国際資源循環の責任ある担い手として
~EーScrapリサイクルが世界最大規模に~

現在、耐用年数を超えた大量の電子機器や家電製品が世界的にも増加し続けていることから、EU(欧州連合)では、WEEE指令により、使用済み電子機器・家電製品のメーカーによる回収・リサイクルの費用負担を義務付けています。しかし、これら大量のE-Scrapを、高効率で安全、環境に配慮しながら再資源化できる高度な製錬技術や設備を持つ企業は限られており、国によっては適正処理が追い付いていない状況です。
三菱マテリアルグループは、1世紀以上の長きにわたり培ってきた銅をはじめとする非鉄金属の製錬技術に加え、豊富なリサイクルに関するノウハウを有し、貴金属等のリサイクルに積極的に取り組んでいます。
当社が独自に開発した銅製錬プロセス「三菱連続製銅法」の優位性と高度な操業ノウハウを強みに、長期的な視点でグローバルな集荷体制、受入・処理能力増強や、WEBシステム等を整備・強化してきました。
2016年4月には、直島製錬所の設備を増強し、グループ会社の小名浜製錬(株)と合わせて、E-Scrap受入・処理能力は約14万t/年と、世界最大規模となりました。
また、2014年には北米にリサイクル事業部門を設置したほか、2017年には、オランダにおいてE-Scrapの受入・検品・サンプルの採取等を行う集荷拠点が完成する予定で、グローバルな処理体制を整備しています。

*Waste Electrical and Electronic Equipment(廃電気電子機器指令):電子機器や電気製品の廃棄物のリサイクル促進に向けてEUが定めた指令。

E-Scrapリサイクル事業のグローバル展開 E-Scrapリサイクル事業のグローバル展開

当社グループは、これまで培ったリサイクル事業の技術力や知見を活かし、資源循環のトップランナーとして、世界のサステナビリティに貢献していきます。

国際資源循環のプレーヤーとして、三菱マテリアルに期待すること

中村 崇東北大学 名誉教授
中村 崇

資源循環が世界的な潮流として認識されています。情報と"もの"が国の垣根を超えて動くことは、単に経済合理性から要求されているのではありません。資源を獲得し、必要な金属資源を供給するには、多大な労力が必要です。また、天然資源には目的外の成分も多く含まれることから、その処理が必要で、環境規制物質があれば適切に分離しなければなりません。また、廃製品から資源回収を行うことは、資源の循環利用に加え、省エネルギーならびに環境規制物質の安定的管理にも大きく貢献します。
三菱マテリアルは早くからこの潮流に注目し、非鉄金属循環のため積極的な取り組みを行っています。その根幹は、世界に先んじて開発された、優れた銅の連続製錬技術にあると考えられます。しかしながら、天然資源と異なるE-scrap原料は、当然従来のプロセスそのままでは処理量に限界が来ます。世界に展開されている集荷体制や、製錬の前処理技術が重要で、そこを確立していることが三菱マテリアルの強みです。このように集荷システムと製錬技術を連動させることで、E-scrapの国際資源循環が成立します。今後も、この分野におけるグローバルなリーディング企業として、躍進されることを期待しています。

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