2014年4月 9日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金1,194億円)の電子材料事業カンパニーは、電子デバイス事業の主力製品であるサーミスタセンサの増産体制を構築するため、このたびラオス人民民主共和国に製造子会社を設立いたしましたので、お知らせいたします。
当社サーミスタセンサ事業は、大規模な市場である中国において、主にエアコン・冷蔵庫をはじめとした白物家電向けの販売が好調に推移しており、今後も同市場での需要拡大を見込んでいます。
特に、インバータ式エアコンの普及にともなうエアコン向けサーミスタセンサ市場拡大に加え、高性能素子の使用により高い信頼性を有している当社サーミスタ製品が、高温多湿の環境下で使用される室外機向けセンサの要求性能に適していることから、当社は中国を今後一層の拡大が見込める市場として注視しています。
また、将来的には東南アジア地域おいて、オートバイ向けなどへの新製品販売数量拡大も見込んでいます。
当社の電子デバイス事業は、2012年から海外への製造シフトを進め、現在はタイとマレーシアに製造拠点を有しています。しかしながら、両国では労務コストが上昇傾向にあることから、今後の増産体制を構築するに当たりインドシナ・東南アジア地域における進出先を検討したところ、
などの理由から、ラオスにおける製造子会社設立が最適であると判断いたしました。
当社は2011年度開始の中期経営計画「Materials Premium 2013」において、「海外市場、特に新興国市場への展開」、及び「“マテリアル・プレミアム”の実現」を軸に、成長戦略を推進してまいりましたが、このたびのラオス進出は「海外市場、特に新興国市場への展開」に沿うものであります。
当社の電子デバイス事業は、新たにラオスを製造拠点に加えた増産体制を構築することで、コスト競争力を強化し拡大するセンサ市場の商機を確実に掴むことで事業拡大を図り、世界トップクラスのセンサメーカーを目指して参ります。
以上