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ものづくり・R&D戦略部

AIやロボット技術で
スマートファクトリー化を推進、
全工場を進化させる。

K.T

戦略本社 ものづくり・R&D戦略部 戦略統括室
イノベーションセンター

2010年入社

※所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです
インターンシップで製造現場を体感、生産スケジュールの作成プログラムに挑戦。

インターンシップで製造現場を体感、
生産スケジュールの作成プログラムに挑戦。

Episode01Episode01

パソコンやスマートフォンが進化すると、たびたび問題になるのが、高速処理に起因する回路からの発熱です。学部4年の時、その冷却法を対象とする伝熱工学の研究室が誕生することになり、第一期生として立ち上げに携わりました。大学ではインターンシップが必修科目だったため、シーズンになると各企業から届いた膨大な数の募集カードが掲示されていました。その中で三菱マテリアルに目が留まったのは、埼玉の実家の近くに広大な敷地を持つ事業所があり、小さい頃から「ここは何の会社だろう」と関心を抱いていたからです。実のところ、募集カードの会社紹介を読んで初めて当社が素材メーカーであることを知りました。
インターンシップのプログラムで最初に体験したのは、アルミ缶の製造ラインの見学でした。日頃からよく見掛ける飲料の容器が大量生産される様子を目の当たりにして、改めて素材メーカーの力を知り、親近感を抱くことができました。メインのプログラムは、「生産スケジューラー」というシステムを利用して、見学したアルミ缶の効率的な生産計画を自動作成するというものでした。専攻の機械工学とは全く異分野のシステム開発に携わったことが新鮮で、夢中で取り組むことができました。インターンシップを終え、改めて企業の詳細を調べたところ、事業の幅広さや地球規模のスケールにも魅力を感じました。入社後は工場で設備関連の仕事を担当するイメージでしたが、配属先はインターンシップで経験した生産システム系の部署で、実際に生産計画を担当することになりました。

自由な学びと実践を繰り返し生産現場をスマート化する。

自由な学びと実践を繰り返し
生産現場をスマート化する。

Episode02Episode02

入社して3年間、生産スケジューラー関連の業務を担当後、工場の生産データを解析して業務改善を支援する仕事や直島製錬所におけるE-Scrap工程のデータ解析業務を経て、2020年1月、スマートファクトリー推進センター(現イノベーションセンター。以下同様)へ異動しました。同センターは、2019年9月に誕生した新組織です。AIやIoT、ロボットといった先進技術を結集し、業務プロセス改革や品質・生産性向上を継続して行うことにより、社内の全工場のスマートファクトリー化を目指します。最終的に生産の効率化と高度化を実現し、競争力を強化することが組織設立の目的です。所属する先端機器部では、協働型ロボットの利用技術などを開発しており、私はAI・センサー・画像解析を用いた検査装置の検討をはじめ、産業ロボットを用いた人作業の代替、映像解析を用いた作業改善などを担当しています。
永く生産工程に携わって来たとはいえ、着任当時はAIやロボット、画像・映像解析といった技術に関する知識はほとんどありませんでした。それでも業務へスムーズに取り組めたのは、外部セミナー受講や各種論文などの情報共有を積極的に支援する体制が整っていたからです。受講するセミナーの選択は個々の判断に任されており、自由に受講できたことで知的好奇心が刺激され、習得した知識を開発へ応用できるようになると、成長のスパイラルを実感するようになりました。
例えば、本格導入に向けて順調に検証が進んでいる「映像解析を用いた作業改善」も、そうした環境から紡ぎ出した技術の一つです。この取り組みでは、ネットワークに接続したカメラを作業現場のさまざまな箇所に設置し、働いている作業者の動きをつぶさに撮影します。そこで得られた膨大な映像データをネットワークからダウンロードして解析し、ベテランと新人の動きを比較して効率的な動作を検出したり、正確な作業に必要な手順を見つけ出し、より安全で効率的な作業環境の実現に活かそうとしています。このデータ解析のキーテクノロジーとなる映像解析技術も、外部セミナーを受講して習得したものです。今後は、AI技術も積極的に取り入れ、精度をさらに向上していこうと考えています。

工場の現場と密接に連携し、実効ある改善を着実に実現。

工場の現場と密接に連携し、
実効ある改善を着実に実現。

Episode03Episode03

生産の効率化・高度化に向けた作業改善や各種先端技術の導入は、各工場でも独自に取り組んでいます。しかしながら、工場は日々の製造が最優先事項であり、これと並行して工程の改善に取り組むのは、容易ではありません。そこで、客観的な立場から工場の現場を見据え、全社共通の視点でスマートファクトリー化を提案し、実現までやり抜き、改善活動を継続させていくことが、私たちスマートファクトリー推進センターの存在意義だと感じています。
この役割を果たすために、センターの恵まれた環境を活かし、日進月歩で進化する最先端技術をスピーディーに吸収し、最適な形で応用できる体制を整えていきたいと思っています。さらに、最新の技術情報が獲得できる外部コンサルタントとの技術相談会や、特にAI・機械学習の分野で成果をあげている大学との連携も強化していく予定です。
工場の現場とは密接な関係性をより一層深め、働く人たちと想いを共有しながら本当に望まれている改善を確実に進めていきます。また、現場で獲得した最新の改革事例はセンター内に共有して業務の効率化を図り、全社のスマートファクトリー化を加速していきたいと思います。

MessageMessage学生へのメッセージ

Message 学生へのメッセージ

AIやIoTといった言葉に触れる機会は、日常生活の中でも増えてきました。こうした先端技術に興味のある人にも、存分に活躍できるフィールドを用意しているのが三菱マテリアルです。私が所属しているスマートファクトリー推進センターでは、素材をはじめとするさまざまなものづくりの効率化・高度化を実現するため、AI・IoTをはじめ、ロボット、画像・映像解析といった先進技術の活用に取り組んでいます。自由な発想が活かせるよう、課題解決のために新たに学ぶテーマを自分で決め、知識を習得してから取り組める柔軟さもあります。先端技術に携わりたい人が、楽しく、やりがいを持って開発に従事できます。

ScheduleScheduleある一日のスケジュール

  • 8:30
    出社してメールチェック
  • 9:00
    始業 在宅勤務者を含めたチームミーティングで懸案事項の情報共有と各メンバーの業務進捗を確認
  • 10:00
    同僚3名とワークショップ形式で新規開発テーマの内容検討を実施
  • 12:00
    社員食堂でランチ 昼食後は居室で同僚と雑談
  • 13:00
    Webミーティングで開発案件の課題解決に向けた協力を協力会社に依頼
  • 15:00
    製造現場へ導入するAIロボットの機能検証を実施
  • 17:00
    ロボットの検証結果をまとめて工場への導入提案書を準備
  • 18:00
    終業

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