

ものづくり・R&D戦略部
xEV新製品の量産化に向けて
最適な製造ラインを設計
- S.R
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ものづくり・R&D戦略部
新規事業推進部工程設計グループ2024年入社
※所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです

新製品の量産化に向けて
生産の全体像を設計する


幼い頃から日本の自動車に興味があり、将来は日本でクルマづくりに携わりたいと考えていました。この想いを叶えるため、大学を卒業後に台湾から来日し、日本の大学院で車両力学を専攻しました。自動車の運動性能などについて研究する過程で知ったことの一つが、自動車産業を支える重要な役割を、素材メーカーが担っていることです。就職については、自動車業界がCASEなど100年に一度の大変革期を迎えていることから、自動車メーカーだけでなく、自動車産業と関わる企業の説明会にも数多く参加。その中の1社が、三菱マテリアルでした。魅力を感じたのは、自動車関連はもちろん、半導体や環境リサイクルなど、多岐にわたる分野で高い技術力と品質へのこだわりを持ち、安定した事業基盤を確立していたことです。さらに、「人と社会と地球のために」という企業理念、風通しの良い社風、充実した研修制度にも惹かれ、入社への想いが固まりました。
入社1年目は、管理部生産技術グループで、生産設備の保全業務や電力、水などユーティリティ設備の保全などを担当。2年目に新規事業推進部に移動し、現在の工程設計グループで新規事業立上げ業務に当たっています。ここでは製品設計グループと連携し、新製品の量産化に必要な設備の仕様検討、メーカー選定、導入計画の立案、工場のレイアウト設計を担当し、安全で効率的な生産環境の構築に取り組んでいます。新製品の量産化に向けて生産の全体像を自分の手で設計するもので、ものづくりを支えていることの面白さと働きがいを感じています。

強い使命感を持って臨んだ
xEV向け新製品の工場レイアウト


新規事業推進部へ異動した当初は、1年上の先輩が新規事業の立ち上げをリードしている姿を目の当たりにして、「果たして自分にこの役割が担えるのか」と不安もありました。この想いを正直に先輩へ伝えたところ、「自分も最初は同じ想いだった。必要な知識は業務を通じて習得できるし、自分が全力でサポートするから大丈夫」とアドバイスいただきました。その言葉に励まされ、「新事業をこの手で成功させる」という強い使命感を持って、業務に取り組むことができました。
業務を通じて自分の成長を実感できる機会も多くありました。その一つが、xEV向けの新製品量産工程のレイアウトを任されたときのことです。まず、先輩と共に製品設計グループや現場作業者と打ち合わせ、製造工程の全体像の把握に努めました。次に製造に必要な設備機器をはじめ、電気設備や給排水といったユーティリティ設備との接続や消費量を予測、さらに業務を安全でスムーズに行うための作業動線など、さまざまな要素を考慮し、自分なりに工夫したレイアウトの提案を行いました。最終的に自分の提案が採用されたときに自身の成長を実感すると共に、達成感がありました。
その後、量産化に向けて試作を繰り返しながら、さらなる品質向上を目的とした必要な工程を追加する作業が続き、製造工程の効率化と安全性を担保しながら、追加設備を既存レイアウトのどこに追加すればベストかを検討していきました。こうした過程を経て新規設備が問題なく据え付けられ、計画通りに稼働している様子を現場で見た時は、それまでの努力が実際の成果として形になったことが実感でき、この上ない喜びを感じました。
環境問題に照らしてみた時、電気自動車への期待は年々高まっていると感じます。私が携わる仕事は、世の中にも、お客様にも、三菱マテリアルにとっても意義深いものであり、自分も大きな使命感を持って全力で取り組んでいます。



さまざまな新規事業に携わり
いずれはグローバルな舞台へ


いまは、自分が携わった製品を世の中に送り出すため、量産に必要な製造ラインを計画通りに立ち上げることに全力を注いでいます。そのために、工程設計や設備導入で着実に成果を積み重ねています。将来的には、新しい技術に挑戦しながら、課題解決をリードできるエンジニアへと成長し、ものづくりを支える存在になりたいと考えています。
担当する新規製品は他にもいくつかあり、まだ開発段階ですがいずれ事業化のフェーズを迎えます。その実現のために、工程設計や設備導入の経験をさらに積み重ね、開発段階で直面するさまざまな課題解決に取り組んでいきたいと思います。
課題解決の過程で自分が大切にしたいと思っているのは「学ぶ姿勢」です。初めての経験に直面することが多くありましたが、周囲の支えのおかげで乗り越えることができました。先輩や関係部署の方々から必要な知識をわかりやすく説明してもらい、疑問点について理解できるまで導いてもらえたからです。こうした三菱マテリアルの周囲を育む風土に支えられ、学ぶ姿勢を持ち続けることで、専門の機械系の知識を深めると同時に様々な知識も幅広く身に付けていきたいと思います。
三菱マテリアルの事業内容は幅広く、私が携わっている業務はxEV向けの製品が中心ですが、チャンスがあれば以外の新規事業案件にも関わりたいと思っています。将来的には培った経験を活かして、グローバルなステージにもチャレンジしたいと考えています。

ある一日のスケジュール
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- 8:30
- 全員で体操して身体をほぐしたあと朝会に参加
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- 9:00
- メールチェック後、新規導入する設備のメーカーと行う打ち合わせ内容を確認
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- 10:00
- 社内ミーティング
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- 12:00
- 昼休憩。食堂でランチ
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- 13:00
- 既存設備の移設に向けて現場に行って現状を確認し、新レイアウトを企画
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- 15:00
- 社内ミーティング
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- 16:00
- 終了したミーティングの議事録を作成し、AIを用いてチェック
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- 17:15
- 退社




