INTERVIEW 11

営業

日本初のリサイクル金属ブランド
「REMINE」を推進。
限られた資源の循環をベストな形に。

W.E
金属事業カンパニー
製錬事業部 営業部 鉛・錫・副産品課
2007年入社

(所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです)

EPISODE 01 先輩女性社員の
表情で分かった
ワーク・ライフ・
バランスの
圧倒的な充実度。

ゼミのテーマがITと国際経営だったことをきっかけに貿易関係に関心を持ち、商社系を中心に就職活動を進めていました。当時、企業研究を進める中で「三菱マテリアル」を知り、メーカーに勤めていた祖父から「社名が世の中に出ることは少ないけれど、縁の下の力持ちとして社会に貢献している会社だよ」という話を聞き興味を持ち、会社説明会やイベントに参加。社員の話から、川上から川下まで幅広くビジネスを展開し、さまざまな業界と深く関わることの面白さを知り、三菱マテリアルで働くイメージが具体化していきました。
就職活動で私が軸にしていたのは、「長く勤められること」です。そこで、内定をいただいた全ての会社に、活躍されている女性の話を聞く機会を設けてもらいました。出会った方々の中で、特に三菱マテリアルで活躍されていた女性は皆さんイキイキとされていて、表情から仕事にもプライベートにも満足されていることが分かり、これが三菱マテリアルに入社したいという最大の動機になりました。
入社後、私は結婚、出産を経験し、今は子育てをしながら管理職として働いています。時代とともに、ワーク・ライフ・バランスを充実させる福利厚生制度は整備が進み、仕事もプライベートも有意義な時間を過ごしています。

EPISODE 02 常に疑問を持ち、
新たなことに
チャレンジする
姿勢で
コロナ禍も
乗り越えた。

現在は、金属事業カンパニーの営業部に所属し、営業活動をメインに、取引先各社の与信情報や法令の管理業務にも携わっています。担当製品は、国内で集荷したリサイクル原料由来の「鉛地金」・「錫地金、錫製品」と、電子機器類がリサイクルされる際にE-Scrapとして生じる廃基板や、銅鉱石を製錬する過程で生じるセレン、テルルなど7種の副産物。その用途は、スマートフォンや自動車をはじめ、太陽光パネル、ガラス、医療用機器、さらにはサプリメントなどと幅広く、またそのマーケットも世界各国に広がっており、限りある資源を社会へ循環させていることに、大きな意義を感じています。
私がこの業務を担当したのは、2023年2月から。それ以前は、マーケティングや広報、ECサイトをプロジェクトリーダーとして立ち上げたほか、貴金属のトレーディングにも携わりました。今も変わらず心掛けているのが、常に疑問を持ち、過去の成功体験にとらわれず、新たなことへチャレンジすることです。当社には、諸先輩方が確立した優位性のあるビジネススキームが多数あります。ただ、国内外の環境や法律は日々変化していることから、今の時代に最適化する必要があります。そこで、スキームを理解する時には時代背景にも注目し、今の時代にも通用する優れた点は活かしつつ、時代の変化に合わせた新しい手法の構築に取り組んできました。
革新することの重要性を最も感じたのが、コロナ禍の出来事です。私は当時、金のトレーディングを担当していましたが、ほぼ全ての流通網が閉鎖されるという非常事態に遭遇。航空便は欠航や運休が相次ぎ、ロックダウンにより陸路や倉庫も閉鎖されたことから、国内で生産された金を輸出販売することができず、数百億円というビッグビジネスが滞ってしまう危機に直面しました。そこで私は、既存の方法論に囚われず、国内外の取引先をはじめ関係部署および関係会社と密に連絡を取り、可能性を模索しました。普段は殆ど関わりのない別部署の海外事務所員が現地輸送会社と掛け合ってくれたり、製造現場が柔軟に製造計画の変更に応じてくれたりと、さまざまな関係者が協力してくれた結果、無事製品をお客様へ届けることができ、また新たな販売ルートや方法も検討することができました。
常に疑問を持ち、新しいことにチャレンジする姿勢は、新しい時代の扉を拓くのに有効だと感じたことから、私はこうした経験をチームメンバーへ常日頃から伝えています。これにより、チャレンジングな風土がチームに根付き、業務が効率化してチームの士気が上がるなど、とても良い方向へ進んでいることを実感しています。

EPISODE 03 営業の特長を
うまく活かして。
新しい価値を
社会へ浸透させる。

今後に向けて考えているのは、限られた資源を循環させ、安全な製品として届けられる仕組みづくりに貢献することです。労働力人口が減少する中、少人数での仕組みづくりが簡単ではないことは十分に理解しています。そこで、営業という仕事の特色をうまく活かしたいと思っています。営業は、さまざまな業界の方とお会いする機会が多く、IT・AI技術を持つ企業と出会うチャンスもあることからその人脈を確実に活かし、さらに製造現場とお客様の一番近いところにいて製品のことも熟知しているため、改善提案等を積極的に行えるという営業職ならではの強みも活かしたいと考えています。また、ECサイトの立ち上げ時にはシステム構築にも深く関わり、最小限のスタッフで完成させることができました。この時の経験で得たノウハウも活かして、システム部門と連携し、より効率的な仕組みづくりに貢献したいと考えています。
そしてもう一つ、大きなモチベーションになっているのが、2024年1月、三菱マテリアルが「REMINE」という、日本初のリサイクル金属ブランドを立ち上げたことです。この第一弾として販売を開始したのが、リサイクル材料含有率100%の「電気錫」と、99.6%以上の「電気鉛」。まさに私たちの部署が扱っている製品であり、このビジネス展開においても、常に新しい視点から最適化に取り組み、新しい価値を社会へ浸透させることに、全力で取り組みたいと考えています。

MESSAGE

何のしがらみもなく、さまざまな企業を自由に訪問し、社員の生声を聞けるのは、就活生の特権です。実際に働く人と会うことで、その表情から会社の雰囲気や入社後の働くイメージもつきやすいと思います。私は気になった業界に限らず、いずれの業界も代表する企業を1社選び、会社説明会に参加しました。実際に話を聞いてみると意外に興味がわき、内定獲得までいたった企業もありました。最終的に、納得する選択をするため、最初はあまり業界を絞り込まず、幅広く見ることで、判断材料を増やしていくことをおススメします。

SCHEDULE

8:30 出社後、1日のスケジュールを確認。金属相場をチェックして関係部署に情報を配信
9:00 メールチェック後、取引先各社の与信情報、受発注の状況を確認
11:00 社内ミーティングで部内、課内のTo Doを確認
12:00 昼休憩。食堂で同僚と昼食
13:00 取引先を訪問。マーケット情報を交換し、新規ビジネスの条件を交渉
16:00 帰社して取引先との面談に関する報告資料と会議資料を作成し、関係部署と打ち合わせ
18:00 業務終了