

金属事業カンパニー
土木・建築から
ものづくりを支え、
最先端の製錬所を実現。
- H.Y
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金属事業カンパニー 直島製錬所
保全動力課2009年入社
※所属部署・役職、インタビュー内容は当時のものです

土木・建築分野以外も
欲張りたかった。


小さい頃から大きな建造物に興味がありました。その興味は日に日に深まり、将来は土木・建築の分野へ進みたいと思うようになりました。ただ、土木・建築だけを専門に行う仕事は選びたくないと思っていました。なぜなら、父が機械加工を生業としていた影響からか、ものづくりの一端を担いたいという夢も捨て切れなかったからです。「土木・建築の技術を用いながら、ものづくりの最前線を支えていきたい」。そんな欲張りな想いを持って、就職活動に臨みました。
いくつかの企業研究を進めていくうちに、事業内容に魅力を感じたのが三菱マテリアルです。印象的だったのが、就職活動を通じて出会った社員の人柄。温かく穏やかな雰囲気を持った人ばかりでした。「この会社ならばのびのび仕事ができる。やりたいことに挑戦するチャンスを与えてくれる」と感じて、入社を決意しました。
1年目の配属先は、直島製錬所 保全動力課。既存設備の維持・メンテナンス、新規設備投資の計画、社宅建て替えの計画および工事管理などを担当しました。2年目に生産技術センターへ異動し、9年間在籍。地熱発電の建設計画支援をはじめ、インド、タイ、インドネシアなどの海外プロジェクトを経験しました。そして2019年2月から、再び私の原点である直島に戻り、次のキャリアをスタートさせました。

関係者との連携プレーで
既存の製造工程に新設備を導入。


直島での新たな配属先は、新入社員時と同じ保全動力課でした。入社以来、業務経験を通して培った土木・建築関係の専門知識を活かし、新規工場建屋の計画や既存建物の修繕、道路・排水などのインフラ維持管理、設備に付帯して必要となる土木工事などをより広範囲で担当することとなりました。直島は約181万㎡の巨大な製錬所で、敷地内にある建造物は大小合わせると300以上。創業から100年以上も経過していることから、維持・管理・メンテナンスの対象となる物件も多く、自分たちが工場の安定操業を継続するための土台を支えているという誇りと責任感を持って業務に当たっています。
直島で土木・建築関係の業務に携わる面白さは、建物の改築や新規建造物を建てて終了ということではなく、日々その施設内で行われる生産活動の様子を目前にし、自分たちも、ものづくりの一端を支えているという実感が味わえることです。1年ほど前、銅の品質向上を目的に電解工場建屋および設備の一部を改造して新規工程を導入する計画に携わった時も、そう実感しました。この現場では、新規設備を設置する場所に既存の設備および多数の配管類が張り巡らされていたため、それらをすべて移設・切り替えする必要がありました。限られたスペース、かつ操業を継続しながらの工事で本当に設備を導入できるのか、当初は頭を悩ませました。まずは、機械・操業担当者との計画検討を開始。さらに、工事を行う時には関係する設備を一部停止させる必要があることから、日々の操業担当者も交えて頻繁にコミュニケーションを図り、細かいスケジュール調整を行いました。私が設計した担当範囲のレイアウトに関しても、関係者にしっかり確認を取りました。なぜなら、土木・建築の目線で最適だと考えたレイアウト計画でも、機械設備担当者にとっては「ここを5㎝動かせば配管が一本通せる」、操業担当者にとっては「ここを10 ㎝高くすることで装置が使いやすくなる」といった視点に気が付くからです。
三者によるやり取りを何度も繰り返して、設計図面がまとまると、すぐに工事に着手。スペースが狭く、実際の施工にも苦労しましたが、半年後には新たなプロセスによる操業が始まり、計画通りの品質向上が達成されました。苦労が多い現場だっただけに、実際に稼働する様子を見るといつも以上に大きな充実感を味わうことができ、就職活動の時に掲げていた「土木・建築の技術を用いながら、ものづくりの最前線を支えていきたい」という思いが叶いました。



次の100年も最先端の
製錬所であり続けるために。


目指しているのは、直島を最新技術の粋を集めた世界最先端の製錬所にすることです。土木・建築の分野でも、新技術は次々に登場しています。土木・建築業界の新動向にアンテナを張り、こうした最新の技術情報をいち早くキャッチ、導入することで、いままでは実施が困難だった工事にも積極的に取り組めるようになるかもしれません。最先端の技術を蓄積していくことで、直島製錬所が今後増産や品質向上など、新たなテーマを掲げた際にも、土木・建築の視点から積極的な提案をする役割を担っていきたいと思っています。また、そこで得たノウハウを他の現場や大規模工場にも展開していきたいと考えています。
直島の立地は、離島という特殊な環境であることから、物資供給の手段が船に限定される難しさがあります。この特殊性を逆に発想のバネとして、土木・建築の立場からさまざまな提案を行い、次の100年も的確に社会のニーズに応え、最先端を歩んでいくことを目指します。

ある一日のスケジュール
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- 7:00
- 出社 1日の予定を確認後にメールチェック
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- 7:30
- 始業 課内の朝礼で連絡事項などの情報を共有
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- 8:00
- 担当工事現場を巡回して作業状況を確認
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- 9:30
- 排水処理工場に新規導入する設備のレイアウト設計に従事
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- 11:00
- 投資計画について関係者と打ち合わせ
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- 11:45
- 同僚と社員食堂で昼食
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- 12:45
- 課内の昼ミーティングで本日の業務をそれぞれ報告
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- 13:00
- 工事の契約資料作成、担当工事現場を巡回
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- 15:00
- 協力会社とのミーティングで工程進捗打ち合わせ
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- 16:00
- 大規模案件について内容の調整を行うために本社の担当者とWeb会議
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- 17:30
- 終業