INTERVIEW 17

法務

株主総会を株主との建設的な対話の場とし、
取締役会の実効性向上により
企業経営の中枢を支える。

A.S
法務部
2016年入社

(所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです)

EPISODE 01 地域活性化への
影響力や
幅広い事業展開に
感じた魅力。

大学では人文地理学を専攻し、地域活性化などについて研究していました。研究のため地方都市に行くと、地域に根ざした川上産業が地域活性化に重要な役割を担っていることを感じ、就職先としても意識するようになりました。
川上産業を担うメーカーの一つとして注目したのは、趣味の産業遺産巡りの一環で各地の炭鉱跡や観光鉱山を訪れた際に何度も社名を目にしていた三菱マテリアル。事業内容を調べてみると、私が知っていた銅をはじめとする非鉄金属などの素材系だけでなく、幅広い事業を展開していることが分かりました。さまざまな世界に触れられる可能性を感じ、企業への興味が深まりました。
面接では、学生時代の研究内容や趣味の話にも耳を傾けてもらい、うまくコミュニケーションできたと感じました。鉱山の話で盛り上がったのは覚えていますが、実際の配属先が鉱山になるとは、その時は全く思っていませんでした。
入社して4年間は、福岡県にある東谷鉱山(現UBE三菱セメント社)に所属し、総務全般の業務を担当。特に、鉱山周辺の地域コミュニティとの関係構築に腐心しました。鉱山事業について地域の方々にご理解いただくため日々体当たりで飛び込んでいき、地域との共存共栄の精神をモットーに良好な関係を維持することができました。

EPISODE 02 初めて運営を
担当した株主総会。
ハイブリッド型を
無事成功に導く。

入社4年目の2020年1月、本社法務部に異動となりました。配属先は主に株主総会の開催を担当するチームでした。株主総会は、株式会社にとって最高意思決定機関であり、経営の最重要事項を株主に諮る場です。その重要性は認識していたものの、鉱山からいきなり経営の中枢部門への異動で、不安なまま着任したところ、チームの誰もが私の気持ちを察してくれ、仕事の進め方を丁寧に教えてくれました。2020年6月の株主総会は先輩がメインで担当し、私はサポート役に就くことで、業務を一つひとつ覚えることができました。株主総会は、たった1日1時間の会議ですが、開催準備には1年近い時間を費やし、関わるスタッフは信託銀行や運営支援業者も含めると、当日だけでも100名以上になります。その全体を統括する責任感と共に、大きな手応えを感じることができました。
翌年の株主総会は私が主担当で開催することになりましたが、山積した課題への対応に苦心しました。直前に施行された改正会社法に適合した招集通知や添付書類の作成・発送はもちろん、前年来のコロナ禍のため引き続き徹底した感染対策や、数年ぶりの会場変更も実施しました。最も大きな挑戦となったのが、リアルの総会とオンライン中継を組み合わせたハイブリッドバーチャル総会の開催です。
初めての試みだったため、業務の進め方は試行錯誤の繰り返し。起用する通信事業者の選定から、すべてが手探りで、苦労の連続でした。バーチャル総会へのアクセス方法ひとつとっても、株主はご高齢の方が多いため、どうすれば丁寧なサポート体制を構築できるかという検討からスタート。さらに、万一回線トラブルが発生した場合にはどう対応するのか、カメラ越しでの登壇役員席の見せ方の検討など、事前にきめ細やかに準備しました。リアルの会場での対策も含め、万全の態勢で総会当日に臨みました。
結果的に、株主総会は無事に開催でき、一つのトラブルもなく終了させることができました。終了後、社長から「無事終わって良かったね」と声を掛けていただいた時は、これまでにない達成感と安堵感を味わうことができました。

EPISODE 03 取締役会の活動を
舞台裏で支える。

2021年8月からは、取締役会の事務局として、取締役会のスムーズな開催・運営を支援することが主な業務となりました。取締役会は、重要事項の意思決定や経営の監督機能を担っており、株主総会と同様に企業経営の中枢に位置する重要な機関です。その実施を支えていることに、大きな使命感を感じています。
当社グループでは、経営の最重要課題としてコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでおり、なかでも取締役会の実効性向上には特に力を入れています。取締役会が実効的に機能しているか否かは、社会や投資家による企業価値判断に大きく影響します。例えば取締役会で質の高い議論ができるような資料を提供する体制を整備したり、社外取締役による意見交換の場を取締役会と別に提供するなど、取締役会を活性化するためのさまざまな施策実施が求められ、それを支援する事務局には特に正確でスピーディな対応が求められます。そのプレッシャーを良い意味で感じつつ、取締役会の実効性の一層の向上を目指し、質の高い業務遂行を心掛けています。
今後の業務については、法務系の社員の横のつながりも十分に維持しながら、一層のコーポレート・ガバナンス強化に取り組んでいきたいと思います。

MESSAGE

会社選びで重視するポイントは人それぞれだと思いますが、親しい人に胸を張って紹介できる会社であるかどうかが、大切なポイントだと私は感じています。それは「業界第1位」「給与が○万円以上」といったストレートな特長でも良いですが、そうでなくても、企業を深掘りしていくと、胸を張って紹介できるさまざまなポイントが見つかるものです。その会社の社員が何に誇りを持っているかを知るためにも、インターンシップや会社説明会などのイベントには、積極的に参加してください。企業が、こんなにも懇切丁寧に情報を提供してくれるのは、就職活動の時だけです。学生の特権を最大限に活用してください。

SCHEDULE

8:45 取締役会開催日のため出社(取締役会開催日以外は原則在宅勤務)
9:00 始業 カンパニーから取締役会資料の一部修正依頼を受けて各取締役に差替え版を配信
10:00 取締役会準備までの時間を利用して競争法遵守体制強化に関する会議資料を作成
11:00 取締役会開催に向けた準備に着手 開催は役員会議室だがオンライン参加する取締役も多いことから接続テストなどを実施
12:00 本社にある社員食堂でランチ コロナ禍は密を避けたレイアウトが徹底され、黙食が原則
13:00 議長らと共に事務局として役員会議室に入室して取締役会を開始 議事メモを作成するほか通信トラブルなどにもその都度対応
16:00 取締役会終了 会議室の片付けなどを実施
16:15 議事録作成を開始 取締役への確認依頼が後に控えるため事務局草案の本日中完成を目指して着手
19:30 終業