INTERVIEW 19

人事・総務

工場で働くすべての人々が
力を発揮できる
最善の環境をプロデュースする。

U.Y
高機能製品カンパニー
三田工場 事務部 総務グループ
2017年入社

(所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです)

EPISODE 01 多様な事業を
人の側面から支える
人事・総務という
仕事

大学でラグビー部の副キャプテンを務めていたこともあり、人のモチベーションが組織に与える影響の大きさ、というものに興味がありました。ゼミでは専攻した経営学の視点から人間の行動を研究・分析することに取り組み、モチベーション理論やコーチングスキルの理解を深めました。こうして得た知識を活かしたいと考え、就職活動では会社を人の側面から支える人事・総務を志望。さまざまな業界を見ていく中で、幅広い分野の根幹を担う素材メーカーに興味を持ちました。三菱マテリアルは、大学の先輩が入社していたことがきっかけで会社研究を進め、事業を幅広く展開していることから、さまざまなビジネスに携われるチャンスがあることに魅力を感じました。
最初の配属先は、筑波製作所の事務部総務グループです。総務グループが担う業務は、言ってみれば他部署が手掛けない領域の全て。工場の操業維持に関連する環境を整備し、全従業員が安心・安全に働ける環境を向上させることです。担当業務は人事・総務をはじめ、法務、工場内の危機管理体制の構築、CSRやコンプライアンスなど、多岐に渡ります。その中で私は、庶務・広報・福利厚生からキャリアをスタートさせ、2年目から教育・人材育成も担当するようになりました。

EPISODE 02 安心して働ける
環境づくりを
スピーディーに実現

現在は三田工場の事務部総務グループで働いていますが、業務を進める上で常日頃意識しているのは、観察眼を持ち、課題を見つけたらすぐに原因分析を行い、自ら具体策を考え、提案することです。これは、配属当初に上司や先輩から学んだ基本です。これを実践した事例として印象に残っているのが、教育プログラムの見直しです。若手社員や特定の業務担当者向けの講座における受講者間のコミュニケーションが不足していると感じ、互いに意見を出し合うことで教育内容の理解がさらに深まると考えたため、座学中心だったカリキュラムへグループワークの導入を提案しました。この提案が受け入れられ、上司・先輩と新たなカリキュラムを開発していくこととなり、受講者がそれぞれの意見をプレゼンテーションし、受講者間でディスカッションして話をまとめるプログラムへと改定。それ以後、受講者の理解度が向上したことに加え、研修に参加した人たちが職場に戻っても頻繁にコミュニケーションする姿を目にするようになり、自分の仕事の価値を実感することができました。
また他にも、工場全体の危機管理業務は責任感を持って長らく取り組んでいる業務のひとつです。例えば、新型コロナウイルスが流行し始めた頃、当初は専門家の中でもコロナ対策の意見が分かれ、誰も正解が分からない状況でのスタートでした。そうした状況でも、全従業員が安心して働ける環境を整備するため、日々のニュースで各組織の動向を把握。政府・自治体が発令する緊急事態宣言等にも対応して方針を打ち出し、産業医のサポートを受けてスピーディーに感染拡大・予防対策等を決定し、総務グループとしてなすべきことを実施しました。具体的には、工場内でのPCR検査やワクチンの集団接種なども迅速に実施したほか、職場の就業環境に応じた各種対応の依頼もしました。こうした対策を講じた結果、クラスターは発生せず、全従業員の協力で操業を維持することができました。
もう一つ印象に残っている仕事が、工場全体のコンプライアンス体制強化に伴って実施した生産管理システムの改修です。協力会社に生産加工工程を一部委託することがあるのですが、当社の生産管理システムは2社間で連携しており、随時製造の進捗を確認することができます。このシステムを通して発行される取引関連書類の一部項目において、当社側の不明確な表示が原因で協力会社が記入方法に迷うことがあり、負担をかけてしまっていました。加えて、これが将来的に法令違反を犯してしまうリスクにも繋がることを懸念しました。そこで、法令違反リスクの解消と協力会社の負担軽減を目的に、生産管理システムの仕様を改修することが決まり、私はその主担当となりました。問題が発覚した箇所における表示を明確にし、出力される取引関連書類のレイアウトも変更。結果として記載すべき内容が正確になり、協力会社の負担が軽減され、両社間の正確なビジネスの把握と委託した内容への的確な対応が実現しました。この対応で大変だったのが、総務は直接生産管理システムに触れることが全くないため、このシステムでどういった業務を、どのような仕組みで処理し、成果としてどういう形で表現しているのか、ゼロから内容を紐解いて理解していかなければならなかったことです。また、改修に向けて業務に関連する担当者にヒアリングしていくと、法律に関係する項目以外に、部署ごとに知りたいことやシステムへの期待が異なっているということが分かった時も苦労しました。まずはそれぞれの意見を調整して意思統一を図ることから始めたので、無事にシステム改修を経てコンプライアンスの強化に貢献できた時は、とても大きな手応えを感じました。関係者を巻き込み、一つの方向に向かって全員の意見をまとめていくノウハウは、その後の業務にも活きています。

EPISODE 03 人事分野にも
幅を拡げて
全社的視点で
環境づくりに挑戦

工場では、目標とする品質や安定生産の達成に向け、年齢も性別も職種も就業環境も異なる人たちが協力し、それぞれが任された作業に従事しています。立場によって視界に入ってくるものが全く異なる中で、全ての人が安心・安全で働きやすく、満足してもらうためにはどうすればいいのか。この答えを見つけ出すのは大変ですが、その分、とても大きなやりがいを感じ、できるだけ多くの人たちと言葉を交わし、要望を理解して日々の働く環境や社内制度に反映できるように取り組んでいます。
これまでの担当は総務・法務が中心でしたが、今後は人事分野にも担当業務の幅を広げ、新たな知識を習得して力を発揮したいと考えています。さらに、工場で積み重ねてきた多くの業務経験を、将来的には全社の視点で活かしていきたいと考えています。全社員がイキイキと働ける環境づくりには、大学で学んだことに加えてより多くの専門的な知識が必要になると考えています。その点、三菱マテリアルは自己学習を支援する制度が整っています。e-Learningなども利用しながら自己研鑽に取り組み、今後のキャリアアップに向けた準備を進めていきたいと考えています。

MESSAGE

就職先を決めるということは、人生において、とても大きな分岐点です。最初はイメージや固定観念にとらわれず、さまざまな職種・業界を調べるのがいいと思います。そこで興味を持った企業のイベントに参加し、多くの社員から生の声を聞いてください。すると、働くイメージが鮮明になってくるはずです。とはいうものの、活動をしていると、判断がつかずに悩むことがあるかと思います。その時は、自分の直感や感覚を信じてみることも大切です。私自身、最終的に三菱マテリアルを選ぶ決め手になったのは、出会った社員から感じた人柄の良さでした。この感覚に基づいた判断は、正しかったと感じています。

SCHEDULE

8:00 出社し、ニュース記事や新聞をチェック。その後、1日のスケジュールを確認し、行動計画を立てる
8:30 始業。部署内の朝会で各自のスケジュールを確認し、連絡事項を共有
8:40 メールをチェックし、本社や他部署からの通知・お知らせを確認
9:30 他部署から依頼された他社との契約書類内容をチェック
10:00 本社とオンラインで危機事態対策の訓練について打ち合わせ
11:00 工場で実施する業務に関連した地元自治体への届出書類を作成
12:15 工場内の食堂で昼食後、休憩
13:15 総務グループで取り組んでいる改善活動に関するミーティングに参加。議題は文書の保管について
14:00 法令に基づいて提出する届出の管理方法について生産技術室と打ち合わせ
15:00 内部監査に向けた事前資料を準備
17:00 翌日の社内打ち合わせで使用する資料を作成
18:15 終業。