INTERVIEW 03

営業

開発部門とお客様の
橋渡し役として、価値を高める
機能材料や電子デバイス、化成品を提案。

U.T
高機能製品カンパニー
電子材料事業部 営業部 国内第一営業グループ 東日本チーム
2020年入社

(所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです)

EPISODE 01 化学の知見を
活かして
エレクトロニクス
製品の
付加価値を高める。

大学では化学を専攻、金属ナノ粒子を用いた分析手法の研究に携わっていました。4年に進級した時、大学院に進んで研究職になることも考えましたが、1つの製品を究める生き方の他に化学の知識をより幅広い分野に活かしていく道にも興味がありました。講義や研究論文などを通じて関心を抱いたのが、金属ナノ粒子をはじめとする素材の用途の幅広さです。接着剤や塗料といった製品から、カメラ、さらには航空機など、驚くほど多くの製品に利用されており、素材メーカーの営業になれば、さまざまな製品や業界と関わることができるのではないかと考えました。化学の知識を存分に活かせる面白味もあると考え、学部卒での就職活動を始めました。
三菱マテリアルは私が研究対象としていたナノ粒子を扱っているメーカーだったことがきっかけで知りました。事業の詳細を調べてみると、鉱石の調達から製錬、金属原料を用いた高付加価値製品の販売に加え、使用後の廃基板を回収して再資源化にも取り組んでおり、資源をトータルに扱う点に魅力を感じました。また、社員座談会に参加して感じたのが、事業を横断した社員間のチームワークと温かみのある雰囲気です。多様な事業で培われた知見を、うまく連携させながら働けるイメージが湧きました。
各事業を理解した上で希望したのが、最先端領域の製品化に関わる電子材料の営業です。営業の提案によって時代をリードする製品の価値を高めることが可能で、その一端を担えることに大きな魅力を感じました。

EPISODE 02 社内開発部門と
お取引先、さらに
その先のお客様との
橋渡し役として。

所属しているのは、半導体や自動車といった業界に関わるお客様に、機能材料や電子デバイス、化成品などを提供する営業部門で、現在は化成品の電子ファイン製品を担当しています。具体的には金属酸化物のナノ粒子を扱っており、例えば、自動車のフロントガラスに本製品を塗ると、遮熱効果を発揮し、快適性を高めるとともに、エアコンのエネルギー使用量を抑えて航続距離を伸ばすことに貢献できます。こうした特長から、自動車業界では特に注目されている製品です。中でもその当社製品は、透明度で業界をリードしており、多くのフィルムメーカーに採用されていますが、その内のある1社から、遮熱性能を高めた製品を開発するための協力依頼が届きました。お客様が求める製品スペックを実現するため、営業担当としては社内の開発部門とも頻繁にコミュニケーションを取りながら各種調整を重ね、当社では新たな製品サンプルを開発。その結果、フィルムメーカーの評価結果では好評を得ました。ところが、そのフィルムメーカーの先にいるお客様の評価で課題が発生してしまいました。お客様の製品には複数の材料が含まれているため変動要素が多く、相互に反応をおこしてしまい、評価が難航してしまったのです。
そこで当社では、お客様から製品類を取り寄せて、課題解決に取り組みました。ただ、どの製品類にも機密事項である技術が多数含まれているため、全ての情報を開示してもらうことはできません。このように制限ある環境下、私は社内の開発部門とお客様の橋渡し役となり、化学の知識を活かして現象の分析と想定される原因について意見を交わし、解決の糸口を模索しました。非常に大変な作業でしたが、引き続き開発部門と綿密にコミュニケーションを取りながら製品サンプルを開発し、両社の評価プロセスを経て、課題を一つずつ解決していきました。その結果、ついに全ての課題をクリアし、お客様の製品がリリースされているのを見た時は大きな達成感を味わうことができました。当社は川上に近い素材メーカーのため、市販製品となるまで課題は尽きませんが、お客様とともに課題解決に取り組む中で、深い関係性を築けたり、自身のやりがいを感じられたりと、得られるものが数多くあります。

EPISODE 03 担当分野が拡大。
積極営業で新たな
ビジネスチャンスを
確実なものに。

2023年には、担当している金属製品の原料が主要産出国で輸出規制の対象となり、市場が大混乱したために必要量の調達ができなくなりました。この状況をお客様各社にご理解いただき、限られた原料を各社の製造スケジュールに合わせて配分することにより、お客様の製造に対する影響を最小限に抑えることができました。時間が経過するにつれ、市場の混乱は鎮静化、ビジネスも落ち着きを取り戻しました。グローバルなビジネスを手掛けているリスクに直面して困惑しましたが、適切に対応できたことで一歩成長することができたのではないかと思います。
その翌年4月には組織変更により、他グループの機能材料やデバイスを扱えるチャンスが巡ってきました。今後は、お付き合いのあるお客様には、電子ファイン製品はもちろん、他の製品も積極的に営業活動を行って、お客様のあらゆる製品開発に貢献したいと考えています。そのために、営業部内で毎月開催されている製品勉強会に参加し、新たに担当する製品の知識を深めています。お客様との会話はとても刺激的で、新しい発見が日々あります。話題についていくのは大変ですが、世の中を進化させる新しい製品開発に貢献できることから、大きなやりがいを感じています。

MESSAGE

企業研究をおろそかにせず、しっかり情報収集に取り組むことが大事です。気になった企業の雰囲気を知るには、実際に働いている人と話すことが一番なので、就活イベントや座談会には積極的に参加することをお勧めします。選択肢が増えて迷った時は、周囲の意見よりも、どのように働きたいかなど、自分なりの軸で考えてください。就職活動を進めていくと、他の人と比較して焦りや不安が出てくることもありますが、自分のペースを大切にしましょう。私は納得できる企業、職種に就きたいと考えて、諦めずに活動を続け、二次募集で当社の内定を掴むことができました。自分らしく、時には息抜きをしながら頑張ってください。

SCHEDULE

8:30 出社してメールチェック。その後、進行中の案件について進捗状況を確認。取引先の依頼通りに製品納入するために製造・輸送のスケジュールを調整
10:30 取引先との打ち合わせ用に資料を作成
12:00 昼休憩。同僚と本社周辺のランチを開拓
14:00 Webツールを使用して取引先と新規案件について商談
16:00 商談報告書を作成。新規案件の情報を関係者と共有し、工場と対応方針を協議
17:30 メールチェック、販売資料の更新、事務処理など
18:30 業務終了