森の守り人

森林には、木材生産のほかにも二酸化炭素の吸収を始めとする地球環境の保全や、生物多様性の保全、土砂災害防止、水源かん養などの多面的機能があります。そうした多面的機能を発揮するには、森の状態を調べ、適切に管理しなければなりません。
このコーナーでは、豊かな森を次世代に残すために、わたしたちが日頃、どのような取り組みを行っているかをご紹介します。

2015年4月

早春の作業は「山火事予防」と「クマ対策」から

早春の早来社有林 早春の早来社有林

本州では日々新緑が眩しくなる季節、北海道にもようやく春が訪れ、雪の下からふきのとうや福寿草が顔を出してきます。この時期は空気も乾燥し、一年で最も林野火災の多い時期です。 そのため北海道では、4月~5月にかけて火災予防強調期間を設定し、防火に努めています。

「三菱マテリアルの森」を管理する三菱マテリアル不動産㈱森林事業部でも例年、この時期に「山火事予消防訓練」を実施しています。
社有林内で火を使う作業時の延焼防止機材として“ジェットシューター(背負い式消火水のう)”を準備しており、イザという時に全員が使えるよう定期的に訓練しています。背中に18㎏の水を背負い手動式ポンプで放水するのは重労働ではありますが、延焼を防ぐためには必須の訓練ですので、毎回、気を引き締めて実施しています。

また、この時期はヒグマが冬眠から目覚め、空腹のため凶暴化する季節でもあるため、「春のヒグマ注意特別期間」にも指定されています。遭遇時の撃退手段である“クマ除けスプレー”は、個人一人一本の必須携行品としていますが、突然、クマに遭遇しても慌てることのないように、この時期に併せて訓練しています。ときおり噴射訓練中に、急に風向きが変わり、訓練者自身がその威力を体感するハプニングもありますが、日々“守り人”としての備えを固めながら、万が一に備えています。

山火事予防訓練開始! 山火事予防訓練開始!

ジェットシューターを使った消火訓練 ジェットシューターを使った消火訓練

クマ除けスプレーは必須アイテム クマ除けスプレーは必須アイテム

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2014年12月

森を調べるには冬がいい!

2014年12月の様子 冬の早来山林

三菱マテリアルの社有林は全国に約14,500haありますが、そのうちの8割、約11,500haが北海道にあります。北海道の冬は長くて、寒くて、雪が多い大変な季節ですが、森を管理する私たちには森を調べるために都合が良い季節でもあるのです。

都合が良いことの一つ目は、笹などの下草が雪に隠れる上に木々の葉も落ちるため見通しが良く、森の中まで入りやすいこと、二つ目には熊は冬眠し、スズメバチも活動しなくなるために安心して森の中を歩きまわれることです。

毎年秋から冬にかけて行う「間伐」、「皆伐」の準備として、その半年以上前から作業予定場所の木の種類、幹の太さ、本数などを調べて行きます。日中でも氷点下という厳しい寒さのなか、車はもちろん、柔らかい雪が積もると徒歩でも移動できないため、スノーシューやスキーを使って森に入ります。

冬季調査は大変な作業ですが、持続可能な森林として維持するために毎年続けています。

トドマツ立木調査
トドマツ立木調査

昼食風景
昼食風景

森林踏査
森林踏査

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