  • MMCリョウテック株式会社
  • 細倉金属鉱業株式会社
  • 三菱マテリアルテクノ株式会社
  • マテリアルエコリファイン株式会社
  • 三菱マテリアルITソリューションズ株式会社
健康企業宣言 金の認定
銀の認定
取得
  • 三菱電線工業株式会社
  • 三菱マテリアル電子化成株式会社
  • マテリアルビジネスサポート株式会社
  • 玉川エンジニアリング株式会社
  • 株式会社玉川製作所
  • 小名浜製錬株式会社
  • 株式会社MOLDINO
健康企業宣言 銀の認定
銀の認定
取り組み中
  • 三菱マテリアルトレーディング株式会社
  • 八幡平グリーンエナジー株式会社

(2024年9月末現在)