2016年7月 4日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の金属事業カンパニーは、欧州地域からの金銀滓(E-Scrap)※1受け入れを拡大するため、オランダ国北ブラバント州ムールダイクに「MM Metal Recycling B.V.(以下、新会社)」を設立し、総投資額約40億円をかけて金銀滓の受け入れ・検品・サンプルの採取等を行う金銀滓センターを新設しますので、お知らせいたします。
新会社は、当社90%、阪和興業株式会社(代表取締役社長:古川 弘成、資本金:456億円)10%の共同出資で設立しました。金銀滓の受け入れからサンプリングまでの業務を新設する金銀滓センターで行うことにより、買い取り評価にかかる期間の大幅な短縮を実現し、スピーディーに金銀滓を取引したいという顧客からのニーズに対応することが可能となります。完工は2017年春を予定しております。
当社は、業界№1の環境負荷低減を実現したユニークな銅製錬技術である三菱連続製銅法※2を強みに、かねてより金銀滓の受入・処理の拡大を進めてまいりました。金銀滓の受入・処理能力は、去る4月12日に直島製錬所において設備の増強を完工した結果、グループ企業である小名浜製錬株式会社と合わせて、約14万トン/年(従来比+約3万トン)と世界最大となりました。
これに伴い、海外からの金銀滓の集荷にも注力しており、2014年7月には当社現地法人「Mitsubishi Materials USA Corporation」内にリサイクル事業部門を開設して米国内における集荷体制の強化を図りました。さらに今般の新会社設立により、金銀滓の最大の発生元のひとつである欧州での顧客サービスを向上し、更に集荷を増量してまいります。海外で集荷された金銀滓は、日本に輸送され、当社製錬所で有価金属として回収・再資源化されます。
三菱マテリアルグループは、「人と社会と地球のために」の企業理念のもと、2020年代初頭に向けた長期経営方針において「ユニークな技術により、地球に新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するNo.1企業集団」となることを目指しております。金属事業カンパニーは、本方針に基づき、有価金属の回収・再資源化事業の拡大を通じ、社会の持続的な発展に貢献してまいります。
以上