INTERVIEW 13

営業

E-Scrap集荷の
世界シェアNO.1企業の
プレイヤーとして
市場の最前線に立つ。

O.Y
金属事業カンパニー
製錬事業部リサイクル部
2014年入社

(所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです)

EPISODE 01 マーケットの変化を
交渉の
“武器”とする

就職活動ではメーカー、商社、物流業などを見ていきましたが、IoTやAIによる超高度情報社会の到来、そして自動車の電動化、リサイクルニーズの拡大など環境マインドの高まりから、その基礎を支える非鉄金属メーカーに可能性を感じました。非鉄金属メーカーの中でも、川上から川下までの幅広い製品を取り扱い、様々な産業との接点を持つことができる可能性を感じ、三菱マテリアルに入社を決めました。
金属事業カンパニーでは、E-Scrapと呼ばれる使用済み電子機器類の廃基板等の回収・再資源化事業の拡大に取り組んでいます。現在、当社のE-Scrap受入・処理能力は年間約16万トンと世界最大。E-Scrapは国内外のメーカーやリサイクル業者から集荷されますが、私のミッションは「海外からのE-Scrapをより多く確保する」こと。取引先は欧米諸国が中心ですが、特に環境意識の高いヨーロッパが私の主戦場で、月に1~2週間は海外にて、カンファレンスへの参加や顧客への提案・交渉を行います。
当社の製錬事業は100年以上の長い歴史から培われた様々な知見が蓄積されている一方、E-Scrapのリサイクル事業の歴史は、本格的に始まってまだ約10年と浅く、市場も変化が激しいため、未知の出来事に遭遇する機会が頻繁にあります。例えば、2018年には、世界のスクラップ市場において大きな輸入量を占めていた中国が、環境意識の高まりによりスクラップの輸入規制に踏み切るという出来事があり、スクラップ自体の価格が下がることが予測されました。同時期、ヨーロッパ顧客との商談が控えていたため、高値での買い取りを迫る相手に対し、現状のマーケットから予測される今後のスクラップ価格低下を説くことで、結果的に当社へ数億円の利益をもたらす契約を結ぶことができました。スピーディーかつダイナミックな市場の変化を捉え、いかに交渉の武器とするか。この仕事の重要で、面白いところです。

EPISODE 02 欧州の新たな
サンプリング拠点の
立ち上げに携わる

2016年6月、欧州地域からのE-Scrap受け入れを拡大するため、オランダに「MM Metal Recycling B.V.」を設立、2018年に施設が完成しました。E-Scrapの受け入れだけではなく、設立までは日本国内の製錬所でのみ行っていたサンプリング(受入原料を破砕、選別して均質化したうえで金、銅などの有価金属の含有量を分析するためのサンプルを採取する工程)までの業務を行うことで、買い取り評価にかかる期間の大幅な短縮を実現。金属事業カンパニーとしては総投資額約47億円のビッグプロジェクトであり、これを軌道にのせることが自分の大きな使命の1つでした。
もちろん、建物を建てただけではE-Scrapは集まってきませんし、受け入れもできません。私は設立当初から現地スタッフに対して、日本側の受け入れの仕方や細かな取引システムの運用について、営業の立場からガイド役を担いました。
集荷ゼロの状態から、まずは何トン受け入れが可能か、どのように受け入れるかといった検討を進め、現在では年間2万トン超もの集荷を行う拠点に成長しました。入社5年目で任せられた重要な業務。プロジェクトに貢献するべく全力で取り組む中で、自身の成長にもつながったと実感しています。

EPISODE 03 E-Scrap
リサイクル事業の
更なる発展に
貢献したい

金属事業カンパニーにおいては、今後も収益向上のため、さらなるE-Scrapの集荷・処理の拡大を目指しておりますが、今はそのための足元を固める時期だと感じています。E-Scrapのリサイクル事業が拡大するにつれ、アルミやステンレスを始めとした不純物への対応など、新たな課題に直面する機会は必然的に増えていきます。こうした課題を技術の向上でいかに解決していくかも大切ですが、営業としても顧客との商談等を通じて得た知見・マーケット情報を社内に還元することで、E-Scrap事業の更なる発展に貢献したいと考えています。

MESSAGE

インターネット上で何でも調べることが出来る情報社会において、企業知名度や年収、自分にできそうな仕事か等、企業・職種を選ぶうえで様々な情報が判断材料となるでしょう。しかし、情報社会であるからこそ、皆さんには最初から間口を狭めず、様々な業界・職種に興味持ち、自分の目や耳で体感してほしい。私の入社動機も何となく営業がやりたい、海外で働きたいという漠然としたものだったからこそ、様々な企業・職種をみていました。例えば、大手金融企業に入社しても資金や経営の面から関わることができたかもしれませんが、入社5年目で海外拠点の現地工場立ち上げ時期に、全面的に携わるという希少な経験はできなかったと思います。少数精鋭主義の当社は任せられることが多く、勉強すべきことや判断すべき機会も多いですが、金属事業カンパニーだから経験できる面白さがあると思います。

SCHEDULE

8:30 出社後、まずはメールチェック
9:00 サプライヤーへ提示する条件の検討、作成
11:00 上長への作成条件の説明
12:00 食堂で同僚とランチ
13:00 取引商社との商談
15:00 テレビ会議(直島・小名浜の国内製錬所、オランダとの情報共有)
16:00 次年度集荷計画案の策定、新たな原料の受入検討
18:30 退社